未来と向き合い平和について考える~大学生協の戦後70年特別企画~

Book Review #03


全国学生委員会
兵庫県立大学4年生
田中喜陽さん

国際政治 恐怖と希望
著:高坂正堯
出版社:中央公論新社

 昔、「平和って何だろう?」って考えたことがありました。単に戦争がないことは、必要条件でしかありませんし、例えば、戦争をしている国には理由があり、それはその国にとっては『正義』で、一概に悪いと決めつけることはできません。
 著者は、力の体系、利益の体系、価値の体系の三つ体系があるのが国家で、三つのレベルの複合物であることが平和の問題を複雑にしていると述べ、国家間の力の関係、利害の関係、正義の関係のそれぞれにおいて考察しています。また、戦争はおそらく不治の病であるかもしれないが、治療するために努力し続けなくてはならないとも述べています。
 この中で、理想を追々求めるだけでなく、現実もしっかり見つめなくては理想には近づけないということを再認識させられました。自分の行動がすぐに平和につながるわけではありませんが、行動することを意識し続けなくてはならないと思った1冊でした。

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