食生活の変化とともに歩む、日本の伝統食品とは・・・

味噌蔵の今むかし

まず私の活動の背景、野田味噌商店の味噌蔵という世界を少しご紹介したいと思います。場所は豊田ジャンクション、東名と湾岸の交差点になります。ここに、今からちょうど70年前に旧海軍岡崎航空隊の飛行場がありました。我々の会社の建物、実は第三航空隊の使用していた建物です。この中に実は味噌が入っている味噌蔵があります。この倉庫、実は当時からそのまま70年間ずっと使っているものです。70年前は若者に死ぬことを教えてきた場所です。決して生きることを教えてこなかった。特攻兵を作ることが一番の目的だったからです。だから我々は70年経ってその基地の跡地にある味噌蔵の中で、少なくとも「生きる」ということを伝えたい。生きるということがどういうことなのか、どう生きたらいいのか、ということを味噌蔵の中で伝えることが我々の役割なんだ。そういう場所で生まれたものが、皆さんの手もとへ行き、味噌として繋がっていくのだと、頭の片隅に少し置いてもらえると我々の仕事も意味があるのかと思います。

子供たちへ語り継ぐもの


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