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2014年09月26日(金) | 新着情報

学習者視点からの大学改革 ―高等教育政策の展開と立命館の取り組み―
第3回 立命館の戦略 (2)・大学生協への期待

二つのプロジェクト展開

1.大連理工共同学部
今大きな二つのプロジェクトを展開しています。一つは、情報理工学部が中国の大連理工大学と共同して「大連理工大学・立命館大学国際情報ソフトウェア学部」というとても長い名前の学部を作っています。これは、大連理工大学に100名の定員で2013年春に承認されて、9月からスタートしました。
カリキュラムは、殆ど日本型の立命館をモデルとして、一から作りました。日本語教育を最初から留学生に徹底的にやって、続いて日本語で授業をする教育モデルを導入しています。3回生では選抜された40人が、立命館大学の情報理工学部にきて学びデュアルディグリーを出す、こういうモデルで始めています。
これは非常に評価されていて、審査に当たった中国教育部のある大学の学長さんは、中国には今こういうプログラムが、日本をはじめ欧米の大学もたくさんやられているけれども、立命館のものが一番良いとおっしゃって下さったんですね。
これは、我々が日本の大学の仕組みを輸出した最初の経験です。この中で、日本の大学が国際的に通用するものとしないものがある、ということが今後明らかになってくると思います。日本の大学は遅れていると言われるけれども、このようなことをすることによって、日本の大学の客観的な評価ができるのではないだろうかと、私たちは思っています。

2.キャンパス・アジア・プログラム
二つ目がキャンパス・アジア・プログラムです。これは、鳩山総理大臣の時に、日中韓三国首脳会談で合意して、各国が自分の国の大学をサポートしながら、三つの国の大学が協働するプログラムを創り、支援しましょうということになりました。日本では11のプログラムが採択され、そのうちの10が国立大学、私立大学は我が立命館だけです。そのうち9が大学院です。学士課程は、我々と名古屋大学です。
こういう国際プログラムは、正直、学士課程が大変なのです。学生数も多いですしね。ここを今、立命館大学文学部、韓国の釜山にある東西大学、中国の広東にある広東外語外貿大学、この三つの大学で、各大学10人ずつ選んで、合計30人を2年間にわたって各国での共同生活が行われます。

 

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