2011年度保護者に聞く新入生調査の概要報告

※データの無断転載はお断りいたします。

  • 入学までの費用は「ほぼ予算どおり」で、金額も縮小傾向
  • 将来への不安は解消されず、下宿生は「日常生活全般」に対する不安も拡大

全国大学生活協同組合連合会

全国大学生活協同組合連合会(以下 全国大学生協連)では、2007年から毎年4月~5月に新入生の保護者を対象とした「保護者に聞く新入生調査」を実施しています。

この調査は受験から入学までにかかった費用をはじめ、入学までと大学生活での不安についてなど保護者が感じたこと、また大学生協の事業についての評価などを調査しています。

2011年は、東北地方を除く全国107の大学生協に加入した、新入生の保護者22,055名の方から回答を頂きました。

この度調査データがまとまりましたのでご紹介いたします。

大学・短大への進学率が56.7%*となった現在、大学進学の準備は親となった時点で始まっていると言っても過言ではありません。※文部科学省「平成23年度学校基本調査」(過年度卒業者を含めた進学率)

保護者は学資保険に入るなど、子どもが小さい頃から大学への入学準備をし、受験前にはオープンキャンパスに同行したり、大学のホームページのチェックなど大学選びための情報収集を欠かしません。自宅外からの通学では特に、出費が大きい住まい選びや生活用品の購入の際も事前の情報収集と、複数の中から価格の安いものを選び、予算以上の買い物を控える傾向が強くなりました。

それでも入学の際は、奨学金の申請や貯蓄を切り崩すなどの家計への負担が大きく、自宅生の7割以上は大学選びの条件として自宅通学を子どもに提示していたことがわかりました。

さらに、大学生活が始まっても「就職や将来のこと」について不安に感じる保護者が多く、自宅生や推薦入試でその傾向が強く出ています。

長期化する経済不況下においても引き続き高い進学率が維持されていますが、各家庭の経済的負担や将来への不安を抱えながら、大学生が誕生していることが読み取れる結果となりました。

※なお今回の調査は東北地方の大学生協では実施していませんが、東北地方を除いた過去データとの比較でも傾向の差異はないため、経年変化の考察の際は特に勘案していません。

調査結果の特徴

1. 入学までにかかった費用は、最低でも105万円、最高では297万円「住まい探しの費用」をはじめ全般的に減少した

  • 特に下宿生の「住まい探しの費用」は08年以降減少が続き、3年間で53,900円(21.3%)も減少し、20万円を下回った。「交通費」や「礼金/入館金・敷金」の縮小が目立つ。
  • かかった費用は「ほぼ予算どおり」が47.4%。
  • 入学までの費用には6割が加入している「学資保険」が強い味方。「奨学金の申請」や「貯蓄の切り崩し」で資金の補填を行っている家庭もそれぞれ38.4%と29.0%に上る。

2. 受験大学選択の際、自宅通学が重要な条件になっている

  • 大学選びの際に自宅生の74.3%は「自宅通学を条件」にしており、特に女子は79.6%と特に多い。

3. オープンキャンパスに参加する母親の増加や情報収集により、"困った"と"心配"が解消

  • 「入学までに困ったこと」や「大学生活を始めて心配なこと」の「特になし」がそれぞれ11.1%、10.0%と10年からそれぞれ2ポイント以上増加し、心配が減少した。
  • 自宅生のオープンキャンパスへの母親の参加は16.9%(08年13.4%、09年15.0%、10年15.4%)と年毎に増加している。
  • 役に立った情報としてあげられた「大学ホームページ」も3年間で4.2ポイント増加するなど、情報収集ツールを活用することで、不安が払拭されたと思われる。

4. 大学生活を送る上での不安は、自宅生と下宿生の差がはっきり

  • 大学生活を送る上での不安は自宅生が「就職や将来のこと」が最も多く51.0%。
  • 下宿生は「食事や日常生活全般のこと」(57.8%)や「生活面や健康面」(57.1%)が高く、回答の構成比でみると増加した。

5. その他の特徴

  • 下宿生の新生活用品費用が減少した中で、電話機の平均額は35,100円から39,300円に上昇した。スマートフォンを購入した人が11.2%とスマートフォン以外(8.5%)を上回っていることが影響している。
  • 入学までに困ったこととして、「震災に関すること」は全国平均0.6%。ただし東京の下宿生は3.4%と影響が見られる。下宿先への引越しや生活用品納入の際の混乱の声があがっている。

調査実施概要

1.目的
新入生が入学までにかかる費用、具体的なスケジュール、住まい探しや商品購入の際の意識を調査することにより、その実態を把握し、次年度提案の基礎データとする
2.方法
郵送留め置き方法。各生協で組合員名簿などからランダムサンプリングして調査票を郵送(一部手渡し)して回収。
3.集計
全国大学生協連が外部に委託し、コンピュータ処理
4.実施時期
2011年4~5月
5.対象
東北地方を除く国公立・私立の4年制大学および短期大学に入学した新入生の保護者
6.回収数
22,055(107大学生協・回収率35.0%)

設置者別

構成比(%)11年
実数(人)
08年09年10年11年
国公立63.363.761.261.513,566
私立36.736.338.838.58,489

専攻別

構成比(%)11年
実数(人)
08年09年10年11年
文科系51.951.953.951.111,275
理工系41.541.440.242.19,286
医歯薬系6.66.75.96.81,494

性別

構成比(%)11年
実数(人)
08年09年10年11年
男子59.259.159.860.013,239
女子40.840.940.240.08,816

住居形態別

構成比(%)11年
実数(人)
08年09年10年11年
自宅41.842.443.047.110,379
自宅外58.257.657.052.911,676
(下宿生)
アパート・マンションなど
53.253.152.348.410,685
(寮生)54.44.74.5991

受験形態別

構成比(%)11年
実数(人)
08年09年10年11年
推薦27.929.32929.16,413
(推薦入学)25.72626.326.15,755
(附属・系列進学)1.72.32.12.3505
(編入学)0.610.60.7153
一般72.170.77170.915,642
(一般入試)67.966.566.866.214,591
(センターのみ)4.24.24.14.81,051

データの紹介

1. 入学までにかかった費用は「住まい探しの費用」をはじめ全般的に減少している(表1・2)

※受験から入学までの費用は大学の設置者、住まい、専攻、入試形態により大きく違う。

1
自宅生
  • 国公立1,082,900円(前年比+8,800円)・私立1,247,900円(前年比-102,300円)
  • 国公立文科系1,062,900円・国公立理工系1,105,100円・国公立医歯薬系1,053,900円
  • 私立文科系1,113,600円・私立理工系1,386,800円・私立医歯薬系2,176,100円
2
下宿生
  • 国公立1,744,400円(前年比-88,900円)私立1,999,800円(前年比-183,800円)
  • 国公立文科系1,717,300円・国公立理工系1,749,600円・国公立医歯薬系1,827,100円
  • 私立文科系1,947,000円・私立理工系2,010,700円・私立医歯薬系2,969,300円

(表1)入学までにかかった費用(設置者・住まい別・有額平均)

(円)

国公立計国公立自宅生国公立下宿生私立計私立自宅生私立下宿生
10年11年10年11年10年11年10年11年10年11年10年11年
A 出願をするまで
にかかった費用
120,100119,500129,400128,200115,900116,400148,800143,400156,900148,100141,400138,800
B 受験のための費用53,50050,50016,20015,40076,10070,30042,90034,90013,80012,10076,20067,800
C 入学大学納付金617,800597,600616,900595,200619,900601,800956,400952,800938,100942,100978,700967,500
D 合格発表や
入学手続
のための費用
27,20024,3005,3004,40042,10038,20024,70018,9006,4006,40045,60041,400
E 入学式出席
のための費用
23,00022,9004,4004,30035,60034,60021,30016,7004,10040004210036600
F 教科書・教材
購入費用
172700167800141900143000194600184900137500128100107800103,800175,900169,000
G 住まい探しの費用205,500181,700210,500187,000239,500227,700244,500231,500
H 生活用品購入費用230,600223,40077,40074,000290,100282,600201,700192,50072,30075,400281,200281,900
I その他の費用218,10021,2300101,40099,300261,200257,300175,700166,40086,00080,500235,000237,400
合計1,516,2001,471,1001,074,1001,082,9001,833,3001,744,4001,708,8001,532,6001,350,2001,247,9002,183,6001,999,800

(表2)入学までにかかった費用(設置者・専攻・住まい別・有額平均)

(円)

国公立文科系国公立理工系国公立医歯薬系私立文科系私立理工系私立医歯薬系
自宅生下宿生自宅生下宿生自宅生下宿生自宅生下宿生自宅生下宿生自宅生下宿生
A 出願をするまで
にかかった費用
130,300123,500131,900112,700100,400108,100143,600136,000155,700140,400152,200177,500
B 受験のための費用 13,20069,40014,60068,80029,10081,70011,20067,60012,00062,400278,00127,400
C 入学大学納付金 598,600605,300592,300594,700596,100626,100847,100891,1001,039,1001,073,6001,523,1001,481,200
D 合格発表や
入学手続
のための費用
3,90036,5004,80038,0005,20044,7006,90040,7005,40041,3008,70055,000
E 入学式出席
のための費用
4,30034,5004,20033,8004,200 3,8003,70036,0004,40037,6004,70042,700
F 教科書・教材
購入費用
134,300173,300146,200192,000163,100192,40086,500164,400127,900173,200160,600215,900
G 住まい探しの費用 195,400178,300200,500237,600219,100239,200
H 生活用品購入費用 72,200280,00073,800278,60081,800315,10076,700288,70073,500269,20070,700278,300
I その他の費用 93,600243,100101,800263,400109,200280,70077,800240,30083,900223,10091,600327,000
合計 1,062,9001,717,3001,105,1001,749,6001,053,9001,827,1001,113,6001,947,0001,386,8002,010,7002,176,1002,969,300

※A~Iの金額および「合計」の額は、「有額平均額(0と無回答を除く平均)」で表示しています。

※A~Iの金額および「合計」の額は、それぞれの平均額です。そのためA~Iの合計と、「合計」の額は一致しない場合があります。

(1)下宿生の「住まい探しの費用」や電話機以外の「新生活用品」の費用が減少(表3~5)。

  1. 住まい探しの費用合計は199,500円(前年比-22,900円)と減少し、3年前と比較すると53,900円も減っている。
  2. 内訳は「交通費」26,200円(前年比-1,600円)、宿泊費33,500円(前年比+600円)、礼金/入館金、敷金合計127,700円(前年比-17,100円)、斡旋手数料39,700円(前年比-2,400円)、前家賃その他56,800円(前年比-2,100円)とほとんどの費目で減少。
  3. 新生活用品費用の合計は282,400円(前年比-4,600円)。「家電用品」(109,000円・前年比-4,500円)、「日用雑貨」(28,700円・前年比-1,800円)を始め「寝具」と「電話機」以外の費目が減少した。

(表3)入学までにかかった費用(住まい別・有額平均)

(円)

自宅生下宿生
08年09年10年11年08年09年10年11年
A 出願をするまでにかかった費用145,800135,300143,300137,900133,200123,700 124,900122,700
B 受験のための費用16,60014,90015,00013,80080,60073,20076,10069,600
C 入学大学納付金757,100789,400788,400764,100720,100744,100756,200705,700
D 合格発表や入学手続のための費用7,1005,1005,6005,10046,10043,90042,80038,700
E 入学式出席のための費用4,6004,2004,3004,10039,20038,40038,10035,200
F 教科書・教材購入費用140,700132,500124,700123,400213,900196,700187,900180,300
G 住まい探しの費用253,400232,700222,400199,500
H 生活用品購入費用81,20078,40074,90074,600301,300295,900 287,000282,400
I その他の費用104,20089,80093,80090,700264,600251,800251,900251,600
合計1,190,8001,240,4001,216,3001,165,8001,981,3002,007,6001,958,3001,818,000

(表4)G.下宿生の住まい探し費用の内訳

(円)

10年11年
交通費27,80026,200
宿泊費・滞在費32,90033,500
礼金/入館金、敷金合計144,800127,700
斡旋手数料42,10039,700
前家賃や日割り分・その他58,90056,800

(表5)H.下宿生の新生活用品費用

(円)

10年11年
寝具29,80030,000
家具45,10044,600
家電用品113,500109,000
自炊用品21,90021,700
電話加入権等12,10012,100
電話機35,10039,300
日用雑貨等30,50028,700
衣類・小物等60,40060,300
287,000282,400

(2)費用面の準備や工夫を92.3%が行い、「ほぼ予算どおり」で乗り切っている(グラフ1・2)。

  1. 費用面で準備したことで、最も多いのは「学資保険に入った(入っていた)」が60.0%。住まいや性別に関わらず、6割前後が該当した。
  2. 次いで「奨学金を申請した(する)」38.4%(自宅生31.8%・下宿生42.7%・寮生60.9%)や「貯蓄を切り崩した」29.0%(自宅生25.8%・下宿生32.5%・寮生25.8%)と資金の補填をした家庭も多い。
  3. 下宿生は「部屋代が安い住まいに決めた」(25.6%)や「価格の安いものを購入した」(24.9%)と、支出面の工夫が多い。
  4. 実際にかかった費用は予算と比較して「ほぼ予算どおり」47.4%(自宅生53.4%・下宿生42.1%)。下宿生は前年比3.6ポイント増加し、逆に「予算より多かった」人は5.3ポイント減となった。

2. 受験大学選択の際、自宅通学が重要な条件になっている(グラフ3・表6)。

  1. 自宅生のうち、受験大学を選択する際に「自宅からの通学圏を条件とした」人は46.2%、加えて「条件としたが、最終的には本人が判断した」が28.1%と、計74.3%の保護者が“自宅通学”を提示している。
  2. 特に自宅生の女子は「最終的には本人が判断した」も加えると79.6%と高い。下宿生の住まい選びの際に女子は「セキュリティ」を重視する保護者が44.8%(男子14.9%)と多く、経済的側面と併せ防犯面でも自宅通学を提示した保護者が多いものと思われる。
  3. 下宿生も「条件としたが、最終的には本人が判断した」が21.6%(男子19.9%・女子24.8%)と、自宅通学を提示した人は少なくない。

(表6)自宅通学を条件としたか

(%)

自宅下宿
男子女子男子女子
自宅からの通学圏内希望40.053.61.11.7
自宅からの通学圏内希望、本人が判断30.026.019.924.8
通学圏については特に考えず20.013.560.657.5
関わらず7.1 4.1 12.2 8.3
その他0.70.62.73.6
無回答2.22.33.44.0

3. オープンキャンパスに参加する母親の増加や情報収集により、“困った”と“心配”が解消。

(1)大学選びや入学用品準備などは情報収集ツールの活用で不安が払拭。推薦生や下宿生は効率的な入学を目指す(表7)。

  1. 推薦生は68.4%が入学した大学のオープンキャンパスを訪れ、そのうち27.9%(オープンキャンパスに訪れた40.8%)は母親が同行している。オープンキャンパスへの参加はどの層も年々増えているが、母親同行の推薦生は3年間で4.9ポイントも増加した。また推薦の下宿生は父親同行率も高く16.0%(推薦自宅生8.8%・一般下宿生3.6%)で、3年間で3.9ポイント増加した。
  2. ホームページを閲覧する保護者が増加している。「大学のホームページ」は住まいや入試形態に関わらず6割~7割の保護者が「役に立った」と評価し、大学選びの際の重要な情報収集ツールとして活用されている。
  3. 下宿生は「大学のホームページ」に対して3年前より6.4ポイント評価が高くなったのを始め、「大学周辺地図情報」や「大学生協のホームページ」に対しても「役立った」と評価(それぞれ40.0%と29.9%)するなど、遠距離の情報収集に役立てている。大学生協のホームページを閲覧した下宿生は3年間で7.9ポイント増加し、入試や入学準備の際に役立てる保護者が増加している

(表7)入学に役立ったサイトや情報 (複数選択)

(%)

合計自宅生下宿生推薦一般
08年09年10年11年08年09年10年11年08年09年10年11年08年09年10年11年08年09年10年11年
大学の
ホームページ
63.064.163.967.269.670.367.270.157.759.060.964.161.463.161.166.163.664.665.167.6
大学生協
ホームページ
17.418.219.321.18.39.110.411.724.325.426.429.915.015.717.018.218.319.220.322.3
不動産業者
ホームページ
15.415.714.613.51.11.10.80.727.227.826.426.212.812.311.010.516.417.116.014.7
大学周辺
地図情報
34.235.2 31.028.619.121.417.216.245.345.541.640.030.130.425.924.735.837.133.130.2
大学周辺
地域情報
23.622.719.017.614.713.110.19.629.830.025.924.722.320.416.916.424.123.719.918.1
その他3.32.31.00.74.52.91.30.92.31.80.60.53.62.91.00.93.22.10.90.6
利用
していない
11.510.813.612.99.78.913.912.010.410.3
無回答15.215.811.29.618.119.213.311.513.013.19.57.717.018.213.010.814.514.810.49.1
推薦自宅推薦下宿一般自宅一般下宿
08年09年10年11年08年09年10年11年08年09年10年11年08年09年10年11年
大学のホームページ68.168.163.267.954.457.458.363.370.471.569.471.358.759.561.864.3
大学生協ホームページ7.38.88.710.623.523.826.428.88.79.311.312.324.625.926.430.3
不動産業者ホームページ0.80.70.50.426.426.124.025.61.31.41.00.927.528.427.126.4
大学周辺地図情報16.818.815.914.643.643.237.038.520.222.917.917.045.846.243.140.5
大学周辺地域情報13.311.69.710.230.529.824.924.515.413.910.49.329.530.126.224.7
その他4.63.41.31.02.52.00.70.84.42.61.40.82.31.70.60.4
利用していない15.813.611.99.812.412.68.98.6
無回答19.821.415.512.814.314.410.27.817.318.012.210.712.612.79.37.7

4. 大学生活を送る上での不安は、自宅生と下宿生の差がはっきり。

(1)入学までに最も困ったことは「子どもの体調や精神面のこと」(表8)。

  1. 入学までに困ったこととして、自宅生は「子どもの体調や精神面のこと」51.6%と「受験大学(学部・学科)の選び方」44.8%を多くあげている。
  2. 下宿生は「住まい探し」52.7%と「子どもの体調や精神面のこと」48.2%。
  3. 最も困ったこととしても「子どもの体調や精神面」24.6%があげられ、自宅生、下宿生ともに最も多い。
  4. 一方で困ったことが「特にない」人も11.1%と08年以降最も多くなった。住まい別では自宅生、入試形態では推薦生でこの傾向が強く、自宅の推薦生は19.1%と高い。

(表8)入学までに困ったこと(複数選択)

(%)

自宅生下宿生寮生推薦一般推薦
自宅
推薦
下宿
一般
自宅
一般
下宿
男子女子
体調や精神面49.651.648.245.338.154.437.738.759.051.148.151.9
受験大学の選び方39.544.834.734.238.040.144.030.145.336.137.742.0
受験方法の選び方14.018.310.29.417.212.620.313.417.29.212.216.5
費用準備32.333.730.241.735.431.135.035.232.928.632.432.2
入学大学の選択21.722.421.121.016.723.717.715.424.822.821.222.4
スケジュール管理26.425.626.731.618.829.517.719.529.928.926.825.7
受験時の手配11.83.818.423.66.813.81.513.45.119.912.710.4
住まい探し27.61.052.736.021.330.20.650.51.253.329.524.7
教材などの準備23.08.735.636.421.123.89.836.08.135.524.620.7
その他0.70.60.70.90.60.70.70.50.60.80.70.6
特にない11.114.67.98.015.49.319.110.712.17.111.410.5
無回答1.01.01.00.61.01.01.11.00.91.01.00.9
震災に関すること0.60.21.01.00.30.70.10.60.21.10.60.6

(2)大学生活を送る上での不安に「就職や将来のこと」が43.1%(グラフ4・5)。

  1. 大学生活を送る上での不安は、自宅生の「就職や将来のこと」が51.0%と最も多いのに対し、下宿生は「食事や日常生活全般」や「事故や病気、けがなど健康面のこと」がそれぞれ57.8%と57.1%と、住まいによる違いが見られる。
  2. 「就職や将来のこと」に43.1%が不安を感じている。専攻では文科系、入試形態では推薦で「就職や将来のこと」に対する不安が特に大きく、文科系は48.2%(理工系41.4%・医歯薬系15.3%)、推薦入試47.8%(一般入試41.2%)であった。
  3. また推薦生の中でも、男子が(文科系54.0%、理工系50.3%)女子(文科系49.1%・理工系39.9%)と比較して不安を抱える人が多い。

5. その他の特徴

(1)スマートフォンの普及により、下宿生の「電話機」の購入価格帯が引き上げられた(表5・グラフ6・7)。

  1. 下宿生の新生活用品費用は282,400円で昨年から4,600円の減。
  2. 各費目とも減少している中、「電話機」は39,300円で4,200円増加している。
  3. 電話機の購入費用は5万円台が8.6%(購入者の43.7%)を占め(10年は5.9%・購入者の36.4%)購入価格帯の変化が大きい。下宿生はスマートフォン購入率が11.2%と高いことが影響したものと思われる。

(2)大学生活で心配なことが減る中、回答の構成比では下宿生の「日常生活全般」が増加。東日本大震災の影響による変化も見られる(グラフ8・表9)。

  1. 大学生活での心配を回答の構成比で見ると、下宿生の「就職や将来のこと」については、前年と比べて09年1.9ポイント、10年1.4ポイント増加していたが、11年は-0.2ポイントと減少した。
  2. 一方で「日常生活全般」は09年-0.3ポイント、10年-0.5ポイント、11年+0.3ポイントと不安が増える傾向にある。
  3. 地域別にみると北海道の下宿生ではこの傾向が特に顕著で、09年、10年と減少していた「日常生活全般」が11年は+2.2ポイントと増加した。東京は09年、10年と増加していた「就職や将来のこと」が11年は減少し、「日常生活全般」と「震災に関すること」に回答が分散した。余震が続く中での一人暮らしに不安を感じ、防災面の観点で住まいを選んだ保護者もいる。
  4. 入学までに困ったことの「震災に関すること」は全体の0.6%。ただし東京の下宿生は3.4%と高い。下宿先への引越しや生活用品納入の際の混乱の声も聞かれた。

(表9)大学生活で心配なこと<回答数比・全国計>

(%)

推薦自宅推薦下宿一般自宅一般下宿
08年09年10年11年08年09年10年11年08年09年10年11年08年09年10年11年
大学での授業や単位14.113.5 14.1 14.7 21.1 19.5 20.1 20.5 10.610.410.811.0 12.0 11.4 11.1 11.3
就職や将来15.9 18.1 19.8 20.2 25.0 27.4 29.429.611.5 13.4 14.8 14.6 11.5 12.8 13.913.9
友達付き合いや人間関係 18.9 18.5 18.1 18.2 22.021.4 20.9 21.017.317.016.5 16.5 17.817.517.315.8
生活面や経済面11.511.811.711.510.611.111.010.9 11.8 12.1 11.9 11.615.0 14.1 14.6 14.9
自己や病気など健康面21.220.319.318.8 14.7 14.3 12.8 12.4 24.6 23.5 22.9 22.9 22.2 21.4 21.221.4
食事や日常生活全般17.517.416.8 163 5.3 5.6 5.45.2 23.7 23.4 22.9 23.2 21.1 22.6 21.8 22.5
その他 0.8 0.4 0.2 0.2 1.3 0.7 0.3 0.3 0.5 0.2 0.2 0.2 0.5 0.20.1 0.1
震災に関すること 0.1 0.1 0.1 0.2

<保護者の声>

  • 今回震災の影響で受験(後期)に行く事もなく、パソコンのホームページでの合格発表でした。他の大学への進学も視野に入れていたため、合格発表当日に入学する大学を決め、翌日には部屋探し、物品購入でした。(国立・理工系・男子)
  • 今年は震災もあり物件探しのタイミングがずれてしまいました。よい物件が見つからず結果的に4月中旬以降の入居で、それまで親戚の家で借家住まいとなりました。(国立・文科系・女子)
  • 今年は大学準備をする時期に、東日本大震災があり、物品を準備したり配送したりするのが大変でした。今回の経験を生かして下の子の時は、何事も早めにリサーチしていきたいです。住まい探しも防災の視点で探していったので、結構時間がかかりました。(私立・理工系・男子)
  • 住まい選びでは最初予算内の最低価格のところに決めたのですが、当地にいる間に今回の地震に遭い、もう一度建物の地震対策を問い合わせ、比較的新しく鉄骨のアパートに決め直しました。予算を超えましたが親としては幾分安心です。(公立・文科系・男子)

大学生協の新入生へのサポート

(1)新入生や保護者への入学準備の企画や案内など

大学生協では、新入生が入学し大学生活を無事スタートする際のサポートを学生・教職員・生協職員が一体となりすすめています。

新入生歓迎会などでの「友だちづくりの場」の提供や、大学在学中の過ごし方を考えてもらう「ビジョン・ナビ・セミナー」、自宅生に向けての「自宅生説明会」など、先輩学生による新入生のサポートが旺盛に取り組まれています。

保護者の方には、保護者の心配や疑問に応える「保護者説明会」を開催する生協が増えて来ています。

(2)住まい探しなどのサポート

新入生が入学し大学生活を無事スタートする際に必要な入学準備に関するサポートが、多種多様に展開されています。

特に、地方国立大学の生協を中心に、新入生への「住まい紹介」や「一人暮らし用品の購入」に当たっては、生協職員と共に、学生アドバイザーが親身になって相談に乗り、その学生の条件にあったものを薦めています。

その主なものは、アパートなどの「住まい探し」・その住まいで使用する家電や家具などの「新生活用品」・大学が指定し生協が販売を委託されるケースも珍しくない「教材パソコン」・教科書を含んだ「教材」などです。

(3)学生どうしの助け合いを広げる共済のおすすめ

大学生協の学生総合共済は、「学業継続」を目的に困った学生にお見舞い金を送ろうという運動が「共済」という形で制度化されたものです。この共済の加入活動や健康安全の活動に、多くの学生たちが関わっています。共済は、学生が学生に共済の良さを話し、加入を勧めることで発展してきました。また、学生だけを対象としている点で世界的にも大変ユニークな存在です。

この学生総合共済は3年前より、保障内容を充実させ新しい制度となり、加入期間を1年間とし、出費が多い入学時でも加入し易くするなどの改善も果たしました。


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