未来と向き合い平和について考える~大学生協の戦後70年特別企画~

朝日新聞社「戦後70年企画」取材クルーとの座談会

◎戦後70年企画中のエピソード〜「日本はイラク戦争に参戦したじゃないか」〜

渡邊
朝日新聞の戦後70年企画は昨年のいつごろ発足したのでしょうか?

三浦
準備は一年以上前から始めていたのですが、組織としては昨年の7月からで、8月から紙面での連載が始まりました。

渡邊
企画を通して記憶に残っていること、印象的だったことなどありましたら教えてください。

朝日新聞社「戦後70年企画」取材クルーとの座談会


東京外国語大学に通っているシリアの女性に取材をしたのですが、授業で先生が「日本は70年間戦争をしていない」という話をしたときに彼女が「日本はイラク戦争に参戦したじゃないか」と反論したというんですね。日本が戦争をしているという意識がなかったので、外から見るとそういう風に見えるのかと驚きました。イメージしていた戦争ではないけれど、知らない内に参戦してたんだと、衝撃でした。

渡邊
どのようにその方は日本が戦争に参戦したことを知ったのでしょうか?


シリアの実家にいた頃、リビングで家族とニュースを見て知ったそうです。知った時にはショックで家族全員で大声を出して悲しんだそうです。

三浦
日本は70年戦争してないねって思われているけど本当にそうなのか、と。朝鮮戦争もベトナム戦争の時も日本は様々な形で戦争に加担していた。でもその現状が僕たちからは見えてないんですね。それがシリアの人から見るとそうではないように見える。


ロンドンに戦後70年の取材をしにいったときにも、現地の人に「戦後70年って何の戦争から?」と言われてしまいました。私たちだったら「戦争」と言うと「第二次世界大戦」だと思うけれど、やっぱり考え方や捉え方が違うなと思いました。

朝日新聞社「戦後70年企画」取材クルーとの座談会

西本
皆さんと同世代となる二十歳前後の若者が戦時中に特攻で亡くなっていったこと、現在の防衛大生が卒業する数か月前に靖国神社に通って、「私たちを見守ってください」とお祈りしたことなどを書いてきました。防衛大の学生さんたちはちょうど3.11の時に入った子たちなんですね。その後に入ってきた人はやっぱり防災のためという意識が強い。今他国を守るために憲法解釈が変えられようとしていますが、そうなったときこの子たちはどう思うのだろうかと思いました。怖くても使命感で戦う人もいると思うし、違う人もいるだろうと思う。自分が思っていた以上に役割が広がりそうな今、どんなことを考えているのかなぁと気になりました。

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