2014年11月20日(木) | 新着情報
震災復興プロジェクトは、2013年夏に発足して以来、ブロック学生事務局や会員生協の協力の下に(1)未来の大学生応援募金、(2)被災地訪問ツアー、(3)被災地の学習支援、などの活動を継続的に行ってきました。応援募金の進展は緒に就いたばかりですが、立命館大生協から多額な拠金が寄せられるなどして、全国的な支援の広がりが期待されます。全国への呼びかけは、震災を風化させない活動としても重要です。
在学時に被災体験をした大学生の多くが来春に卒業することになり、被災3県での風化も気掛かりです。震災体験を後輩に伝えることは引き続き重要な課題といえます。
今期の特徴は、活動が「広がり」を示していることです。本年5月開催の東北事業連合総会に石巻西高の齋藤幸男校長をお招きし、被災高校の取組などのご報告を頂きました。「時間が短くてもったいない」との感想が総会参加者から多く出されるほど有意義なお話でした。私は、昨年3月に齋藤校長を訪れ、「未来の大学生第一次応援募金」の拠金をお渡ししたのです。これが御縁になったのです。被災地の訪問ツアーにも「広がり」が見られました。弘前大生協の学生・職員の皆さんには、宮城県沿岸被災地に青森から遠路遥々バス1台で赴いて頂きました。また、ブロック学生事務局は岩手沿岸被災地の訪問ツアーを企画実行しております。これまでの被災地ツアーは宮城県、福島県を対象にしていたのです。さらに、地域との繋がりを広める活動も検討されております。これは、地産地消を通じて宮城県沿岸被災地の復興支援を行っている「みやぎ生協」の協力の下で進めようとしているものです。宮城県南に位置する亘理町の「蕎麦プロジェクト」への協力から始める計画です。
東日本大震災復興再生タスク 代表 板垣乙未生(東北大学名誉教授)