歌人、小説家として活躍中の東直子さんにご寄稿いただきました。姉妹ではまった太宰治のお話、大学時代に読み耽った安部公房作品をめぐるエピソードなど東さんの「あの頃」をなぞりながら読むエッセイには、自身の読書体験と重なるところがあるかも。
『桐島、部活やめるってよ』で華々しいデビューを飾り、『何者』で第148回直木三十五賞を受賞した朝井リョウさん。今回は、4月に発売された『武道館』をひっさげての登場です。朝井さんにとっては10冊目の作品。アイドル好きを逆手にとって書かれたこの物語には、朝井さんのアイドル観がギッシリ詰まっています。その思いを語っていただきました。
名古屋大学日比嘉高先生にご登場いただきました。文学部がなくなるかもしれない……この危機的な状況がささやかれているなか、本来自分たちは大学で何を学ぶべきなのか、日比先生とインタビュアーの学生二人が語り合いました。みなさんももう一度、「大学で何を学ぶのか」について考えてみませんか?
「栞」に注目。読書家には欠かせない栞ですが、コレクションしている栞を使う人もいれば、あまり気にせずに購入した本についてくる栞をそのまま使う人も。趣味が高じて自分で栞を作る人もいたりしますが、さてあなたは、「栞」とどのように付き合っていますか? 今回は、レギュラーコーナー「今日もひとりの手仕事日和」とコラボ企画でお届けします。
本に囲まれた空間で、小説に出てくるごはんが本当に目の前に出てきたら……そんな憧れのお店が、なんと東京に! 店の名は「BUNDAN COFFEE& BAR」。特集の冒頭では、このお店をプロデュースされている草彅洋平さんにインタビューをさせていただきました。草彅さんの本に対する愛情を読者の皆様にもお届します。そして、食べる原点の野菜を作り消費者へ提供している羽尾真理さんのエッセイ、ご飯茶碗の手作り体験、おいしそうな食の場面がでてくる小説を揃えた「いずみ食堂」など、今回も皆のおなかがいっぱいになりますように。
このほか、大好評、西村朱美さんの連載エッセイ「好きならしょうがない」、「いずみ委員のリレーエッセイ」、洋書シリーズ「Reading for Pleasure」、「フランス便り(最終回)」、「出版社のおすすめ本プレゼント」などレギュラーコーナーも健在です。144号は、10月から始まる「第5回大学生の洋書POP大賞」開催のお知らせ、梨木香歩さんの作品『雪と珊瑚と』(角川文庫)に登場するおかずケーキを再現した「レッツクッキング」もあります。
●「よみとも倶楽部」……ご紹介いただける活動を募集中です。
いろいろな大学で取り組まれている読書にかかわる活動をご紹介する新しいコーナーです。活動の規模は大・小関係なく、お茶をのみながらのんびり本について語り合うささやかなものから、大勢の仲間と開催するイベントまで、大学生が主役の活動なら何でもOKです。「私たちの活動を紹介したい!」という方は、編集部までご一報ください。144号は、名古屋市にある金城学院大学 図書館学生ボランティアLiLian(リリアン)をご紹介します。
●「今日もひとりの手仕事日和」……手軽にできるハンドメイドをご紹介しています。読者の皆様が「こんなものをつくってみたいけど、まずは『読書のいずみ』で紹介して!」というものがありましたら、編集部へリクエストをお寄せ下さい。
上記いずれも、編集部メールアドレス(izumi@univcoop.or.jp)へ
◆朝井リョウ(小説家) VS 高橋果琳(法政大学)麻生麗子(早稲田大学)
◆日比嘉高(名古屋大学)VS 河合さやか・梅田 優起
◆水野邦太郎
◆北野 晶子
◆河合さやか(いずみ委員・名古屋大学)
◆西村朱美
◆松木美緒
ハンドメイド部活動記録 Vol.6 <「気になる!栞」とコラボ企画>
◆門脇みなみ
◆石橋純子・中村香奈子
金城学院大学図書館 学生ボランティア LiLian
◆吉岡亜佳音
◆読書マラソン二十選! ◆いずみスタッフの読書日記
◆草彅洋平(東京ピストル)聞き手・文= 任 冬桜
◆羽尾真理
◆いずみ委員
◆熊崎菜穂・北野晶子・麻生麗子
※本誌記事・写真・イラストの無断転載を禁じます。
『読書のいずみ』は大学生協の書籍店で無料配布しています。
品切れの際は、一冊につき82円切手4枚を同封の上、編集部にお申し込み下さい。