未来と向き合い平和について考える~大学生協の戦後70年特別企画~

Book Review #11


弘前大学 教員
荒川修

日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか

著:矢部宏治
出版社:集英社インターナショナル

 この本は、著者が資料を丹念に集め、基地と原発に対する謎を日本の政治の裏の世界から解き明かしたものです。戦争体験者から直接話を聞く機会は年々少なくなります。そんな私たちが平和を守るために出来ること、それは政府に戦争を始めさせないことです。普通の国民は誰も戦争など望みません。戦争を始めるのはいつも政府です。だからこそ政治に目を向けなければなりません。しかし私たちは政治のことをどれだけ知っているでしょうか。マスコミや学者は正しいことを伝えているでしょうか。この本を読むとそうではないことが良くわかります。
 「なぜ沖縄にあんなに基地があるのか、なぜ政府は原発を再稼働させようとするのか」疑問に思いませんか。著者はその答を日本という国(政治)を動かしている(きた)裏の世界に求め、資料を示しながら明らかにしています。この本は「なぜ?」と疑問を持って追求することの大切さを教えてくれます。疑うことを忘れ、何事も政府任せにしておいて(それが戦争への早道ですが)、そして戦争になった時にあなたは戦場に行きますか?今の日本政府は大丈夫でしょうか?どうすれば日本から基地と原発をなくすことができるのでしょうか。今の憲法は平和を守ってくれるのでしょうか。この本はそれらを教えてくれます。そしてそれは私たちの行動次第です。様々な本を読んで考え、平和のために行動しましょう。

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