私には、4月に小学1年生になった妹がいる。そんな妹に昨年、プレゼントで贈ったのがこの「りんごかもしれない」という絵本であった。
ストーリーは ある男の子が台所にあるりんごを 「もしかしたら りんご じゃないかもしれない」 と考えるところから、様々なりんごの姿を想像していく内容になっている。
最後は、食べてみて「 あ、りんごだったんだ」ってわかるんだけれど、それまでに出てくる「○○かもしれない」がとても楽しいところ。
読んでいて、よくこんな発想でてくるな…!と驚くとともに、自分が子どもであった時も、この男の子のようにもっと頭を柔らかく、どんなことにも「なんでだろう…?」、「○○かもしれない」と、1つのものを見て考えていたことを思い出した。 そしてそんな子どもに、もし「燃えるごみは火曜日なのはなんで?」、「車は左側を走るのはなんで?」という日常の中で決まっているルールに対して、「なんで?」と聞かれたとき、私は1つ1つにきちんと答えられるか?と、ふっ と疑問を持った。
先に年数を生きている大人が子どもにどう接するかで、考える幅は変わると思っている。
私は妹に自由な考え方を持って生きてほしい。だからまずは自分が社会に対して目を向けたり、「なんでだろう?」、「○○かもしれない」と思ったことに対して調べてみようと思った。
私の読書のはじまりは絵本でした。
たまには絵本から小さい頃に戻った気分で自分を振り返ってみるのはどうですか?
2016年度全国学生委員会・執行役員
田代恵理