国際活動

グローバル化する高等教育支援の現場

全米学生部協会(NASPA)年次総会(アメリカ・フィラデルフィア)

2011年3月12日-16日、アメリカ・フィラデルフィアで開催された全米学生部協会(NASPA)の年次総会に参加しました。NASPAは高等教育分野における学生部のプロフェッショナル組織で、アメリカを中心に世界29か国1400のキャンパスに会員を有しています。全国大学生協連は、大学と連携しながら学生支援している団体として参加しています。

年次総会の中、国際シンポジウムでは、高等教育に起きている変化、学生部の課題・役割などについて、各国から報告が行われました。
ヨーロッパの教育界では大学版欧州連合(EU)といえる大規模な統合の動き「ボローニャ・プロセス」が進んでいます。ドイツ学生支援協会(DSW)から、その状況と学生の変化、大学の対応について報告がありました。また、アラブ諸国で運営を始めたアメリカの大学からは、異文化圏で学生支援を行って明らかになった課題などが報告されました。

NASPAは、高等教育で働く人たちのレベルアップ、スキルアップのためのプログラムを用意して、よりよい大学生活の実現を目指しています。大学生協の目標と共通する部分が多くあります。全国大学生協連がNASPAに参加することで、大学内で学生支援を行う団体・人々とのつながりをつくることはもちろん、NASPAの会員に、事業体でありながら学生支援団体である大学生協の存在、その強みである学生参加の実態について知っていただけるよい機会となりました。


NASPA年次総会のセッションの様子


ヨーロッパのボローニャプロセスの状況を報告するドイツ学生支援協会(DSW)