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2015年05月01日(金) | 新着情報

生協職員からの新刊お奨めの本紹介
『夜の国のクーパー』伊坂幸太郎 東京創元文庫

高校生までの国語教育で、この小説で作者が伝えたかったことは何ですかとさんざん問われ続けたせいか、小説を読む時には、そこに書かれたテーマを探し出さなければならないと思っている学生に時々出くわします。テーマ探しが悪いとは思いませんが、小説を読む魅力ってそれだけじゃないんだよ、なんてついつい思ってしまいます。
僕が本好きということもあって、僕のもとには好きな本について話をしにくる学生が何人かいます。そのなかでも話をしていて面白いなと思うのが伊坂幸太郎好きの学生たちです。彼彼女たちは必ず文章や表現の魅力について語ってきます。きっと小説からテーマ探しだけをしていないのでしょう。僕自身も伊坂幸太郎は好きでよく読みますが、実はミステリーとしての面白さよりもその文章を楽しみにしているところがあります。

 

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