レッツクッキング!~小説に出てくる料理を自分の手で再現!~

『何者』(朝井リョウ/新潮文庫)

最近は秋が深まるのも遅くなりましたが、やっぱり秋はじっくりといろんなことに向き合える季節ですね。今号は、朝井リョウさん著『何者』の「光太郎シェフ特製!絶品キーマカレー」を再現します。読者の皆さんと同世代が紡ぎ出す日常の世界……キーマカレーを食べながら、彼らは互いに何を思い、感じていたのか? 一緒に追体験してみるのも楽しそうですね。さぁ、レッツクッキング!

メニュー紹介

光太郎シェフ特製! 絶品キーマカレー

★主人公拓人の同居人光太郎が振る舞う、いわゆるズボラ飯★

光太郎がこういう料理得意なのわかるなぁ〜と感じる一品。作りながら、「型どおり作らなくてもいいよね、だって、おいしいんだから」と聞こえてくるような感覚。とっても、簡単で、でも、ズボラな感じに思えない、そんなキーマカレーです! その時あるお野菜で作ってくださいね。

ほんとうにたいせつなことは

今回、『何者』を読んで、同世代のみなさんは一体何を感じるのだろうか?と思いました。私は、普段の仕事の中では採用活動の担当もしています。就職活動は、一種の儀式みたいになっているかもしれないけれど、あの期間、自分を見つめて向き合って、社会とつながろうとして、あがいてみる。繕わず、自分が何者になりたいのか?を考えて、考えて、そして、ここに来てくれたんだなと感じる学生さんに出会えると嬉しくなります。

どんな時も、初めての人とでも、一緒に食べると、つながりが生まれます。ちょっと、一息つきたいときは、誰かと一緒に食卓を囲んでみてくださいね。

光太郎シェフ特製! 絶品キーマカレー

優しい音楽

● 材料(3人前程度)●
ひき肉(お好みで/今回は、豚の粗びき肉) 150g
玉ねぎ 1/2玉
ズッキーニ 1/2本
茄子 1/2本
ピーマン 1個
人参 1/2本
ジャガイモ 1個
蒸し大豆(水煮大豆) 50g
ミートソース 2人前のレトルトソース1袋
カレー粉 大さじ3杯
カレーフレーク

※辛口が好みの場合は、カレー粉のみで大さじ4杯
(これ以上は、味見をしながら、小さじで調整してください)

大さじ2杯
適量
とろけるチーズ (お好みで)

下ごしらえ

すべて、小さめの角切りにする。
(玉ねぎ、ズッキーニ、茄子は8㎜程度の角切り・ピーマン、人参、ジャガイモは5㎜程度の角切り)

※お好みの野菜・冷蔵庫にある野菜でOK(炒め用のカット野菜などもOK)

※ひき肉150 gに対して、300 g程度の野菜(大豆込み)

作り方

  1. 鍋(またはフライパン)を熱し、油を回し入れ、ひき肉を入れる(中火)。
  2. ひき肉に半分程度火が通ったら、人参・ジャガイモを加え、炒める。
  3. ひき肉に火が通ったら、玉ねぎ、ズッキーニ、茄子、ピーマンを加える。ざっくり混ぜながら、野菜が透き通ってしんなりするまで炒める。
    【ポイント!】嵩が2/3 〜 1/2程度に減る
  4. 大豆とミートソースを加え、ざっくり混ぜたら、弱火で5分程度煮込む。
  5. カレー粉・カレーフレークを加え、混ぜながら、全体の味を調える。
  6. ミートソースの味からカレーの味に変わってきたら、水分を飛ばすために5分程度煮込む。

番外編

ちょっと手の込んだ一品にしたいときに「カレーにぴったり!トマトライス」

  1. トマトのヘタをくりぬき、お尻の部分に十字の切り込みを入れる。
  2. 沸騰したお湯に、切り込み部分を20秒程度浸す。
  3. トマトを冷水にとり、皮を剥く。
  4. 洗ったお米(2または3合)を炊飯釜に入れ、中央に湯剥きしたトマトをまるごと入れる。
  5. カレー粉を小さじ2杯とバター10gを加え、水を規定量入れる。
  6. 白米を炊くのと同じように炊く。
  7. 炊きあがったら、トマトを崩して、全体を馴染ませる。 

今回の"おいしい本"

『何者』(朝井リョウ/新潮文庫)本体590円+税

『雪と珊瑚と』

就活学生たちの心の機微をリアルにあぶりだした、読者のみなさんにとってはまさに等身大の物語。この秋は、映画も公開です!

映画『何者』2016年10月15日全国東宝系にて公開
佐藤健 有村架純 二階堂ふみ 菅田将暉 岡田将生 山田孝之
©2016映画『何者』製作委員会・©2012 朝井リョウ/新潮社

■公式サイト『何者』http://nanimono-movie.com/index.php

PROFILE

石橋純子
大学生協東海事業連合職員フードコーディネーター(※)の資格を持つ。

※フードコーディネーター…多くの人々に「食の楽しさと食文化」を普及させ、毎日の食生活に変化と躍動感を生み出す仕事

「読書のいずみ」No.148/2016年秋号より転載しております。


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