未来と向き合い平和について考える~大学生協の戦後70年特別企画~

元ちとせさんインタビュー

◎「60年前って遠い遠い昔ではない」〜その60年前を生きていた人がいるって、見えているでしょ、感じるでしょ〜

渡邊
先ほど広島の原爆資料館にも行かれたということで、学生のみなさんは行かれたことがありますか?

岡田・荒木
行ったことがあります。

渡邊
先ほどの話の中で、60年前って遠い昔ではなかったとはなされていましたが、それはどういうことですか?

元ちとせさんインタビュー


それまで本当に、戦争って遠い遠い空の下で起こっていることなんじゃないかとか、他人事のように思っていました。むしろ、考えてすらいなかったかもしれません。60年って、その60年前を生きていた人がいるって、見えているでしょ、感じるでしょ。それすらも感じようとせず、目を背けてました。「死んだ女の子」を歌ったときに上の女の子が生まれて、その子が小学校3年生の夏の今頃に、テレビで祖国が違うカップルの国同士が戦争になったため2人で国境を越えて一緒になろうとしたけれど、国境を越える寸前で2人とも打たれて死んでしまう有名な話がドキュメンタリーになっていました。それを娘が見たときに、「ママ、どうして2人は悪いことをしていないのに撃たれちゃったの?」「なんで急に撃ち合いが始まるの?」って聞いてきたので、「戦争っていうのがね」という話をしました。「ママの『死んだ女の子』も戦争で死んだの?」と聞いてきて、「そうだよ、あの子は普通にあの日学校に行っているのに、突然上から爆弾が落ちてきたんだよ。」と伝えました。そしたら娘が「戦争は嫌だ」という作文を夏休みの宿題で書いていて、それで余計、歌のお守りってこんなに伝わるものなんだなと思って、自信を持ちました。

元ちとせさんインタビュー

渡邊
学生の2人は原爆の資料館で記憶に残っていることはありますか。

岡田
小学生の頃に見たときに、あまりにも怖くてちょっとだけ見てすぐに出てしまいました。ちょっと前に起きたことということを受け止められなかった記憶があります。

荒木
僕も高校の修学旅行で資料館と公園内の碑を見ました。正直、戦争は自分たちの国で起こったことではないかのように思っていました。小学校の頃に、夏休みの終業式が終わり、テレビをつけたらちょうどイラク戦争が始まっていました。その印象がとてもあり、友だちとそんなこともあったよねと話しながら資料館に向かったときに、もしも自分たちの真上に原爆が落ちてきたとしたら、真っ先に逃げるけれど、絶対に助からないよねと話したり、そんなときに石碑を回って「ここにはどんな意味が込められているのか」と考えたときに、僕は絶対に戦争は嫌だなと思いました。今度は長崎にも行くのですが、そこではまた違う感じ方をするのだろうなと思います。

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