大学生のうちに習得すべきパソコンスキル

学生時代にパソコンスキルを身につけて、未来を拓こう

どんな分野に進んでも、いまや仕事はパソコンなしにはできません。
学生時代にしっかりと知識や操作方法を習得しておくことが必要とされています。
大学生は、どんな視点や姿勢でパソコンやITと向き合えばいいのでしょうか。

卒業生に聞く
「パソコンができてあたりまえ」と思われる私たちだからこそ、
スキルの習得が不可欠です

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総合建設企業 営業開発部門勤務

下條綾夏さん

長野県大町市出身。2014年3月、神奈川県立保健福祉大学社会福祉学科を卒業。営業部員としての業務のかたわら、プライベートの時間を使って設計を勉強中。大学で専攻した高齢者医療・福祉の知識を活かして、高齢者や障がい者のための住環境づくりにも挑戦していきたいと語る。

パソコンをたくさん使い込んだ学生時代

先輩に聞く

 現在、総合建設企業に勤務し、賃貸アパートやマンションの建築を受注する営業の仕事に就いています。毎日、土地や建物を所有しているオーナーさんを訪ね、商談を重ねていくという業務ですが、パソコンやタブレットといったIT端末の活用は不可欠なものです。社外での商談などでは1人に1台支給されているタブレットを使い、お客様への提案資料はPowerPointを使ってオフィスのパソコンで作成しています。

 私は大学に入学した時点で自分専用のパソコンを持ち、学生時代の4年間にかなり使い込んできましたので、入社後もスムーズに今の業務に入っていけましたが、後輩たちの中にはパソコンが苦手な人もいます。そういう人たちを見ていると、事務作業での入力にすごく手間取って、本来の営業の仕事の時間が削られているようなので、ちょっと残念だと感じています。

 いまはどのような分野に進んでもパソコンで仕事をすることが求められますので、やはり学生のうちに、積極的にスキルや知識を習得しておくことは重要です。入社後の研修では、社内システムの使用法などは教えてもらえますが、どの会社でも個別アプリケーションの操作法までは研修しないと思います。特に企業の業務でも頻繁に利用する、Word・Excel・PowerPointに慣れ親しんでおくことは必須ではないでしょうか。


正確かつスピーディーな入力が就活における成功の鍵に

先輩に聞く

 私が学んだ大学はレポートや論文の提出が非常に多く、どうしても時間に追われてしまいますので、効率的に文書を作成するために、ショートカットキーをかなり積極的に覚えました。タッチタイピングは自然に身についた感じですが、練習もしました。特に上達の秘訣はありません。たくさんパソコンを使って覚えることだと思います。

 また、就職活動にもパソコンは欠かせないものでした。エントリーシートの提出期限が迫ってきた時は、内容をいかに速く正確に入力できるかということも、多くの企業にアプローチするためのキーポイントになると感じました。最近は、最初に触れるIT端末がスマートフォンだという人が増えており、何でもスマートフォンで済ませようとする人もいるようですが、広い画面で多くの情報を取り入れながらスピーディーに入力ができるパソコンの方が、就職活動でも強い味方になってくれるはずです。

 私たち若い世代は、「パソコンができてあたりまえ」と上の世代から見られていますので、社会人として戦っていくための準備としても、学生のうちにパソコンをたくさん使って操作法を習得しておくことをおすすめします。

企業に聞く
学生のうちにパソコンに慣れておけばより多くの時間を本質的な業務に使える

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大正製薬株式会社 人材開発部 採用グループ 主任

竹中 誠さん

石川県羽咋郡出身。2009年に京都大学大学院 人間・環境学研究科を修了し、大正製薬に入社。4年間一般用医薬品の営業を担当した後、人材開発部に異動し現在に至る。プライベートでは、子供と過ごす時間に充実感や生きがいを感じると語る。

企業に聞く

 私は現在、人材開発部で新卒の採用を担当しています。会社の紹介から面接の案内、入社へ向けてのフォローなど、学生さんたちと非常に多く関わる業務であり、窓口ともいえるポジションです。

 当社では、採用においてパソコンのスキルやITに関する知識を選考の基準とはしていませんが、どの部署に配属になってもパソコンを幅広く使って業務を推進します。たとえば、営業職であれば、さまざまなデータを収集し、それをExcelでグラフ化して分析。問題点を抽出して、最終的にはPowerPointを使ってお客様への提案資料を作成するといった具合です。ですので、Wordはもちろん、ExcelやPowerPointのある程度のスキルは大学生のうちに習得しておくことが必要かと思います。

 入社してからは、医薬品の知識をはじめ、本当にたくさんのことを覚えなければなりません。学生時代からパソコンに慣れていれば、入社後パソコンの操作習得に時間を費やす必要がないので、業務の本質である考察や企画立案などにより多くの時間を使うことができます。

 また就職活動においては、エントリーシートの記入・提出だけでなく、Web上で適性検査を受けてもらう必要があります。これらはスマートフォンにも対応はしていますが、やはりパソコンの方が入力もスムーズですので、パソコンを使う方が有利だと思います。

 こういったことは当社や医薬品業界に限った事例ではないと思いますので、一つの参考として心に留めてもらえるとありがたいです。

先生に聞く
自分が主体となってパソコンを使う感覚を学生のうちに身につけてほしい

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静岡大学 教育学部 教授

紅林 秀治さん

静岡県静岡市出身。1986年、静岡大学大学院 教育研究科修了。静岡県内の公立中学と工業高校に勤務し、2005年より静岡大学教育学部助教授。2009年より同学部教授。2017年4月より静岡大学教育学部附属浜松中学校の校長を兼任し、多忙な日々を送っている。博士(学校教育学)。

静岡大学生協

先生に聞く

 技術教育における教材開発や教育方法を主に研究していますが、私が担当する専攻を選択する学生には1年生の時から自分のパソコンを持たせるようにしています。私の学生たちは中学校の技術科教員や工業高校の工業科教員を目指しており、実際に教育現場に出ていくことを想定すると、パソコンを使ってプログラムを組んだり、計測制御をやったりという素養を学生のうちに身につけておく必要があるからです。

 一般的にWordやExcelなどのOfficeソフトを使えるようになることは必要だと思いますが、そういったものは使っているうちに習得できます。むしろ私が求めたいのは、パソコンと向き合う姿勢です。コンピュータというものは人間が作った機械であり、処理が速くて便利なツールでしかありません。何か新しいアイデアを考えるのは人であって、パソコンはそれを手助けしてくれるものです。ですから、理系の学生であれば、簡単でもいいので自分でプログラムを組んでみることにぜひ挑戦してほしいと思います。文系の人はそこまでは難しいでしょうから、パソコンに使われるのではなく、自分が主体となってパソコンを使うのだという感覚を大学生のうちに身につけてほしいと思っています。学生時代は、そういうことに挑戦できる非常に得がたい期間でもあるのです。

 パソコンという便利なツールを活用することで、今まで思いもよらなかった視点や発想が生まれることもあります。ぜひ興味を持って、積極的に触れるようにしてほしいと思っています。

大学によってパソコンの必要度が違います!



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