2023年11月7日(火)、フィリピンのマニラで国際協同組合同盟アジア太平洋(ICA-AP)教育機関協同組合委員会(ICEI)の第15回年次会議が開催されました。この会議には全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の職員が出席し、7か国から計12名が参加しました。
ICEIは13か国から22名の会員で構成されており、2023年にはフィリピン、タイ、ベトナムの3か国が新たに加盟しました。これにより、この地域における協同組合教育への熱意と献身がますます高まっていることが示されています。ICEI(旧名:ICA-AP大学・キャンパス協同組合委員会)は、2008年にベトナムのハノイで開催されたICA-AP地域総会の際に設立され、大学、カレッジ、高校などの教育機関における協同組合の発展を促進することを目的としています。また、教職員や学生の積極的な参加を通じて、高等教育の発展に貢献することを目指しています。
各国報告セッションでは、各国から詳細な現状報告が行われ、全国大学生協連からは日本の大学におけるコロナ対応について報告がありました。全国大学生協連は、経営構造の見直しや学生を支援する事業の強化など、会員生協の再生に向けた取り組みを紹介しました。また、キャンパスに大学生協が存在する価値の共有や連帯活動と会員支援の強化についても、2024年度に向けた取り組みが発表されました。
ICEIの活動は、パンデミックの影響でオンライン型が中心でしたが、昨年はオンラインと対面型のハイブリッド型に移行しました。これからもアジア太平洋地域の協同組合教育の発展に寄与するため、全国大学生協連はICEIの活動に貢献し続けてまいります。