新入生の保護者20,094名から集約
2014年度保護者に聞く新入生調査の概要報告

※データの無断転載はお断りいたします。
2015年1月28日

<2014年度の特徴>

  1. 受験から入学までにかかった費用
    授業料の「分納」を選択した保護者が増加し、私立の大学納付金は減少。
    下宿生の部屋代、家電の費用は前年比増。

    平均額について

    • 各費目の平均額および合計の平均額は、それぞれ「0」と無回答を除いた数値の平均である「有額平均」で表示しています
    • 費目のいずれかに「0」が含まれていても合計の平均額には反映されるため、各費目の平均額を合計したものと、合計の平均額は一致しない場合があります。
  2. 受験に対する保護者の関心
    「大学の所在地」には半数以上の親が関心を持ち、設置者による関心の違いも明らかに。
    関心の違いはオープンキャンパスへの参加状況にも表れる。

全国大学生活協同組合連合会(以下 全国大学生協連)では、2007年から毎年4月~5月に新入生の保護者を対象とした「保護者に聞く新入生調査」を実施し、2014年は115大学生協の20,094名の方から回答を頂きました。

この調査は毎年、受験から入学までにかかった費用をはじめ、受験から入学までで困ったことや、大学生活を送る上での不安などの保護者の意識と併せ、大学生協の事業に対する評価を調査しています。

今回は初めて「子どもの受験大学を選ぶ際に重視したこと」をたずねました。大学選びに対して多くの保護者が関心をもち、受験を迎えている様子が調査結果からうかがわれます。

<調査の概要>

【調査の目的】 新学期の大学生協の取り組みについての保護者の評価や、新入生が入学までにかかる 費用、具体的なスケジュール、住まい探しや商品購入の際の意識を調査することによ り、新学期事業の総括および次年度提案の基礎データとする。
【調査対象】 2014年に入学した新入生(学部生)の保護者
【調査期間】 2014年4~5月
【調査方法】 郵送調査(一部手渡しの生協あり)
【回収数】 20,094(回収率 30.1%)


受験から入学までにかかった費用
授業料の「分納」を選択した保護者が増加し、私立の大学納付金は減少。
下宿生の部屋代、家電の費用は前年比増。

平均額について

  • 各費目の平均額および合計の平均額は、それぞれ「0」と無回答を除いた数値の平均である「有額平均」で表示しています
  • 費目のいずれかに「0」が含まれていても合計の平均額には反映されるため、各費目の平均額を合計したものと、合計の平均額は一致しない場合があります。

各費目の内容

A.出願をするためにかかった費用 受験料/願書を取り寄せた費用
B.受験のための費用 交通費/宿泊費/滞在費・その他
C.入学した大学への学校納付金 入学金/授業料/施設拡充費・その他/寄付金・学校債
D.合格発表や入学手続きのための費用  
E.入学式出席のための費用  
F.教科書・教材購入費用 パソコン/教科書/電子辞書/教材/その他
G.住まい探しの費用

交通費/宿泊費・滞在費/礼金・入館金・敷金/斡旋手数料/前家賃や日割分・その他

H.生活用品購入費用

寝具/家具/家電用品/自炊用品/電話加入権・配線工事費/電話機/日用雑貨・自転車・バイク衣類

I.その他の費用 引越し代・荷物の送料/4月分の生活費/予備の貯金/ 保険料/生協出資金/お礼・お祝い返し・その他

(1)国公立・自宅・文科系の1,079,100円から私立・下宿・医歯薬系の3,040,800円まで
 ~受験から入学までにかかった費用~  (図表1~5)

  1. 自宅生の受験から入学までにかかった費用

    ○国公立1,084,400円(前年比-32,100円)・私立1,281,300円(前年比-98,700円)

    • 国公立文科系1,079,100円・国公立理工系1,087,700円・国公立医歯薬系1,093,900円
    • 私立文科系1,202,300円・私立理工系1,427,700円・私立医歯薬系2,154,300円
  2. 下宿生の受験から入学までにかかった費用

    ○国公立1,786,900円(前年比-12,600円)・私立2,049,200円(前年比-66,000円)

    • 国公立文科系1,765,500円・国公立理工系1,778,900円・国公立医歯薬系1,925,700円
    • 私立文科系1,971,100円・私立理工系2,209,100円・私立医歯薬系3,040,800円

<図表1-①>

各費目の平均額および合計の平均額は、それぞれ「0」と無回答を除いた数値の平均である「有額平均」で表示しています。
費目のいずれかに「0」が含まれていても合計の平均額には反映されるため、各費目の平均額を合計したものと、合計の平均額は一致しない場合があります。

<図表1-②>

<図表2>

各費目の平均額および合計の平均額は、それぞれ「0」と無回答を除いた数値の平均である「有額平均」で表示しています。
費目のいずれかに「0」が含まれていても合計の平均額には反映されるため、各費目の平均額を合計したものと、合計の平均額は一致しない場合があります。

(2)受験から入学までにかかった費用の特徴 (図表3~5)

① 受験から入学までにかかった費用は「自宅」「国公立」「文科系」の1,079,100円から「下宿」「私立」「医歯薬系」の3,040,800円まで、住まい・設置者・専攻による金額の差が大きい。 前年比は全体で35,900円減だが、国公立12,600円減、私立59,200円減と、私立の減少幅が大きい。

② 特に「入学した大学への納付金」は、私立の自宅生56,100円減・下宿生52,100円減、国公立の自宅生2,300円増・下宿生1,300円減と、大きな差異となっており、受験から入学までにかかった費用の、私立での大きな減少要因となっている。 授業料を「全納」した私立の保護者は全体の21.0%(無回答を除く構成比・以下同)で前年の23.6%から減少しており(自宅生13年22.5%→14年19.4%・下宿生13年25.6%→14年23.6%)、分納を選択する保護者が増加したことも影響している。

③ 下宿生全体でみると「住まい探しのための費用」は前年から6,800円増加しており、その内訳として「礼金/入館金、敷金合計」(4,800円増)や「前家賃や日割り分・その他」(2,300円増)といった部屋代に関する費用が増加している。下宿生の住まいの中で、この間減少が続いていた「アパート」や「マンション」の部屋代が微増傾向となっている。 ただし私立の下宿生は、「住まい探しのための費用」(前年800円減)や「生活用品購入費用」(前年700円減)と、微減傾向となった。

④ また新生活用品の揃え方に関しては下宿生の50.5%(複数回答・以下同)が「とりあえず最低限のものだけ購入した」とし、49.5%が「必要なものをまとめて一緒に購入した」と回答した。揃え方の傾向には08年からの大きな変化は見られないものの、「必要なものをまとめて一緒に購入した」は前年から2.0ポイント減少した。

⑤ 「生活用品購入費用」のうち13年まで5年連続減少していた「家電用品」も14年は前年比+5,400円と下げ止まりとなり、購入時期が消費税の増税前後という時期的な要因も考えられる。

<図表3>

各費目の平均額および合計の平均額は、それぞれ「0」と無回答を除いた数値の平均である「有額平均」で表示しています。
費目のいずれかに「0」が含まれていても合計の平均額には反映されるため、各費目の平均額を合計したものと、合計の平均額は一致しない場合があります。

<図表4>

<図表5>

各費目の平均額および合計の平均額は、それぞれ「0」と無回答を除いた数値の平均である「有額平均」で表示しています。
費目のいずれかに「0」が含まれていても合計の平均額には反映されるため、各費目の平均額を合計したものと、合計の平均額は一致しない場合があります。

 

(2)受験から入学までにかかった費用と保護者の意識  (図表6~12)

1)受験前の予定と違って困ったこと

① 「特に困ったことはなかった」が最も多く全体では28.9%であったが、自宅生の40.2%に対し、下宿生は19.4%に留まっている。

② 下宿生の保護者は「家賃や新生活用品の費用が高かった」を半数近く(47.9%)があげたほか、「交通費や宿泊費が増えた」も23.9%と高い。

③ 「入学しない大学に入学金や授業料を払った」は21.0%で、一般入試では27.5%と特に高い。

④ また「入学大学への納付金が高かった」8.8%(国公立5.4%・私立15.9%)、「教科書や教材の費用が高かった」9.3%(文科系7.9%・理工系9.9%・医歯薬系15.5%)などもあげられている。

<図表6>
<図表7>
<図表8>
<図表9>

2)費用面で準備・工夫したこと

① 費用面で保護者が準備したことは「学資保険に入っていた」57.1%、「奨学金を申請した(する)」35.7%、「貯蓄を切り崩した」34.3%と続く。

② さらに下宿生は「価格が安いものを購入した」26.8%、「部屋代が安い住まいに決めた」23.5%と新生活準備の際の価格面での対応のほか「奨学金を申請した(する)」(39.1%)、「貯蓄を切り崩した」(38.5%)も自宅生より高い。

③ 「学資保険に入っていた」は、この間住まいの形態に関わらず6割程度を推移していたが、2014年は57.1%となり、特に自宅生は55.4%と前年から5.3ポイント減少した。代わって自宅生、下宿生ともに「貯蓄を切り崩した」に増加傾向が見られる。

④「奨学金を申請した(する)」「貯蓄を切り崩した」は私立の下宿生では4割を超え(それぞれ40.7%と41.9%)」国公立の下宿生(それぞれ38.6%と37.4%)よりも高い傾向にある。また全体の約1割(10.1%)が「親族からの贈与を受け」ている。

<図表10>
<図表11>
<図表12>

受験大学を選ぶ際の保護者の関心
「大学の所在地」には半数以上の親が関心を持ち、「設置者」による関心の違いも明らかに。
関心の違いはオープンキャンパスへの参加状況にも表れる。

(1)受験大学を選ぶ際に関心を持ったこと(複数選択)(図表13~14)

① 子どもが受験する大学を選ぶ際に、保護者自身は大学のどこに関心を持ったかをたずねた。
「設置者(国立・公立・私立)」61.8%、「大学の所在地」52.9%、「受験倍率・合格難度」37.8%、「授業や研究の内容」37.4%、「就職実績」34.7%と続く。

② 「設置者」に対する関心は国公立79.7%、私立24.8%と分かれたが、「大学の所在地」は国公立51.8%、私立55.3%と設置者に関わらず過半数が関心を持っていた。設置者による大学納付金の違いや、所在地による住まいや交通手段の違いなど、費用準備には欠かせない情報であり、保護者の関心も高いものと思われる。

③ 私立は「就職率などの就職実績」46.3%(国公立29.1%)、「大学のブランドやイメージ」29.3%(国立17.0%)が高い。

④また一般受験では「受験倍率・合格難度」(42.2%)や「偏差値」(39.3%)が推薦(それぞれ24.9%と23.1%)を大きく上回っている。

<図表13>
<図表8>

<図表14>
<図表8>

(2)オープンキャンパスへの参加と受験大学への関心(図表15~17)
    ※図表内「OC」はオープンキャンパス

① 入学した大学のオープンキャンパスへ参加した新入生は45.3%で、「母親」も14.8%が同行している。特に推薦入試で入学した新入生は「母親」の同行が29.1%(一般入試9.9%)と高く、自宅生29.7%、下宿生28.5%と住まいによる差は小さい。

② 母親のオープンキャンパス参加と、受験大学への関心についてみると、推薦入試、一般入試ともにオープンキャンパスに参加した母親は「大学の所在地」「授業・研究内容」への関心が高い。

③ 推薦入試でみると、オープンキャンパスに参加した母親は「設置者」を除く全ての項目で推薦入試合計よりもさらに関心が高い。また「授業・研究内容」のほか「取得できる資格」「就職実績」といった就職に関すること、また「大学周辺の環境」も関心が高い傾向がある。

④一般入試でもオープンキャンパスに参加した母親の関心は「授業・研究内容」が一般入試合計より15.2ポイント高いほか、「取得できる資格」、「大学周辺の環境」も高い。一方で、「設置者」や「受験倍率」といった項目では同様の傾向は見られず、オープンキャンパス以外からの情報を得ているものと思われる。

<図表15>

<図表16>

<図表17>


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