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2015年03月11日(水) | 新着情報

全国高等学校PTA連合会 佐野会長

毎田:本日は宜しくお願い致します。私は、全国大学生協連 専務理事の毎田と申します。
まず最初にお伺いしたいのは、高P連に関わるようになったきっかけはどういうところからでしょうか。。

1955年、秋田県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。江戸時代に創業された秋田市の佐野薬局を母体とする株式会社サノ・ファーマシー、サノ・ホールディングス代表取締役。秋田・神奈川・東京に広く薬局事業を展開する一方、秋田プロバスケットボール株式会社を設立し、代表取締役をして地域スポーツ振興にも努める。また秋田商工会議所副会頭、秋田県事業主交通安全協会長、公立大学法人国際教養大学理事を務めるなど地域社会のリーダーとして活躍している。2012年からは秋田県立秋田高等学校PTA会長、2014年より全国高P連会長。

佐野:たまたま、私の次男坊、今大学1年生ですけれども、彼が高校に入ってPTAの役員を引き受けて、その中で個人的なつながりから、秋田県連の役員を引き受けました。

毎田:高校のPTAの活動で、一番大きい仕事や魅力な部分、また会長の立場では如何でしょうか。

佐野:子どもが成長すればするほど、PTAなど大きな人数で何か一つのことをやるというよりも、子どもたち一人ひとりのオーダーメイドみたいなかたちになっていくと思いますね。PTAみたいな団体で何かを行う度合いは、小学校のときや中学校のときと比べると、徐々に薄くはなってきている、なってこざるをえないというふうに思うのですね。どちらかというと徐々に「親の教育の場」を意識しながら、活動を行っています。

毎田:その中で大学の話をさせていただきますが、高校生の保護者の方や先生にとっての大学というと「出口」・・・、出ていく先に当たりますよね。進路指導など高校でされていると思いますが、大学に求めることなどといった話題は出てきますか?

佐野:進路指導って「進学指導」ではないし、あるいは「就職先指導」でもないですよね(笑)。本当は15から18、あるいは16から18、その頃って社会というものを徐々に身近に感じはじめて、一番大事な時期だと思います。それを、何々大学ありき、何とかという職業ありきじゃなくて、もっと自分自身の人生や社会と自分個人とのつながりですとか、地域社会ですとか、日本だとか世界だとかを考える中で、自分は何を通して周りの人の役に立てばいいのだろうとかなど、一番考えなければいけない時期だと思うのですよ。
今の高校教育・・・また、高校教育だけではなく、日本全体の教育の中で全部つくり直さなければいけないと思っているのですよ(笑)。昔、戦前の旧制高校とかね、あのようなものを、今の高校の中に取り入れていくべきじゃないかなあというふうに思っています。そういう意味では、ちょうど先日 文科省の中央教育審議会から答申が出た、大学入試改革の考え方というのは、非常に良いことだと思っているのです。ただ実際に運営していくとなると、制度設計とか、非常にいろいろな問題が出てくると思いますけれども、何をやって何を通して、周りの方たちの役に自分は立っているのかということを一生懸命考えたり、それこそ体験したりしてつくり上げていくのが高校時代だと思うし、やっぱり大学もそれの延長であってほしいなというふうに思いますね。

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