〜2014年9月、七ヶ浜町と名取市での活動〜
9月3日から6日に実施した大学生協ボランティア40タームには全国各地から36人の参加がありました。活動初日のオリエンテーション、2日目の現地視察までは全員同じプログラムで実施し、活動3日目、4日目の活動は宮城県七ヶ浜町と宮城県名取市の2カ所に分かれて活動しました。活動場所は違うものの、宿泊場所は同じなので、夜のフィードバックは全員で行いました。
活動2日目、1日かけて視察を行いました。40タームのメンバーは活動場所が分かれてしまうので、せめて他の活動場所の様子はわかるようにということで名取市閖上地区と七ヶ浜町に行きました。
閖上地区はこの間訪れている日和山周辺と旧閖上中学校に隣接されている「閖上の記憶」を見学しました。お昼には地元の仮設商店街を訪れ、海産物を中心に地元のものをいただく時間も確保しました。
七ヶ浜町では、七ヶ浜町ボランティアセンターの星さんに七ヶ浜町の震災時の様子と、大学生協ボランティアのとりくみを報告していただきました。たまたま居合わせた七ヶ浜町社会福祉協議会前会長の蒲田さんにも当時の様子をご報告いただきました。
活動3日目と4日目、七ヶ浜町では集会所サロン活動と学習支援活動を実施しました。集会所サロン活動は各仮設住宅に設置されている集会所に集まる方とお話をしながら交流するという、大学生協ボランティアが継続して取り組んでいる活動の一つです。
今回訪れた時期はもう学校が始まっていたので、集会所にいたのはおじいちゃんやおばあちゃんでした。これまではお菓子を食べながらの交流が多かったのですが、今回は事前に参加した大学生におじいさん、おばあさんと一緒に楽しめるゲームを考えてもらい、集会所で実践してもらいました。大学生が考えてくれた「後だしじゃんけん」や「ジェスチャーゲーム」、「ひこうき飛ばし」などで、楽しく同じ時間を共有することができました。
なかにはおじいさん、おばあさんからウクレレの演奏を聴かせていただいたり、おばあちゃん手作りのふくろうのマスコットを頂いた参加者もいました。「活動の中で、地元の方の元気さや明るさに逆に元気をもらった」と、参加者は口々に感想を伝えてくれました。
2014年3月の大学生協ボランティアに引き続き、名取市美田園地区の(株)美田園ファームさんに今回もお世話になりました。活動内容も前回と同じ、農地再生作業として、津波の影響で畑に流れ込んだ漂流物を取り除く作業を行いました。参加者は、津波が押し寄せた地での活動をしながら現地の現状を実際に肌で感じていたようです。また、今回活動した場所も内容も同じ。まだまだ多くの手が必要であることを実感しました。
大学生協ボランティアも40タームを迎えました。大学生協ボランティアは、宮城県七ヶ浜町を中心に活動し、今春より名取市美田園地区でも活動を継続してきています。これまでの現地のつながりを生かし、活動を継続することはもちろん、新たな場所でのニーズがないかの調査を進めることも必要です。併せて、これまでの参加者の経験、感想、そして事務局としてのノウハウをきちんと継承し、これからも「東北の復興のために力になりたい組合員」とともに現地での活動に取り組めるよう努めていきたいと思います。 (大学生協ボランティア センター長 吉岡充代子)
震災から3年経ったが、まだボランティアは必要とされていること、そしてやっても意味のないことなんてきっと何一つないのだろうと感じた。 (鹿児島大)
亡くなった人一人ひとりに人生があり、その悲しみを軽はずみにしてはいけないと思いました。 (首都大東京)
人と人との繋がりをつくるもの(鹿児島大)
現地での活動だけでなく、地元に戻ったあとも現地のことを気にかけたり、周りの人にそれを伝えたりすることもボランティア活動の一部だと思った。 (鹿児島大)
一橋大学1名/工学院大学1名/名古屋大学1名/愛知東邦大学1名/JUON(樹恩)NETWORK1名
酪農学園大学1名/東京電機大学2名/日本大学1名/名古屋大学1名/愛知東邦大学4名/東海学園大学1名/南山大学1名/広島大学1名/山口大学1名
首都大学東京3名/明治学院大学1名/横浜市立大学1名/上智大1名/愛知東邦大学3名/東海学園大学1名/滋賀大学2名/龍谷大学1名/近畿大学2名/鹿児島大学21名