「本日は、お日柄もよく」
少し古臭い、だけどどこか興味深い言葉に惹かれてこの本を手に取りました。
OL・二ノ宮こと葉は、想いを寄せていた幼馴染の結婚式で衝撃的なスピーチに出会います。
言葉の魅力に取りつかれた彼女は、あるスピーチライターに弟子入りし、後に野党のスピーチライターになります。
"言葉は、ときとして、世の中を変える力を持つ。"
言葉が人の心を動かし、国を動かす。
そんな大きな瞬間に、この本の中で立ち会うことができます。
また、この本の中には、誰かを想って贈る言葉がたくさん出てきます。
誰かの門出を祝うとき、誰かとの別れを悼むとき、誰かを鼓舞するとき、誰かを励ますとき・・・。
自分や周りの人・環境と真剣に向き合って伝えられる言葉は、格別だと思いました。
言葉には力がある。
そう思わせてくれる本でした。
あなたもこの本を読めば、言葉の力を信じてみたくなりますよ。
2016年度全国学生委員会・理事
升本有紀