未来と向き合い平和について考える~大学生協の戦後70年特別企画~

講話者 木戸季市さん

◎ある新聞記事「汚された日本国憲法」〜「普通から特殊」になり変わろうとしているのだ〜

 最近、ある新聞記事に「汚された日本国憲法」というものがあるのを見つけました。
 日本国憲法は1947年に施行されています。その後自衛隊につながる警察予備隊が作られたのはマッカーサーの指令によってでした。戦争をしないと決めた手前、軍隊を作るわけにはいかないので警察予備隊を作ったのです。その後、1951年に保安隊へと変えられます。また1953年には池田・ロバートソン会談でアメリカから憲法9条を変えなさいと言われました。戦後最初に、憲法9条を変えようと言ったのはアメリカだったのです。その時池田さんは言いました。「無理です。なぜならば、日本国民の中に憲法9条は定着しているからです。これを変えるためには、まず教育を変えなくてはなりません。」
 これをきっかけに日本の教育が変わっていきます。そして、日本は自衛隊を発足させ、国連に加盟することとなります。私はアメリカがきっかけで、それに従った人が自衛隊を作り、憲法を変えようとしてきたと思っています。このような過程の中で日本国憲法は大きく歪められています。私は、憲法第9条がなくされそうになっていることに対して大きな危機感を抱いています。
 安倍さんは集団的自衛権について「日本は特殊な国だから普通の国にしましょう。」と言っていますが、ここでいう「特殊」とは軍隊を持たないという意味での「特殊」です。アメリカの歴史学者ジョン・ダワーは集団的自衛権を行使するのは世界と手をつなぐのではなく、アメリカと手を繋ぐことだと言っています。では、アメリカは普通の国なのでしょうか?アメリカは特殊な国です。戦後もずっと戦争をしてきました。その戦争をしている国と、今一緒になろうとしています。
 「特殊から普通に」と言っていますが、実態は「普通から特殊」になり変わろうとしているのだ、とその新聞記事には書いてありました。その通りです。
 その中で被爆者はどう生きるべきなのだろう、と感じます。

講話者 木戸季市さん

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