国際活動

協同組合源流ツアー2013

世界の協同組合の源流と発展を訪ねる視察「協同組合源流調査」を2013年9月15日から22日に実施しました。

今回の旅では、イギリスのマンチェスター、ロッジデール、イタリアのボローニャを訪問しました。参加者は大学生協連常務理事、学生執行役員他、会員生協の中堅若手専務他9名でした。

イギリスでは、生協の倫理的理念を広げ、消費者からも支持を得ているイギリスの協同組合の運営を学ぶため、協同組合カレッジにて研修を行いました。

協同組合カレッジは、「協同組合の中心に教育をすえる。教育の中心に協同組合をおく」を理念として1919年に設立され、さまざまなカリキュラムを提供しています。同時にロッジデール博物館およびアーカイブの管理業務も行っていました。

イギリスでは、2006年に教育政策が変わり、学校がより独立性をもてることになったため、協同組合形式の学校が選ばれるようになってきています。中等教育の学校でパイロット的に実践がはじまり、今後は高校、大学にも広がっていくということでした。

また、協同組合の発祥の地であるロッジテールも訪れました。

イタリアでは、ボローニャを訪れました。

ボローニャ大学経済学部教授の講義では、ボローニャが都市国家の影響を受けているために、人々が協会をつくり、これが協同組合に発展しやすい、という地域の特徴などについて知ることができました。またイタリア憲法により、国が協同組合の推進を義務付けているなどの基本的な枠組みを教えていただきました。

その後、欧州の社会的企業の中でも、特に先進的に活動をしているボローニャの社会的協同組合Legacoopを訪問しました。ここでは、地域の企業や行政の協力を得て、高校生などを対象とした協同組合モデルコンクールの様子などを学びました。

また社会的協同組合CADIAIも訪問しました。こちらでは高齢者、子供、大人の障がい者のケアをしています。公募で新たな参入業者にもチャンスがあるが、ほぼすべての事業がこの形式の協同組合での採用となっているとのことでした。行政や地域の信頼を勝ち取っている様子がうかがえました。

 


協同組合の発祥の地 ロッジテール


イタリアの社会的協同組合CADIAI