2019年6月10日
※データの無断転載はお断りします
全国大学生活協同組合連合会(以下全国大学生協連)は、2018年秋に第10回全国院生生活実態調査を実施いたしました。
全国院生生活実態調査は、大学院生の生活実態を調査し、院生生活を向上させるための調査で、2016年からは2年に1度実施しています。全国規模で大学院生の生活について調べた調査は希少で、「普段どんな生活をしているかわからない」と言われることが多い大学院生の生活の実態を知る上で貴重な調査となっています。
大学院生の経済的生活、日常生活、研究生活、進路、生協事業のとらえ方などを明らかにし、結果を大学生協の諸活動や事業活動、大学院生の研究生活向上にいかす。
Web調査。各生協の組合員名簿などから抽出し、調査回答用のURLを案内し、回答を得た。
2018年10月15日~11月19日
全国の国公立および私立大学に在籍する修士課程(博士課程前期)・博士課程(博士課程後期)・専門職学位課程の大学院生
3,975名
収入、支出ともに増加
5年前から大幅に増加したアルバイト収入とあわせ、仕送り額も増加傾向
一方学部生時からの貸与奨学金が支える学費の負担感は大きい
※1ヶ月の生活費はサンプルによるデータのばらつきが少ない修士課程についての報告とした
1)自宅生の生活費
① 収入
「合計」81,300円(16年+4,470 円)、「小遣い」19,000円(同+1,120円)、「奨学金」20,900円(同-3,760円)、「アルバイト収入」29,700円 (同+8,930円)。
② 支出
「合計」80,700円 (16年+6,470円)、「食費」18,400円 (同+1,220円)、「趣味・娯楽費」14,000円 (同+1,440円)、「交通費」9,600円 (同+1,340円)、「貯金・繰越」15,800円(同+3,730円)。
2)下宿生の生活費
① 収入
「合計」139,700円 (16年比+15,440円)、「仕送り」68,700円 (同+9,600円)、「奨学金」36,300円 (同+1,120円)、「アルバイト収入」29,500円(同+11,630円)。
② 支出
「合計」138,900円 (16年比+17,160円)、「住居費」52,900円 (同+4,850円)、「食費」31,300円 (同+1,750円)、「貯金・繰越」10,800円 (同+2,790円)、「趣味・娯楽費」14,600円 (同+2,130円)。
希望の職種に就くために大学院進学は有利
大学入学前から読書に積極的傾向が見られ、文系は学部生との読書時間の差が顕著
ストレス減少の要因は進路への不安減少も大きいか