平和

被爆アオギリ二世

「被爆アオギリ二世」の寄贈

全国大学生協連は平和活動の一環としてアオギリ二世」の苗木を世界へ広めることに取り組んでいました。 2005年5月、最初の苗木が英国のヨーク・セント・ジョン大学に贈られたのに続き、2006年3月にデンマークのインターナショナル・ピープルズ・カレッジ、2006年6月にインドネシアのシャー・クアラ大学、そして2008年6月にインドのマハジャナ・ファースト・グレイド・カレッジへ贈られました。

「被爆アオギリ二世」とは?

「被爆アオギリ二世」は爆心地で被爆しながらも奇跡的に生き残り、人々に生きる勇気を与え続けた木の種から育てられた苗木です。広島市は「平和を愛する心」を後世に伝えるためにこれを配布しています。全国大学生協連は2004年10月の全国理事会で世界へ寄贈を広めることを決定しました。

一世の木は現在、広島平和記念公園に移植され、被爆アオギリ二世は一世の種から育てられています。広島市は「命あるものを大切にする心」を後世に伝え「核兵器を廃絶する」のための活動のひとつとして苗木を配布し、地方自治体や国内外の教育機関で育てられています。

この木の学名はFIRMIANA SIMPLEXといい、落葉樹です。苗木は60〜70cmで7〜8mほどに成長します。

被爆アオギリの物語

沼田鈴子さんは被爆し重傷に苦しみ生きる希望を失っていましたが、爆心地で生き残った3本のアオギリが芽吹くのを見て、生きる勇気を得たのでした。

「被爆アオギリ二世」の道は明日に続く

2007年10月27日、ヨーク・セント・ジョン大学副学長ダイアン・ウィルコックス教授が広島原爆の被爆者で語り部である沼田鈴子さんを訪問しました。「被爆アオギリ二世」は2005年に同大学の「平和庭園」に植樹されています。二人は初対面でしたが、旧知の間柄のように見えました。