たすけあい情報室 共済パワーアップ講座

【予告】『2019年度から大学生協の保障制度が大きく変わります!』
~新制度ですべての学生の「学業継続」をバックアップ~

はじめに

大学生協の学生総合共済は、1981年に「学生生活の安心はたすけあいで」の合言葉でスタートしました。今から37年前です。それ以来、「その時々の学生生活のリスク実態に見合う制度」への改善を何度も重ねてきました。そして、2019年4月から新制度に大きく改善する予定です。今回はその予告とともに、私たちの制度の根底にある設計理念をご紹介します。

私保険とは異なる原点の継承

私たちの共済の原点は創設時の故福武直会長理事の「すべての学生が共済を通じて連帯の意義を体得し、卒業後も社会に貢献する役割を果たすこと」という言葉に集約されます。その背景には、創設当時の故福武会長の文書『共済と保険をめぐって』の次のような考え方があります。「私保険と共済と社会保険を並べて考えてみると、共済は私保険よりも社会保険に近い。したがって、共済は社会保険的な視角から検討すべきものであり、私保険的な損得勘定から評価してはならない」。私たちは、創設以来今日まで、この原点を『大学生協共済読本』や『語り継ぐたすけあいの想い』等の目に見える形にしながら継承し続けています。

「3・3ミニマム」から「活動の4本柱」へ

私たちは、これまで、すべての大学生協で共済事業活動を積極的に推進するための基本的な考え方を策定してきました。今回は、その代表的な二つをご紹介します。

一つ目は、1987年に提起された「3つの報告・3つの体制の実践ミニマム」(通称:「3・3ミニマム」)です。3つとは「報告:組合員への報告、理事会への報告、大学への報告」、「体制:加入の体制、給付の体制、健康と安全を守り育てる生協職員と学生の協力関係」です。私たちには、30年以上前に、こうした考え方をもっていた歴史があります。

二つ目は、2006年以降に提起された「共済活動の4本柱(学生生活を支える4つの取り組み)」です。4つとは「加入(たすけあう仲間を増やすための活動)」「給付(給付事例を分析して組合員の実態を知る活動)」「報告(組合員・大学に共済について伝える活動)」「予防(ケガや病気を未然に防ぐ活動)」です。そして、「活動の4本柱」は2018年現在も色あせることなく受け継がれています。【大学生協共済学生生活を支える4つの取り組み】のキーワードでWEB検索すれば、学生のイキイキとした活動の様子を垣間見ていただけます。ぜひともご覧ください。

2019年からの新制度設計の背景〜大学関係者からのご助言等〜

大学生協共済連では、全国大学保健管理協会、全国大学メンタルヘルス学会、日本保険学会の賛助会員として、この間さまざまな場面で大学関係者と関わらせていただいてきました。たとえば、「大学生協共済・保険の支払データからみる学生生活のリスク実態」に関する報告やブース展示等です。その背景には「常に大学関係者の皆さまとともに、学生のことを考えていきたい」という強い想いがあります。

今回の制度設計の際にも、保健管理センター等の多くの先生方からもさまざまなご助言をいただきました。たとえば、「学生のこころの病」への対応について、複数の先生より、「他の多くの保険等で支払対象外の精神障害による入院保障もよいが、入院すること自体、すでに復学困難な例も多く"かなりの重篤の状態"と解釈すべき。そこに至らないための早期のリスクに対応する保障やサービスも検討が必要。また、大学の学生相談室等とも連携できないか」という旨の声をいただきました。今後、こうした貴重なアドバイスも参考に新制度を実現させて、学ぶ意志のあるすべての学生の学業継続をしっかりとバックアップしてまいります。

学生総合共済(生命共済)を中心に据えて

私たちは、共済事業を通じて、主に学生のからだとこころの健康・安全に関する事前の予防サービスや事後の保障を提供しています。それは、「自分を含めた仲間で出し合った掛金が、自分を含めた仲間の誰かに直接還元される制度」です。この範囲を「学生どうしのたすけあいの範囲(コア)」と位置づけています。私たちが真に学生の学業継続をサポートできる制度づくりを、当事者である現役学生を中心に議論して"100%手づくり"できる範囲です。そこでの基本理念は「大多数の学生に共通する学業継続に支障をきたすリスクへの対応」です。さまざまなリスクに備えるために「からだとこころ」「病気とケガ」「天災危険にも対応できるか否か」「スポーツの種類」等を区別する発想はありません。それは"他の保険等との決定的な違い"であり、私たちの制度の"最大の特長"といえます。

必要に応じて独自設計の保険を活用して

一方で、学生生活24時間365日の学業継続に支障をきたすリスクに備えるためには、生命共済だけでは十分であるとは考えていません。たとえば、学生生活における賠償責任リスクへの備えを怠れば、精神的にも経済的にも学業継続に少なくないダメージを被ります。

私たちは、こうしたリスクにも、しっかりと備える必要があると考えています。そこで、独自に保険を企画・開発し、生命共済と組み合わせて、「学生生活24時間365日のリスクにしっかりと対応できる制度」に仕上げています。たとえば、2019年度からの学生賠償責任保険は、以下のコンセプトで制度設計しました。

①「学生特有の賠償リスク」への対応を最重要視して、学生生活24時間365日の賠償リスクに十分に対応できること(実験・実習中、大学や個人で申し込むインターンシップ中、アルバイト中、ボランティア活動中等)。

② 多くの地域で義務化される自転車保険の基準を十分に満たし、過去の豊富な事故対応実績をもとに、大学近隣等の学生の自転車事故対応をより万全にすること。

③ 自宅外生の下宿先での賠償リスク等にも十分に対応できること(現在の火災共済との関係整理を予定しています)。

まとめに代えて

同志社生協のホームページで学生と一緒に写る学生総合共済のマスコット「タヌロー」
同志社生協のホームページで学生と一緒に写る学生総合共済のマスコット「タヌロー」

最後に、ずっと昔から、私たち大学生協の学生総合共済のマスコットとして、共に歴史を歩んでいる「タヌロー」をご紹介します。これからも学生たちと一緒に各大学キャンパス内の至るところに登場することと思います。ぜひともご注目ください(写真参照)。

新制度につきましては、認可取得後、2018年秋頃にお知らせできる予定です。「大学生協の2019年度からの新制度」に関心を寄せていただき、他の保険等とも比較・検討の上、2019年度以降、貴大学等の指定・推薦制度として位置付けを積極的にご検討いただけましたら幸いです。

(大学生協共済連 藤本 昌)

『Campus Life vol.55』より転載


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