激甚災害支援・防災

震災後3年の今
あらためて東北復興・再生の機運を盛り上げるとりくみを実施!
~大学生協3・11メモリアルの集いを開催~

3月10日(月)、大学生協仙台会館に於いて「大学生協3・11メモリアルの集い」が開催されました。

この集いは、大学生協東北ブロック東日本大震災復興・再生タスク 板垣乙未生代表(東北大学名誉教授)の呼びかけにより、東日本大震災で犠牲になられた方々へ黙祷を捧げ、〝3年を経た今、改めて東北の復興・再生のための機運を盛り上げる〟ため、大学生協仙台会館内の職員など約50人が集いました。

福島の現状についてお話する
田中康治 福島大学生協専務理事(当時)

東日本大震災復興・再生タスク
板垣乙未生代表
(東北大学名誉教授)

 

はじめに板垣代表よりごあいさつを頂いた後、田中康治 福島大学生協専務理事(当時)より「福島の現状とそれに関する社会・政治上の出来事」などについてお話しいただきました。続いて、大学生協での震災復興に関わるこれまで行われてきたとりくみの紹介、今後のとりくみ予定のご案内を行いました。

ご参加いただいた東北学院大学生協の細畑敬子専務理事からは『After3.11〜東日本大震災と東北学院』という書籍の紹介、そして、東北ブロックへの贈呈式を行いました。最後にみやぎインカレの青柳範明専務理事より「これからも被災高校への支援を続けるため、未来の大学生応援募金を募りたい。そのためのバザーを仙台会館で行うので、ご協力をお願いします!」との提起があり、閉会しました。

東北の子どもたちへの 「未来の大学生応援募金」のとりくみを継続!!

『震災学』(東北学院大学/荒蝦夷)

2014年春、新たに作成した募金呼びかけるポスター

山形大学生協での募金活動の様子

大学生協東北ブロックでは、2012年より「未来の大学生応援募金」のとりくみを行っており、全国の大学生協組合員やお取引先などから13年12月までに約1100万円の募金が寄せられています。

この募金の使途としては、岩手、宮城、福島の沿岸部を中心とした被災高校43校(後援会含む)に「義援金」として総額1075万円を送り、また、七ヶ浜町で月1〜2回開催の「学習支援ボランティア」の運営費用の一部とするなど、東北の子どもたちのために有効に使われています。

「義援金」をお送りした高校からは学校運営の厳しい状況や被災した生徒の困窮した様子が感謝の言葉を添えて多数寄せられており、義援金が有用であるということが分かりました。東北ブロックでは、これからも「未来の大学生応援募金」を継続し、引き続き、被災地の子どもたちへの支援活動を行っていきます。
(東北ブロック事務局 齋藤庄元)

七ヶ浜「学習支援ボランティア」のとりくみ

『震災学』(東北学院大学/荒蝦夷)

七ヶ浜での学習支援ボランティア

大学生協東北ブロックでは、東日本大震災以降、宮城県七ヶ浜町で子どもたちに向けた学習支援ボランティアを続けています。私は昨年度から学習支援ボランティアの運営に携わり子どもたちと一緒に触れ合ってきました。学習支援ボランティアの目的は「勉強を教えて学力向上を図る」が主でありません。子どもたちにとって心の拠り所になること。いわば「心のケア」です。震災当時から子どもたちの震災による、学力低下、精神不安による不登校、引きこもりになってしまう子どもたちが増え問題視されています。ボランティアの時はただ勉強を教えるだけではなく子どもたちとのコミュニケーションを大切にしながら一緒になって楽しむことを心がけています。

また、私は活動を通じて震災から3年目を迎えた今でも学習支援の必要性を強く感じています。それは震災が起きたという事実だけではなく、今の子どもたちにとって学びの場が少なくなっており、みんなで一緒に遊び、勉強する機会が少なくなっているということです。そういったことからも今後も継続的な子どもたちに寄り添った支援を続けていきたいと思います。

最後に東北ブロックでは、毎月1〜2回のペースでボランティアを実施しています。全国の各ブロックの皆さんの参加もぜひお待ちしております!
(東北ブロック学生事務局 弘前大学3年 柴田優起)