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支えよう地域の力で ほっかいどう若者応援プロジェクト

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、学生は今「暮らし」「学び」「コミュニティ」の3つの危機に直面しています。中でも、アルバイトで修学費用や生活費を工面している学生は、大幅な収入の減少により授業料等の支払いに窮し、退学を考えている学生も少なくありません。さらに、就職面でも説明会や面接のキャンセル、内定が取れないといった悲痛な声が上がっており、多くの学生が進路・就職への不安を抱えています。

コロナ禍においても修学が継続できるよう、文部科学省や学生支援機構、各大学や地方自治体による支援策が講じられていますが、支援内容や対象学生は限られています。また、道内には52の国・公・私立の大学・短大があり、多数の地方や道外出身者が学んでいますが、新型コロナウイルス感染症の終息の見通しが立たない中、一人暮らしの学生が経済的理由で学びと生活を諦めることがないよう、継続的な支援が求められています。

  • 一人暮らしの学生に主食の米をベースに、缶詰など日持ちする食材をセットに配付します。
  • 食材支援と併せて、学校生活・一般生活・アルバイト雇用関係などの困り事に対し、相談先情報をまとめた冊子等を配付します。

配付方法・時期

配付方法(学生への周知・配付場所・時期)は各大学生協と相談の上、決定します。「ほっかいどう若者応援プロジェクト」のスタートアップとなった第1弾の取り組みでは、2021年2月9日~10日に北海道大学において、一人暮らしの自宅外生を対象に1,000セットの配布からこの取り組みがスタートし、道内の会員大学生協をはじめとした19大学24キャンパス(2021年7月21日現在)で、「食の支援」活動が実施され、大学生8,505名への支援の輪が広がりました。
尚、この取組は9月より、第2弾として19大学24キャンパスを含め、コロナ禍により困窮生活を強いられている学生さんへの2巡目を計画しています。

【実施大学一覧】★は大学生協の無い大学です

表1
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ほっかいどう若者応援プロジェクト事務局次長・
大学生協事業連合常務理事 須田さん

学生の暮らし・学び・コミュニティに貢献していきます。
~「大学生」を協同組合間協同・地域が支えます~

大学生協北海道ブロックでは学生生活実態調査の北海道版の記者発表会を行いました。朝食の欠食率が増加していること、1日も大学に行かない学生は全学生の6人に1人という状況が明らかになってきました。北海道の学生の窮状を踏まえ、協同組合の理念を共有している協同組合にも呼びかけ、学生への支援を行うことになりました。

「北海道のある大学で応援プロジェクトを行ったとき、『節約のためにガスの使用を控えている』『お米の量を増やすために水でふやかして食べている』といった学生の窮状が明らかになりました。」(ほっかいどう若者応援プロジェクト事務局次長・
大学生協事業連合常務理事 須田さん)

コープさっぽろ理事・組合員活動委員会委員長 吉田さん

そこに困っている若者がいるから。ほっとくことなんてできません。
~コープさっぽろの皆さんが若者に目を向ける理由~

コープさっぽろでは若者応援プロジェクトに賛同し、全108店舗と宅配システムトドックで募金活動に取り組みました。吉田理事も組合員活動として募金活動をしたおひとりです。「道外の大学へ行っている子どもたちも、そこに住んでいる地域の方々やつながりのある人たちから優しくしてもらっているかもしれない」「北海道で困っている学生に支援を」と、募金への理解を育んでいったそうです。

「親の立場からすると、子どもにご飯を食べさせられないことほど辛いことはないんです。食事の回数を、量を減らしている。にわかには信じがたい状況を知り、何とかしたい、まずは食べてほしいと思いました。」(コープさっぽろ理事・組合員活動委員会委員長 吉田さん)

ほっかいどう若者応援プロジェクト共同代表・
北海道生協連会長理事 麻田さん

持続可能な社会を協同組合経済でつくっていきましょう。
~相互互助の社会を、協同組合の理念を基に実現~

北海道では、2020年に「協同組合ネット北海道」が設立されました。人口が減少していく中で、今こそ生協というものの必要性を組合員活動を通じて伝えていくことが必要です。お互いのたすけあい、相互互助で一人ひとりが大事にされる社会・経済を、今回の若者応援プロジェクトを通じて多くの学生に伝え、ともに作っていきたいと考えています。

「これからの社会の担い手になる大学生の皆さんが協同組合の理念や価値を大学生協での活動を通じて感じ、子ども食堂や地域おこしに関わっていってほしいです。」(ほっかいどう若者応援プロジェクト共同代表・北海道生協連会長理事 麻田さん)


「ほっかいどう若者応援プロジェクト」について

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編集:全国大学生協連 全国学生委員会(広報担当)安井大幸・藤井祥子

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