国際活動

ドイツ・フランスの学生支援協会視察

(2012年10月6日~14日、ドイツ、フランス)

学生のための事業とは? あらためて考える

大学生協連では、ドイツで学生生活を食堂・寮・奨学金などを通してサポートしているドイツ学生支援協会(DSW)と交流を続けています。昨年度はドイツ各地の協会から8名の事務局長が来日し、被災地訪問、東京でのシンポジウムを行いました。今年は10月に、大学生協連より東京大学生協と名古屋大学生協の専務理事を含む訪問団をドイツに派遣し、視察と交流を行いました。また、ドイツ学生支援協会の紹介で、国境沿いのストラスブール学生支援協会(フランス)も訪問しました。参加者の感想をレポートします。

参加者の感想

ドイツとフランスの学生支援協会を訪問し、大変貴重な経験をさせていただきました。(中略)
日本の大学生協で仕事をしていると、自然と既存の枠組みに縛られて考えてしまいますが、「そもそも学生生活の支援事業とは」と考えると、確かに寮や奨学金も学生にとっては重要なものです。DSWの方々は、皆、学生のことを考え日々の業務を行っており、私たちと同じでした。法規制は固定的なものではないと考え、将来の事業領域について柔軟に考えるいい機会となりました。

背景となっている風土や法制度の違いはありつつも、同じ先進国にある学生支援組織として共通する課題が多くあることが分かりました。また、違いをもとに新たな事業の検討を行える可能性も感じてきました。今後も交流を深めていきたいと思っています。」

(東京大学消費生活協同組合 専務理事 毎田伸一)

事前の資料等で学習しましたが、現地で話を聞いてわかったことや新たに疑問がわいてくるそんなドイツの学生支援協会訪問でした。食堂、寮、奨学金、カウンセリング、保育所、文化活動が学生支援協会の主な活動領域です。(中略)各食堂からでる残飯を真空で一カ所に送り、バイオ燃料に処理するシステムは費用面においても、環境に対してという点においても徹底しているという驚きもありました。

ボローニャ・プロセスでドイツの大学は改革をせまられているが、学生支援については見向きもされない状況もあるようです。それでも私達は「学生のために」することをしていくという決意は共感するものがありました。非常に有意義な支援協会訪問になりました。

(名古屋大学消費生活協同組合 専務理事 柴山 実)

マレーシアの報告者に質問するインドの学生
環境デザインで表彰された学生寮の前で(ブッパータール学生支援協会)

閉会式 各国から今後の活動計画を発表
豊富な種類のサラダバー(ベルリン学生支援協会のカフェテリア)