国際活動

ICAAP大学キャンパスコープ委員会 マレーシアワークショップ

(2012年7月2日~4日、マレーシア・クアラルンプール)

アジアの高等教育における生協活動の促進に向けて

2012年7月2日~4日、ICAアジア太平洋・大学キャンパスコープ委員会(以下「委員会」)のワークショップがマレーシアで開催されました。委員会は現在、日本・インド・インドネシア・韓国・シンガポール・タイ・フィリピン・ベトナム・マレーシアの9カ国がメンバーで、今回はベトナムを除く8カ国の参加がありました。全国大学生協連からは役員・学生など6名を派遣しました。

初日の開会式では開催校マラヤ大学の学長先生からの挨拶、その後、庄司先生が基調講演を行いました。

午後は高校生協・大学生協を訪問しました。マレーシアには高校生協が数多く存在します。訪問したゴンバック高校生協では食堂・購買・サイバーカフェの営業、手作り雑貨の販売が行われています。その後、マラヤ大学生協も見学しました。スタイルは日本と似ていて、文具・書籍・旅行などの事業が行われています。

2日目は国別レポート、パネルディスカッション、グループディスカッションが行われました。

最終日は前日の討論のまとめを行い、アジア全体での生協活動の促進を確認しました。

参加した学生の感想

ゴンバック高校生協は学内構成員の60%が組合員になっているそうです。数字だけ見ると低いようですが、日本と違い一人ひとりが組合員としての自覚を持って出資・利用・参加を行っています。日本の大学生協も学ぶべき点がたくさんあると感じました。

国別レポート・パネルディスカッションには、日本から初めて学生が英語で参加しました。学生が実感を持って日本の大学生協について多くの方に伝えられる機会をいただけたことは本当に意義のあることでした。

グループディスカッションでは学生グループに参加しました。テーマは「国際レベルでの高等教育機関における生協活動の促進」でした。組合員へ配当している国の参加者は、より多くの利益を上げるには何をすべきなのか、また、学生が組合員になれない国から参加した学生は、生協の魅力を多くの学生に広めるにはどうしたらいいのかを考えていました。戻ってからの行動に少しでも活かそうと、積極的で深い議論ができました。日本の学生も真剣に生協のことを考え続けていかなくてはなりません。

今回参加して改めて考えることができたことは、アジアの中での日本の大学生協の役割発揮です。各国の現状は異なります。しかし、その中でも歴史も長く、様々な経験をしてきた日本の大学生協がアジア各国をリードしていく必要があるはずです。

3日間という短い期間ではありましたが、各国の代表が一堂に会し、ワークショップをすることで互いの成長や新たな発見があり、本当に充実した時間を過ごすことができました。

全国大学生協連 執行役員 志田 梓

全国大学生協連では今後も各国の生協活動の現状を理解し、幅広い視野での生協活動推進を行っていきます。


マレーシアの高校生協の皆さんによる、すばらしい歓迎の舞踊


マレーシアの高校生協を見学・・・組合員自身によるサービス提供が行われています。


発表する大学生協連執行役員の山崎さん(左から二人目)と庄司会長(左端)


グループディスカッション(学生グループ)


グループディスカッションの発表