巻頭の本コーナーは、詩人・小説家の最果タヒさんにご寄稿いただきました。幼いころの記憶は、母親が読み聞かせてくれた絵本から。たくさんの絵本との出会いが、言葉を紡ぐ現在の仕事につながっているという最果さん。優しく語りかけるエッセイは、皆さんの幼いころの記憶もよみがえらせてくれるかも。
作家デビュー30周年を迎えた綾辻行人さんのご登場です。メモリアルイヤーの今年、5つの中短編を収録した『人間じゃない』を刊行。この作品集の執筆エピソードを中心に30年の思い出やファンなら気になる今後の話まで、たっぷり語っていただきました。
広島大学総合博物館の清水則雄先生にご登場いただきました。ある先生と一冊の本との出会いが人生の転機となった清水先生。大学院で生物学を学び、現在、博物館の職員としてヨダレカケ、そして絶滅が危惧されているオオサンショウウオなど、生き物の「面白い」を追い続けています。博物館、自然のなかに足を運んでみたくなる話題が満載です。
「ジャポニカ学習帳」の表紙カメラマン、山口進さんのエッセイを皮切りに、「自然」をキーワードにお届けします。やま・うみ・どうくつ……自然のなかにはたくさんのワクワクが潜んでいます。図鑑や本を携えて、この夏はみなさんも自然を思いっきり楽しんでみませんか?
このほか、レギュラーコーナーの門脇みなみさんの「今日もひとりの手仕事日和」、西村朱美さんの「連載エッセイ」、水野邦太郎先生の「Reading for Pleasure」、そして「読書マラソン二十選!」「読者スタッフの読書日記」は今回も健在。「レッツクッキング」は、『ビタースイートワルツ』(小路幸也/実業之日本社文庫)からミートソースを再現。みなさんもチャレンジしてみてくださいね。
そして、短歌企画は「ペン助のうただより」として再出発しました。また、連載講座(全3回)の、「伝わる文章を書こう」が始まりました。一緒に「伝わる文章」について考えてみませんか。日ごろの文章のお悩みも募集中です。
●「よみとも倶楽部」……ご紹介いただける活動を募集中です。
いろいろな大学で取り組まれている読書にかかわる活動をご紹介する新しいコーナーです。活動の規模は大・小関係なく、お茶をのみながらのんびり本について語り合うささやかなものから、大勢の仲間と開催するイベントまで、大学生が主役の活動なら何でもOKです。「私たちの活動を紹介したい!」という方は、編集部までご一報ください。
●「今日もひとりの手仕事日和」……手軽にできるハンドメイドをご紹介しています。読者の皆様が「こんなものをつくってみたいけど、まずは『読書のいずみ』で紹介して!」というものがありましたら、編集部へリクエストをお寄せ下さい。
●「ペン助のうただより」……短歌の企画が装い新たにスタートしました。この企画の行く末は皆様の参加状況次第。短歌にまつわる疑問・質問、ご自身で作った短歌、好きな短歌、今月のうたから想像した場面やストーリーをぜひぜひお寄せください。
上記いずれも、編集部メールアドレス(izumi@univcoop.or.jp)へ
◆綾辻行人(小説家)VS 大川 陸(北海道大学)
◆山口進(昆虫植物写真家)
たかおさんとわたし〜 in 高尾山〜
◆熊崎菜穂
海辺を歩く〜館山・南房総でビーチコーミング〜
◆北野晶子
不毛色の大自然〜洞窟探検レポ〜
◆杉田佳凜
◆いずみ委員
お気に入りの風景〜読者はがきから〜
〜出版社セレクション〜
※本誌記事・写真・イラストの無断転載を禁じます。
『読書のいずみ』は大学生協の書籍店で無料配布しています。
品切れの際は、一冊につき82円切手4枚を同封の上、編集部にお申し込み下さい。