たすけあい情報室 (大学関係者向け健康・安全情報)

大学生協共済連 共済を通じて大学に貢献する!
〜大学とともに共済活動4本柱を実践〜

あらためて第7次中期計画を振り返る


大学生協共済連第8回通常総会にて寺尾善喜専務理事と
学生総合共済のマスコット“タヌロー"(2017年12月17日)

全国大学生協共済生活協同組合連合会(以下、大学生協共済連)は、2017年12月16日(土)〜17日(日)に、つくば国際会議場(茨城県つくば市)で第8回通常総会を開催しました。同総会には、代議員345人(総数362人)が出席(書面出席89人含む)し、2017年度事業報告、2018年度事業計画、予算等の6議案のすべてが賛成多数で可決承認されました。

そして、今、私たちは最高議決機関である同総会で決議された課題を実践しているところです。2018年度は、共済事業第7次中期計画(以下、第7次中計)の最終年度(3年目)にあたり、この間の総仕上げと共に第8次中期計画を策定する重要な年度となります。今回は、あらためて年度事業計画等の背景にある「第7次中計の基本方針と推進課題」を、大学との関係を中心にみていきます。

〈中期計画の基本方針〉

1. 共済事業を、組合員のより多くの「声と参加」をもとに強めていくことを通じて、たすけあいをキャンパスに広げます。

2. 組合員、大学・保護者・社会へ貢献し、大学生協全体の成長にもつながる共済事業をすすめます。

上記を踏まえた〈中期計画の推進課題〉

1. 多くの加入者を迎え、「入っていてよかった」と思える組合員のための共済事業をすすめます。

2. 予防活動を組合員・大学とともにすすめ、キャンパス・社会にたすけあいを広げます。

3. 会員生協の共済事業を支えるために、ブロック・共済連の推進体制を強化します。

上記で計画した具体的執行課題及び検討をすすめる課題の具体化に取り組みます。

根底となる中期計画において大学に関する記述は「①共済事業を通じて大学に貢献する、②予防活動を大学とともにすすめる」という2点です。

また、大学生協全体の2018年度の活動方針の一つである「組合員の生活と声を中心に据えて価値のある事業と活動をつくり、更なる参加につなげましょう」について、各大学生協(会員生協)での実践をサポートすることが、あわせて確認されています。

共済活動の4本柱を通じて大学への貢献を考える

私たちは、中期計画を踏まえて、共済事業を通じて大学にどんな貢献ができるか、を常に考えながら諸課題と向き合っています。そして、具体的にできることは、「共済活動の4本柱」に集約されていると考えています。それは「学生生活を支える4つの取り組み」といえます。具体的には、①加入②給付③報告④予防の4つの活動です(図①参照)。

【図①】

①加入:たすけあう仲間を増やすための活動

年間を通じて「学生どうしのたすけあい」を広げる活動です。病気やケガなどの「もしもの時」のための備えの必要性、たすけあいの大切さと共済の良さを伝えるなど、共済への加入を推進し、たすけあう仲間を増やしています。

私たちの加入活動は、「無保障の学生を皆無にする」取り組みとも換言できます。具体的には、万一の病気やケガ・事故の際にも、すべての学生がなんらかの保障を受けることにより、学業を継続できる仕組みをつくることを目指しています。それらを通じて大学に貢献できると考えています。ぜひとも大学生協の加入活動にご注目いただき、学生のために活用いただけましたら幸いです。

②給付:給付事例を分析して組合員の実態を知る活動

共済金を適切に遅滞なく支払います。また、共済金の請求忘れがないか、広く呼びかけています。

さらに、給付事例や受給者の声を分析し、学生がどのようなときに困って、共済がどのように役に立ったのかなどを学び、制度改善に反映させています(個人情報は守られています)

給付活動は、共済事業者としては当然の取り組みですが、1件の給付申請忘れもないように*「給付ボード」などを通じて日常的に知らせる活動を推進する、また、給付事例を分析して予防活動や制度改善につなげる等の取り組みを通じて、大学への貢献を果たしていきたいと考えています。

③報告:組合員・大学に共済について伝える活動

学生や大学に、*「給付ボード」(図②参照)や各種報告書などを通して、加入状況や給付実績、特徴的な事例などを報告し、身近な学生生活の危険や共済の価値や学生にとって共済が身近な存在であることを伝えています。

*「給付ボード」とは、自分の大学の給付状況や病気・事故の予防に関する情報などを掲載する共済専用の掲示板のことで、学生が多く集まる店舗前などに設置しています。

【図②】

大学関係者の皆さまにあらゆる活動の報告することも、極めて重要な取り組みとして位置付けています。また、全国の給付データ等もとに年次報告書も作成しています。【大学生の病気・ケガ・事故2016】のキーワードでウェブ検索していただくと、直近年度の「学生のからだとこころのリスク実態」をご覧いただけます。

④予防:ケガや病気を未然に防ぐ予防活動

病気やケガをすることなく学生生活を送ることが一番です。給付の活動と関連して、過去の事例や最新の病気やケガなどの傾向を分析し、自転車事故や飲酒事故の防止活動、健康チェック、食生活相談など、全国のキャンパスでさまざまな予防活動が行われています。

先にみました〈中期計画の推進課題〉にもありますが、「予防活動を大学とともにすすめる」は、私たちの予防活動の基本中の基本であると考えています。大学に在籍して大学に通う学生に寄り添い、彼らのからだとこころの予防活動を大学とともにすすめる、ということです。具体的には、各大学の保健管理施設や学生相談室と連携させていただくことです。

私たち大学生協共済連は、全国大学保健管理協会や全国大学メンタルヘルス学会の賛助会員として、毎年、数多くの研究集会等に参加させていただいている理由でもあります。

まとめに代えて

私たちは、大学に在籍するすべての学生が一人も欠けることなく、社会へ巣立つために共済事業活動を推進しています。それは「大学とともに」が大前提です。とりわけ予防活動について、大学の「保健室」の皆様方と連携させていただきながら、学生が病気やケガ・事故に遭わないための取り組みを実践してまいりたいと思っております。

また、私たちは無理のない掛金で、「いざというとき(学業継続に支障をきたすとき)」のための保障・サービスを重視して制度を設計しています。大学生協の加入活動にもご理解いただき、大学の指定・推薦制度としてのご採用を検討いただけましたら幸いです。今後とも大学生協をよろしくお願いいたします。

(大学生協共済連 藤本 昌)

『Campus Life vol.54』より転載


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