2014 アメリカ大学食堂視察 報告書

(4)視察のまとめ

6. アレルギー/グルテンフリー/ハラル

 

グルテンフリー・ヴィーガン対応を必ず行っている。 グルテン (gluten) は、小麦、大麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種、パン、ホットケーキ、パスタ、ピザ、シリアル、ケ ーキ、クッキーなど、アメリカの食卓には欠かせない食品に多く含まれている。グルテンに過剰に反応してしまうアレルギー体質の人がグルテンを摂取すると、小腸が過敏に反応して消化不良を起こし、吐き気や痛み、湿疹などの症状が表れる。

ヴィーガン (Vegan) 純粋菜食者 完全菜食主義者 乳製品、蜂蜜等も含む動物性の食品を一切摂らず、革製品等食用以外の動物の利用も避ける人々。ヴィーガンは、20 世紀半ばになって Veg (etari) an を短縮してつくられた造語。ベジタリアンはヴィーガンと同様に、植物性食品の食事をするが、食用以外の動物の利用を必ずしも避けようとしない。

グルテンフリー・ヴィーガン対応はUSのトレンドだということでどの大学も対応している。しかし最近はグルテンフリーダイエットなどがあるため各大学ともグルテンアレルギー以外の人がダイエット目的で利用しないように登録式にさせ登録者以外が利用できないように施錠している。日本でもグルテンアレルギーの方が増えているようなので今後対応が必要となる。

日本ではトレンドになっているハラル対応は、対象者が全体の 1~2%程度とのことでほとんど対応していない。