大学生協の保障制度

福井大学生協

「交通安全週間」をはじめとする予防提案活動へのとりくみ

ざ★ポイント

  • 自転車事故の当事者になりやすい大学生
  • 学生が学生に自転車事故の危険を伝える交通安全週間
  • 「共済を知らせる活動」を強化する必要性

今年の6月から自転車に関する道路交通法が大幅に改正されました。その背景には自転車の交通マナーの悪化による事故の多発が挙げられています。日常的に自転車に乗る大学生はまさに“当事者”です。

福井大学生協では継続的な共済活動に力を入れており、「交通安全週間」をはじめとするさまざまな予防提案活動を行っております。  福井大学において交通事故に関する給付事例が多いことを踏まえて、福井大学生協学生委員会SoSen部(以下、SoSen部)は組合員に交通、特に自転車についての注意喚起をするために「交通安全週間」を開催しました。6月19日(金)には無料自転車点検を行い、19日~26日(金)にかけては食堂テラスにてポスター展示を行いました。

交通安全週間 〜無料自転車点検

自転車の整備不良による事故が起こるのを防ぐため、近所の自転車店の方にお願いして自転車の点検を行いました。自転車の点検と同時に空気入れの貸し出しも行いました。一人暮らしをしている学生組合員にはこのような機会が少ない現状もあり、当日は雨天にも関わらず多くの参加がありました。

交通安全週間 〜ポスター展示

交通安全週間の掲示

「自転車の危険行為」「大学生から見た自転車の怖い運転ランキング」「タヌローからのお知らせ【出張版】」「福井大学周辺ハザードマップ」のようにSoSen部で作成したポスターに加え、道路交通法改正のポスターも掲示しました。

「大学生から見た自転車の怖い運転ランキング」は、組合員の投票をもとに作成しました。「携帯電話・スマートフォンを使用しながらの運転」や「夜道のライトを点けない運転」などどれも危険なものばかりで、学生組合員が自分たちの自転車の運転マナーを意識する一つのきっかけになったのではないかと思います。

「タヌローからのお知らせ」とは、福井大学生協で取り組んでいる共済の予防提案・報告活動の一つで、時期に沿った注意喚起や、給付漏れに対する呼びかけを手作りのポスターにて掲示しています。年に4回作成するものとは別に、今回作成した【出張版】では道路をイメージしたデザインの上に、取り上げる給付事例も交通安全に関連したものを選びました。

「福井大学周辺ハザードマップ」とは、大学の周辺で起きた事故を1枚の地図にまとめたものです。これを作成する際には警察や地域の方を訪ね、実際に事故が起こっている地点や特に危険な場所をうかがいました。ポスターにはその場所の写真を載せるなど工夫を凝らしました。

アルコールパッチテスト

まずは自分がアルコールに強いのか弱いのかを知ることが大事

交通安全活動の他にも、福井大学生協ではさまざまな予防提案活動を行っています。

急性アルコール中毒だけでなく未成年の飲酒やアルコールハラスメントなど、新学期はお酒のトラブルが起こりやすいものです。これらのことを防ぎ、正しいアルコールの知識を伝えようと4月に開催しているのがアルコールパッチテストです。アルコールをつけた皮膚の色の変化を見ることで、簡単にお酒に弱いかどうかがわかります。飲酒時の視界を体験できるゴーグルも用意し、参加者に危険を体感してもらいました。また、酩酊度や酔った人の介抱の仕方などをポスターにまとめて展示しました。今年度は大学の健康診断と同じ日に開催したこともあり、たくさんの参加がありました。 6月には医学部がある松岡キャンパスでもパッチテスト・ポスター掲示を行い、お酒との正しい付き合い方について呼びかけました。

スポーツ大会と福大健康祭

共済の広報活動にも力を入れています

昨年の10月~11月は「全国共済月間」だったこともあり、毎年秋に開催している二つの予防提案活動に一層力を入れました。  スポーツ大会は「組合員に運動の大切さを伝え、運動する習慣をつけてもらう」という目的で行っている活動です。「準備がいらず、気軽に参加できる」「実力差がつかず、誰でも楽しめる」という点を重視し、毎年競技を決めています。昨年はフリスビーを使ってドッジボールをする、ドッヂビーという競技を行いました。大会後には共済についての説明を行い、資料を配布しました。

福大健康祭は、組合員に健康について見直してもらう活動です。大学の保健管理センターと協力して健康に関するさまざまなブースを設け、組合員に参加してもらいました。例年、食生活相談・血圧測定・ストレスチェック・タバコのヤニ検査などのほか、4月同様アルコールパッチテストも行っています。昨年は、自分が共済に加入しているかを確認できるブースを設け、認知度の向上にも努めました。

今後の予防提案活動の課題

各予防提案活動については機関誌の記事やビラ配布、Twitterなどで広報活動を行っているものの、参加者の人数は決して多いとは言えず、共済の認知度も高くありません。

今後はイベントの広報活動を見直すとともに、「共済を知らせる活動」を継続して行っていく必要があると強く感じました。これからも組合員が積極的に参加できるような活動を続けていきたいと思います。

(学生委員会 SoSen部   上出一就・内藤真八郎)


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