2017年07月26日(水) | 新着情報
山形大学工学部応用生命システム工学科3年 木村 和学
私は昨年に続いて2回目の福島被災地訪問の参加でした。今回は今までの被災地訪問とは違い、被災地の視察だけではなく、楢葉遠隔技術開発センターや廃炉国際共同研究センター等の研究施設等も訪問することができました。
私はこの被災地訪問で特に印象に残ったことが2つあります。1つ目は1年前に双葉町、大熊町を訪れた時とほとんど変わっていないことです。1年前と見た景色が全く変わらず、無数のバリケードやフレコンバッグが置かれていました。
除染作業など少しずつ復興は進んでいるとは思いますが、目に見える形での復興は時間がかかると思いました。私は普段大学生活を送っていて、大熊町の情報は中々入って来ないと感じています。また日常生活で忙しくしていると中々被災地の情報が流れていても気が付かないことがあると思うので、これからも大熊町に足を運んで、自分の目で見て、自分の中で風化させないようにしていきたいです。 またそのことを周りの人に発信していきたいと思いました。
2つ目は楢葉遠隔技術開発センターや廃炉国際共同研究センターの見学をしたことです。専門的なことが多く理系の私でもよく分からなかったのですが、原発の廃炉に向けて精一杯努力をしていることは伝わりました。形としての復興はまだまだですが、復興に少しずつ近づいていることが分かり、嬉しく思いました。
また私は施設を訪問して、原子力や原発に対していかに自分が無知かということを思い知らされ、恥ずかしくなりました。原発について様々な意見が世の中にはありますが、まずは原発についての知識を身につけ、もう一度福島に足を運びたいです。そこでまた様々な方のお話を聞いて、福島についてや自分にできることは何かをまた考えていきたいと思います。
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