悪質商法に気をつけよう

クレジットカード利用の注意点

クレジットカードは、簡単にお金を借りたり、後払いで欲しいものを買えたりするので大変便利です。しかし、トラブルの発生も多いので、カードを利用する時には、カードの会員規約を必ず読むこと、伝票の金額の確認と請求書の照合をすることが特に大切です。もっとも多く発生しているトラブルに、多数枚のカードを使って借金を返せなくなった多重債務があります。このほかにカードを貸したりなくしたり盗まれたりしてカードを不正に使用されてしまったり、名義を貸してカード会社から請求を受けた等のトラブルがあります。

カード使用による多重債務

クレジットカードがあると現金自動引出機を使って簡単に現金を手にすることができたり、現金が無くてもカードを使って欲しいものを買ったり、食事をしたり、遊んだりすることができます。

カードさえあれば好きなことができるので、後で借金を払うこと当考えずに、ついカードを使ってしまいがちです。

近年、20歳代の若者がカードを使い過ぎて借金を支払えなくなったというトラブルが急増して大きな社会問題となっています。こうしたトラブルを防ぐには、余分にカードをもっているとつい使いたくなることがあるので支払える限度内のカードしか持たないことです。更に支払える限度内のカードを使う時でも、あらかじめ資金計画を立てて、支払えることを確かめてからカードを使うくらい慎重であってほしいものです。

カードの不正使用

カードを貸したところ、約束以上の金額を使われたり、なかには使用限度額を超えて使用されることがあります。

使用されたお金はカードを貸した者が支払わなければなりません。支払った代金は使用した者から返してもらえるはずですが、一般に、お金のない者がカードを借りて使用するのですから簡単に返してもらえないのが実情です。

また、なくしたり盗まれたカードを不正に使われることがあります。この場合も、原則として本人が不正使用されたお金を支払わなければなりません。

ただし、貸したカードの限度額を大幅に超えて不正に使用されたケースについては、限度額を超えた金額を支払う責任がないと判断した裁判例があります。カード会社に、紛失または盗難にあったことを届けると、一定期間内の一定金額について支払わなくてもよい場合があります。

いずれにしても、カードを人目につくところに気軽に置いたり、上着のポケットや定期券と一緒にいれて気軽に持ち歩いたりせずに、現金を管理するのと同じような心構えでしっかり管理することが大切です。

名義貸し

友人や知人当から「絶対に迷惑をかけないから、あなたの名前でクレジットカードをつくらせてほしい」等と言われて名義を貸したところ、しばらくたって、カード会社から支払いの請求を受けたというトラブルがたびたび発生しています。

名義を貸すということは、カード会社と名義を借りた者との関係ではなく、カード会社と名義を貸した者との関係になります。したがって、名義を借りた者に使われた金額は名義を貸した者が支払わなければなりません。

ただし、カード会社が名義貸しを知っていたり、注意をすると名義貸しであることが分かった等の特別の事情があれば、名義を貸した者はお金を払わなくてもよい場合があります。

名義は貸したり借りたりすべきではありません。

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