2024年5月27日と28日、全国大学生協連は国際学生支援協会(IASAS)の訪問団を迎えました。この2日間にわたる訪問は、学生支援サービスの向上を目的とした協力関係の促進と知識の共有を図るものでした。
※IASASは、世界中の学生課や学生サービスの職員を束ねる非営利の国際ボランティア団体です。全国大学生協連とは異なる組織形態をとっていますが、共通点も多くあります。全国大学生協連は、2012年にワシントンで開催されたIASASの第1回大学学生部・学生課のグローバルサミットに参加しています。
初日は全国大学生協連の事務局である杉並会館で訪問団の歓迎から始まりました。中森一朗専務理事が全国大学生協連の組織や事業活動について詳しく説明し、日本の大学生協がどのように学生生活を充実させているのかを紹介しました。続いて、日本コープ共済生活協同組合連合会の大学本部大学生協部会運営部の石幡敬子部長が学生向け共済について、全国大学生協連学生委員会の瀬川大輔学生委員が学生委員会と大学生協活動への学生の参加について報告しました。
IASASの代表者であるアヒム・マイヤー・アウフ・デル・ハイデ氏(会長)、リサ・バルディル・モスカリトロ氏(事務局長)、イウォン・ユ氏(アジア地域事務局長)は、世界的な取り組みや各地で支援している学生サービスについて意見を交換しました。学生参加、メンタルヘルスサポート、キャリアカウンセリングなどについての意見交換が行われ、学生サービスの適応と強化に関する貴重な見識が得られました。
2日目は日本の大学における学生支援サービスの実践を探るため、日吉キャンパスにある慶應義塾生協を訪問しました。慶應義塾生協の樋口良治専務補佐から、生協の運営や事業活動、学生の参加について詳しい説明を受けた後、購買、サービスカウンター、食堂を見学しました。
その後、大岡山キャンパスの東京工業大学生協を訪問し、購買を見学し、食堂で昼食をとりました。訪問団は、学生に提供される食事の種類の豊富さを体験しました。
最後に杉並会館に戻り、2日間の経験を踏まえて、学生の参加を促進やサービスを向上について意見交換を行いました。
訪問団からは今回の訪問が有益で刺激的であったとの表明がありました。全国大学生協連とIASASは、今後の協力に強い意欲を示し、学生サービス組織が直面する共通の課題に対する新たな解決策を見出すために、知識とベストプラクティスの交換を続けることを確認しました。
杉並会館前で記念撮影