国際活動

日韓大学生協学生交流セミナー2017

主催:全国大学生協連・韓国大学生協連

概要
日韓大学生協学生交流セミナーは、学生委員同士の文化・意見・活動の交流を通し、参加者自身の文化的価値観を養うことを目的としています。また両国の大学生協の理念や活動を知ることで、改めて自国の大学生協の魅力を再認識する他、自分たちが学生組合員として自国で今後どのような方向を目指すべきなのかを考えます。

開催日時:
2017年8月21日(月)14:00 〜 8月23日(水)13:00(2泊3日)
会場:
韓国・釜山・釜慶大学(プギョン大学)
参加実績:
7会員19名+韓国側16名

プログラム:1日目(8月21日)
「アイスブレイキング」

アイスブレイキング

自己紹介として、趣味や好きな食べ物等の3つを紹介する際に一つだけウソの紹介を混ぜ、それを当てるゲームをしました。班ごとに通訳者がいましたが、日韓の学生がお互いに日本語、英語、韓国語を混ぜて話し合い、仲良くなりました。
趣味を話すことで、お互いの国の文化を紹介し合うことができました。

「日韓それぞれの生協を紹介する時間」

日韓それぞれの生協を紹介する時間

日韓それぞれの大学生協の過去-現在-未来を紹介しました。
韓国側からは、過去の話として、1999年に最初の大学生協である崇実生協ができた事、2011年に韓国大学生協連ができた事が説明されました。韓国には3つのコアバリューとして、[協同、福祉、共生]があります。現在の概要として、35大学生協、14万人の組合員、2,000億ウォンの供給があること、朝鮮大学生協と韓国外国語大学生協の事例紹介がされました。今後の目指す方向性として、「学生組合員の持続的な活動への参加と必要に関する意見を公開する」「大学生協の価値の持続的な拡散」「メンバー間の交流と協力」が掲げられました。

日韓それぞれの生協を紹介する時間

日本側からは、1898年の同志社大学生協のはじまりから戦後の取り組み、食堂・書籍・購買の起こりについて説明しました。また、4つの使命[協同、協力、自立、参加]を紹介しました。現在の様子として、キャリア形成・社会的課題の取り組み等、多くの事業と活動を行っていることを、龍谷大学生協と関西学院生協の事例を交えて紹介しました。最後に、組合員の声と参加でつくる大学生協によって、より良い大学生活の実現を目指していることを伝えました。
感想文より、「大学が学生のニーズに答えられなくなってきたことから、学生が自ら立ち上がって大学生協ができたのは両国共通しているのだとわかってよかった」「両国の大学生協の歴史を認識し、その想いをお互い大事にしていきたい」とありました。

「1日目夜の歓迎会」

プギョン大学生協にて、歓迎パーティーが開催されました。韓国側企画長の歓迎の言葉があり、日本の大学生協連からは、お礼の言葉とお土産を渡しました。食事をしながら、親交を深めました。

1日目夜の歓迎会

プログラム:2日目(8月22日)
「グループディスカッション」

日本・韓国それぞれの生協活動での自慢と悩みを出し、悩みに対してはお互いに解決策を考えました。それらを付箋で行い、全部貼りだして一本の木を作りました。「生協とコンビニの違いを感じている組合員が少ない」という悩みは両国共通の悩みだと認識し、生協の価値をどう広報宣伝するか話し合う様子もありました。
感想文より「韓国には生協同士が交流するセミナーがないことに驚いた。日本のセミナーの様子を話せた。」「韓国の学生の大学に対する考え方や、大学側との交渉といった文化習慣の違いを実際に感じることができ、非常に有意義な時間であった。似たような事情は抱えていてもその裏にある原因は異なる点もあった。」とありました。

グループディスカッション

グループディスカッション

グループディスカッション

「釜慶大学見学」

会場校として使用している、釜慶大学の生協施設の見学を行いました。教職員食堂、カフェ、購買部、スポーツジム施設を見学しました。

釜慶大学見学

釜慶大学見学

釜慶大学見学

釜慶大学見学

釜慶大学見学

釜慶大学見学

感想文からは、「スポーツジムやドラッグストアといった自大学の生協には無いような要素を見ることができたのは良かった」という意見がありました。

プログラム:3日目(8月23日)
「生協薬局の時間」

「生協薬局の時間」とは、個人の大学生活の悩みに対してみんなで解決策を処方するという企画です。「授業中に眠くなってしまう」という悩みに対し、「水を口に含んで授業を受ける」「好きな人の前の席で講義を受ける」という処方がありました。「運動不足である」という意見に対し、「毎日体重を測る」「100グラム食べるごとに1キロ走る」という処方がありました。

生協薬局の時間

生協薬局の時間

感想文からは、「最後の交流で韓国の参加者と一番よく話せました。互いの国の言葉をがんばって翻訳し合って仲良くなることができました。悩みや処方箋の内容もその国の雰囲気や文化を感じられて面白かったです。日本にない面白いワークのやり方でした。」とありました。

「文化体験:ピビンパづくり」 

Seminarの最後に、文化体験としてピビンパ作りを行いました。班対校のクイズに正解した順に+αの具材がもらえます。[ごはん、豆もやし、ワラビ、大根、ナムル、卵]のほかに、+αとしてツナやプルコギがありました。班のメンバーで協力しながら作ることができました。

文化体験:ピビンパづくり

文化体験:ピビンパづくり

感想文からは、「韓国の文化を体験できてすごくよかったです。ピビンパの作り方も丁寧に教えていただき、色々な食べ方も知ることができました。量がすごく多かったです。プルコギなども食べられてうれしかったです!」とありました。

まとめ

日韓セミナーは、日本と韓国の学生が互いに話し合うことで、とても多くの文化交流ができます。通訳者もいますが、日本語、韓国語、英語やジェスチャーを使って積極的に話し合いました。生協で活動している学生が集まっているという事もあり、「広報宣伝はSNSが有効だ」「お店の装飾はこうすると良くなる」「多くの学生の声や要望を集めるにはどうしたらよいのか」という意見交流がありました。活動での悩みに対して、お互いの国では思いつかない視点での解決策を出すことができました。最終日には別れが惜しくなる参加者が多く、互いにSNSアカウントをシェアしセミナーでの写真を交換し合う・韓国側参加者から「今度日本に遊びに行くから会いましょう」という話がある等、今後のつながりもできました。

来年の日韓セミナーは日本での開催です。場所や日付は未定です。今年度と同様、日韓の互いの学生が大学生協での活動や普段の大学生活について交流し、励まし合うことのできるセミナーにしていくことを考えております。たくさんの参加者に期待しています。

(日本側実行委員長:宮永)

まとめ