食と安全プロジェクト 活動報告
「原点をかえりみながら、現在の食を考える」

全国教職員委員会
北見宏介(名城大学法学部)

「協同組合の原点に立ち返り大学生協を考える」をメインテーマとして開催される、2024年の全国教職員セミナー。全国教職員委員会内の「食と安全」プロジェクトチームも、ここで分科会を開催します。

このメインテーマと完全に一致するわけではありませんが、「食と安全」プロジェクトでは、大学生協の食堂事業の「原点」に意識を向けつつ、現在の「食」と「大学生協食堂」のありようについて意見を出し合っています。

例えば、「全国大学生協連 60周年のあゆみダイジェスト」のウェブページの年表をみながら大学生協の歴史をたどってみると、そこでは、「学ぶことは食らうこと」との記載まであるように、「食」が大学生協にとって重要な位置づけを占めていたことがわかります。現在とは、時代も背景環境も大きく異なるところはありますが、かつてと同じ理念の下に現代的な取り組みがなされており、大学の附属農場との連携など、戦後間もなくと同じ取り組みがなされつつ、そこに食育などの現代的な意味が込められるようになっているものもあります。

原点を振り返りつつ現在を捉えなおす、という作業を通じて、目下の「食と安全」はどのように評価され、そこからどのような課題を見つけ出せるのか。全国教職員セミナーでは、参加者の皆さんとこのことを考えるべく、本プロジェクトで準備を進めています。

2023年12月27日公開