山形大学工学部応用生命システム工学科3年
木村 和学
私は昨年に続いて2回目の福島被災地訪問の参加でした。今回は今までの被災地訪問とは違い、被災地の視察だけではなく、楢葉遠隔技術開発センターや廃炉国際共同研究センター等の研究施設等も訪問することができました。
私はこの被災地訪問で特に印象に残ったことが2つあります。1つ目は1年前に双葉町、大熊町を訪れた時とほとんど変わっていないことです。1年前と見た景色が全く変わらず、無数のバリケードやフレコンバッグが置かれていました。
除染作業など少しずつ復興は進んでいるとは思いますが、目に見える形での復興は時間がかかると思いました。私は普段大学生活を送っていて、大熊町の情報は中々入って来ないと感じています。また日常生活で忙しくしていると中々被災地の情報が流れていても気が付かないことがあると思うので、これからも大熊町に足を運んで、自分の目で見て、自分の中で風化させないようにしていきたいです。
またそのことを周りの人に発信していきたいと思いました。
2つ目は楢葉遠隔技術開発センターや廃炉国際共同研究センターの見学をしたことです。専門的なことが多く理系の私でもよく分からなかったのですが、原発の廃炉に向けて精一杯努力をしていることは伝わりました。形としての復興はまだまだですが、復興に少しずつ近づいていることが分かり、嬉しく思いました。
また私は施設を訪問して、原子力や原発に対していかに自分が無知かということを思い知らされ、恥ずかしくなりました。原発について様々な意見が世の中にはありますが、まずは原発についての知識を身につけ、もう一度福島に足を運びたいです。そこでまた様々な方のお話を聞いて、福島についてや自分にできることは何かをまた考えていきたいと思います。
大学生協東北事業連合労組支部長
河内 進
福島沿岸部への被災地訪問は今回で2回目でした。今回も見て感じてきました。バスの中では、施設見学の前に「放射能と放射線」の違い等について清水先生から事前にレクチャーを受け、施設見学をしてきました。
1つ目の施設は廃炉に向けたロボットのための施設、2つめは廃炉に向けた基礎研究の施設でした。廃炉に向けた技術者の方の話しを聞き、改めて廃炉の難しさを実感するとともに現在ある原子力発電所の耐用年数を過ぎて稼働している施設の廃炉問題や、地震の多い日本でまた同じような事故が起きないだろうかという不安を感じました。沖縄の基地問題と同様に仮の使用済核燃料の保管・貯蔵問題も先送りになったままだということも思いしらされました。個人的には原子力や化石燃料に頼らない仕組みが望ましいと思います。
現在、電力自由化の関係で仙台港に火力発電所が建設され、先日試験運転が行われました。仙台にはあと3つ火力発電所が作られるそうです。問題は、そのまわりに20数校の小・中・高があり、子供たちの健康被害が危惧されています。2011年から原子力発電所が稼働しなくても、何とかしてきたのに、今なぜ、原子力発電所の再稼働と火力発電所の建設をするのか不思議です。事業連合の労働組合は今後も被災地訪問に労組員が参加し、感じてもらい、行動を進めていきます。
楢葉遠隔技術開発センター
浪江請戸港
●東北工業大生協では、卒業記念印鑑寄付79,000円
●東北学院大生協では、卒業記念印鑑寄付61名分、61,000円など卒業生への募金取組みが行われました。
●盛岡大生協では、出資金返還時に一口100円からの募金呼びかけを3年前から実施。
募金額は現在3,028,890円となりました。ご協力ありがとうございました。
① 被災影響の大きい高校(後援会)に大学生活ガイドブックとともに「義援金」として送ります。
② 被災地での「学習支援ボランティア」(東北ブロック主催)の費用に充てます。
※岩手県、宮城県、福島県を対象とします
「未来の大学生応援募金」の振込先は、次の口座にお願いします。
七十七銀行 店コード 100( 普 ) 口座番号 7983492
未来の大学生応援募金 代表 戸田俊浩
【被災地訪問】参加募集40名
【全国大学生協連合会主催】参加対象→生協職員、組織委員
全国大学生活協同組合連合会
大学生協東北ブロック
仙台市青葉区柏木1丁目1-41 大学生協仙台会館
電話 022-717-4866 Fax 022-717-4851