教職員の生活・活動

奥州路通信 東北ブロック 教職員委会ニュース 第3号

東北ブロックの東日本大震災 復興・再生タスクへの想い


東北ブロック東日本大震災復興・再生タスク代表 (前東北事業連合理事長) 板垣 乙未生

私の再生タスクへの想いは、これからも被災者・被災地と繋がり続けたいということですが、その原点は、これまで3年間の教職員活動にあります。

甚大な津波被害に遭った岩手県立高田高校の教員から「辞書・参考書が喪失したので何とかならないか」との相談が知人である岩手大学生協教員理事にあり、2011年5月上旬には、京滋奈良、東海ブロックなどから寄せられた1500冊以上もの書籍が岩手大生協を経由して現地に送ることができました。

同年末には、「全国的な支援活動を引き続いて提起して頂きたい」との依頼を京都事業連合の名和会長から受けました。その結果、「未来の大学生応援募金」が2012年夏から開始されました。この募金計画は、2012年2月の高田高校の訪問が基となりました。書籍寄贈の結果を知ろうという趣旨で、ブロック学生委員らと共に現地に赴き、副校長らと懇談しました。学生の元気を後押しするような支援が有難いとのことでした。仮校舎(大船渡市に臨時移住)の体育館で部活に励む生徒さんが明るくて元気なことに救われる思いでした。生徒の8割以上が仮設住宅のある陸前高田市からバスで小1時間をかけて通学しているということでした。

2013年春には募金額が1000万円に達し、岩手、宮城、福島の3県で被災した43の高校に義捐金を贈呈させて頂きました。応援募金は今春に再開されます。

教職員委員の皆様のご協力を賜りたく、宜しくお願いします

東日本大震災東北ブロックの取り組み

南三陸ボランティア

2013年5月3日~4日、南三陸の被災地訪問とボランティアを実施。参加者からは「TVや写真とは全然違う」「衝撃を受けた」という感想が寄せられました。

七ヶ浜学習支援ボランティア

月2回ペースで開催され、2013年12月までのボランティア参加述べ人数は152人となっています。参加者や保護者の方からも大変喜ばれているため、継続していくことが期待されています。

2013宮城被災地訪問

2013年11月17日、“この震災を風化させず、実際に被災地を訪れ現地の方のお話を聴き、震災復興・再生について考えるきっかけをつくる”ことを目的として、「2013みやぎ被災地訪問」を学生34人、教員3人、生協職員5人、計42人の参加で開催。今回は、岩沼、閖上、荒浜の3ヶ所を訪問しました。

震災手記をHP公開・冊子化

当時の大学生協関係者の体験を手記として残し、「震災を忘れない、震災の記憶を残す」ために、2013年3月11日、HPに電子ブック版を公開、12月に冊子化をいたしました。また、2014年3月11日には当時の学生が体験した東日本大震災をまとめた「大学生が見た東日本大震災」をインターネット上で公開しました。

未来の大学生応援募金

2013年3月から10月にかけて、宮城県石巻西高等学校をはじめとする“被災影響の大きかった”43校に総額1075万円を贈呈しました。入学者が激減し2次募集を行っていたり、部活動やスポーツ等を行う施設が不足するなど、運営が厳しくなった高校が多いようです。2014年1月よリ実施しているアンケートでは、義捐金が有用であったとの回答が、感謝の言葉を添えて多数寄せられています。また、継続した支援を必要としているという意見も多数いただきました。

 

未来の大学生応援募金のご案内

東北ブロックでは、これからも「未来の大学生応援募金」を継続し、被災地の子どもたちを支援してまいります。 【応援募金の目的】 ①運営が厳しくなった高校(後援会)に大学生活ガイドブックとともに「義援金」として送ります。 ②被災地での「学習支援ボランティア」(東北ブロック主催)の費用に充てます。 ※岩手県、宮城県、福島県を対象とします。 あらためて、全国規模での「未来の大学生応援募金」の継続をお願い致します。

「未来の大学生応援募金」の振込先は、次の口座にお願いします。

七十七銀行 店コード100(普)
口座番号7983492
未来の大学生応援募金 代表 戸田俊浩

TOPICS


おでんせパーティー開幕! 司会の2人が頑張って盛り上げています!


保護者の部では各学部の教職員・学生が一人ずつ必ず付き、保護者からの質問に答えていきます

岩手県立大学『おでんせパーティー』

2月15日岩手県立大学で「おでんせパーティー」が開かれました。今回は岩手県立大学のある滝沢が‘滝沢市’になってから初めてのおでんせパーティにもなりました。当日は猛吹雪という悪天候の中でしたが、新入生48名、保護者も合わせると93名参加していました!

おでんせパーティー最初の企画は「クイズ」。‘岩手県立大学の学部の数は?’という県立大学に関する問題から徐々に‘生協に加入すると何が割引になるでしょう?’と生協に関するクイズに移り変わっていたので、新入生もクイズを楽しみながら生協についても知ることができていました。そのあとは学生委員が新1年生に扮して大学生活の紹介に合わせて購買の利用の仕方など生協のサービスについて紹介し、新入生が大学に実際に入った時にすぐ生協を利用できるような内容になっていました。学生委員の発表のあとはアドバイザー・職員さんからそれぞれ共済・英語教材・ミールの紹介。特に職員さんの「現在の大学生の食生活」に関するお話は保護者にも学生にも訴えかけるものがありました。

何よりすごいと感じたのは、保護者向けの説明会に教職員が参加されていたことです。しかも全学部!実際に自分の子どもが通う学部の教職員と話しながら、保護者自身も学部に対する理解を深めていました。こちらも話が尽きることなく、保護者からも満足そうな顔が伺えました

2014年度総代会の日程

弘前大学生協 5月23日(金)18:00~ 弘前大学創立50周年記念会館
弘前学院生協 5月28日(水)18:00~19:30 弘前学院大学1号館3階320教室
岩手大学生協 5月21日(水)18:00~ 学生会館2階大会議室
盛岡大学生協 5月20日(火)18:00~ 盛岡大食堂
岩手県立大学生協 5月22日(木)18:00~ 学生ホール棟 食堂3階ホール
秋田大学生協 5月27日(火)18:00~20:00 手形食堂新ホール
東北大学生協 5月27日(火)18:00~ 仙台国際センター 東北学院大学生協 5月22日(木)16:30~(予定) 土樋キャンパス
東北工業大学生協 5月28日(水)17:50~ 長町キャンパス生協食堂ホール
宮城教育大学生協 5月21日(水)(予定)18:00~ 萩朋会館大集会室
宮城大学生協 5月21日(水)18:30~20:00 太白キャンパス レストラン棟1階
尚絅学院大学生協 5月28日(水)18:00~ 5G教室
宮城学院生協 5月24日(土)12:00~ 宮城学院女子大学講義館
山形大学生協 5月24日(土)10:30~13:00 山形大学小白川キャンパス 基盤教育3号館312教室予定
福島大学生協 5月21日(水) 大学会館2階大集会室(予定)
みやぎインタカレッジコープ 5月17日(土)11:00~12:00 フォレスト仙台 交流会=大会議室
東北事業連合 5月18日(日)13:00~17:30 ショーケービル(五橋)

編集後記

新入生・保護者への説明会が各地で行われています。中でも印象的だったのは、それぞれの説明会に教員のみなさんが参加されているという報告でした。生協と教員が協力して新入生をサポートします、という姿勢は新入生や保護者の皆さんの不安を取り除く大きな力になるはずです。協同の力を感じる新学期です。

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