学生達に生協をより知ってもらうため、楽しくキャッチーな企画を考える名古屋市立大学の皆さん。4つの班で行動しているが、友達が友達を呼び結果一つのチームとなって様々な取り組みを考案しています。
特色を出せるよう、オリジナルのキャラクターを作ったりそのグッズを作成したりと“楽しい”をとことん追求。その原点は卒業した先輩方のサポートの様子を見て憧れを持ったから。その姿を引き継いで後輩たちに繋げたいと現委員会は楽しく奮闘中です。
名古屋市立大学生協委員会
人文社会学部
現代社会学科2年
委員長
川瀬 友香さん
経済学部
公共政策学科2年
副委員長
古川 晴紀さん
人文社会学部
現代社会学科2年
購買部班長
小島 璃沙さん
全国大学生協連
全国学生委員長
司会進行
高橋 明日香
全国大学生協連
全国学生委員会
梅田
全国大学生協連
東北ブロック学生委員長
山川 瑞生
(以下、敬称を省略させていただきます)
学生委員会インタビューというのを行うにあたって、皆さんにお声掛けさせて頂きましたが、2022年までは全国の元気な学生委員長同志で悩みを聞こうというのを行っていましたが、2023年からは初の試みとして学生委員のみんなにインタビューする事で全国の学生委員がより元気になる事を願って実施しています。
今回は東海ブロックで元気に活動している大学がある!と噂を聞きまして、是非お話を伺いたく「名古屋市立大学生協委員」の皆さんに登場頂きました。
様々な活動を全国の学生委員の仲間に伝え、逆にこのインタビューを読んだ方からメッセージを頂いて共有出来たら良いなと思っております。
私は全国大学生協連学生委員会で学生委員長を務めております、高橋明日香です。2018年くらいから兵庫県立大学で皆さんと同じように学生委員会活動をしていました。宜しくお願いいたします。
全国大学生協連学生委員会の山川瑞生を申します。現在東北大学4年生で、東北ブロックで学生委員長をしています。宜しくお願いいたします。
二人と同じく全国大学生協連学生委員で活動しています、梅田叶夢です。今年の春までは岡山大学で学生委員として活動しておりまして、引き続き活動中です。本日は宜しくお願いいたします。
今回インタビューを受けて下さった三人にも自己紹介と学生委員になったきっかけを含めてお話し頂けますか?
名古屋市立大学生協学生委員会の委員長を務めております、川瀬友香です。学生委員と言う活動を知ったきっかけは、大学から配布された「合格袋」に入っていた集いのお知らせでした。その集いに参加したとき、先輩方の様子や新入生へサポートしている姿を見た時に憧れを持ち入会しました。
今は、その時に私が受けたものを後輩に繋げられたら良いな〜っていう思いで活動を頑張っています。宜しくおねがいします。
名古屋市立大学生協学生委員会の副委員長 古川晴紀と言います。経済学部2年生ですけども、自分の力がどこまで出来るのか?とチャレンジする気持ちで入りました。今では僕が一番楽しく活動しております。宜しくお願いします。
名古屋市立大学生協学生委員会2年の小島璃沙と言います。食堂購買班の班長をしています。きっかけは入学してすぐのクラスオリエンテーションの時に、生協施設の使い方を学生委員会の方が説明してくれて、すごく印象的だったのと、先ほど委員長が言たように「合格袋」に入っていた説明を見て面白そうだな〜と思い入りました。どうぞ宜しくお願い致します。
名古屋市立大学生協の学生委員会では年間通じてどんな活動をしていますか?
私達は通常4つの班に分かれて活動をしています。①食堂購買班 ②社会的課題班 ③共済班 ④広報班になります。①食堂購買班では購買店で商品の展示を工夫してみたり、食堂ですと店長と相談して学食のメニューをちょっとお得に食べられるよう企画作りをしたりしています。②社会的課題班は広い括りになりますが、例えば昨年度ですと学生が着なくなった服を集めて寄付をしたりしました。今後は学校に献血車を呼んだりしたいなと幅広く企画しています。③「共済班」は共済に関しての取り組みで、具体的な企画では学生みんなの通学を安全に!と言う事で自転車点検したり、健康フェスタで「ベジチェック※1」をお借りして食生活をチェックしたり、健康に関する事も心がけようとしています。④広報班は学生委員会の活動の様子や学食メニューのお知らせをインスタやX(旧Twitter)のSNSにアップしたりしています。これからは新学期企画が始まってきますので、通常班の4つの活動もしつつ、新入生に向けた展示会や説明会等準備も始めているところです。
※1手のひらをセンサーに当てて約30秒で推定野菜摂取量を測定できる機械
ベジチェック(2023.7.27 学生委員会のInstagramより)
今、SNSの話が出ましたがインスタのアイコンは学生委員会のオリジナルキャラクターですか?
もちまる
(2023.5.10 学生委員会のInstagramより)
はい!そうです。卒業生の方が描いたキャラクターで「もちまる」と言います。その名の通りお餅みたいなまん丸したフォルムが人気で、私たちも大好きです。名古屋市立大学生協学生委員会ならではというキャラクターが欲しくて誕生しました。
全国大学生協連の学生委員会でも「もちまる」が可愛いなと思ってリツイートさせて頂きました(笑)
これまでの取り組みで、楽しかった企画は何ですか?
祭りチラシ
(2023.7.16 学生委員会のInstagramより)
楽しかった企画で言いますと、夏休みに入る前に生協の夏祭り(生協まつり2023)を開催しました。うちの大学はキャンパスが4つ(桜山・滝子・田辺通・北千種)あるのでそのキャンパス別に曜日や企画を少しずつ変えました。その時に先ほども言いましたがベジチェックを使って計測、その数値をシールで「見える化」しましたが、真面目な雰囲気ではなく、職員の方や会員のみんなでワイワイ楽しんで出来た事が最近の中で一番楽しかったです。
僕も生協まつり2023の時に、お菓子の掴み取りを企画しました。ちょうどテスト期間に被った事もあって、テーマは「掴み取れお菓子!落とすな単位!」という学生が目を引く感じに出来たと思います。
それと、現在進行形で進めている企画はオリジナルのトランプを作成しようと計画しています。絵札をもちまる・タヌロー・ヘルム・スピッツこの4種類にしようと、色々コメントなども入れようかな?といま一番の楽しみです。ぜひ期待していて下さい!
お菓子の掴み取り
(2023.7.26 学生委員会のInstagramより)
私の購買食堂班で2022年に行った企画ですが、11月11日のポッキーの日に、ポッキーとプリッツの人気投票を行いました。購買店の入り口に特設コーナーを設け、12種類の中から好きな味を選んでもらいました。複数購入した人にはポッキーの風船をプレゼントしたのですが、校内で持っている人を結構見掛けましたし、ベンチでは友達同士で購入したいろんな種類のポッキーを仲良く分けて食べている姿を見掛けると、企画して良かったな〜って言う風に思いますね。
すごく良いですね!とても楽しそうな活動をしている雰囲気が伝わってきました。あと生協トランプとても楽しみです!完成したらSNSにアップされるのを期待して待っています。
これまでブロックのフェスやセミナーに参加して、ご自身の活動に変化をもたらしたような事はありましたか?
夏休みとか春休みとか、セミナーには何度も参加させて頂きました。1年生の時は私もまだ入ったばっかりで分からない部分が多かったのですが、同じ1年生の学生委員もいたので初めまして同士で関わりが持て自信にもなりました。その場にいた先輩達がサポートして下さるその姿を見ていてとても頼りになりましたし、前向きに頑張ろうって言う思いも湧いて来ました。2年生になってからは委員長に就任し、委員長としての不安や悩みが出て来た時も、他大学の委員長とセミナーで知り合えていたので同じ立場として相談や協力できたのは私にとってとても大きい事でした。良い関係が広がっている感じが実感出来て嬉しいな〜って思っております。
連帯に参加してみると、いろんな方と交流する事によって自分の頭の中にある構想が言語化され、アイディアとなって新しい企画が生まれたりするので、とても助かっています。
やっぱりセミナーに参加すると、他大学の活動報告を受けて「ああ、こういう事もできるんだな」とか新しい発見がありましたし、私達と違う活動をしている人の話を聞く事でその人達の熱量が感じられると私達も新しい活動をして行きたいなと思うきっかけになります。
あと先日、時間がちょうどあったので共済セミナーに参加しました。私は共済担当では無く詳しい訳でもありませんが、実際に参加する事で知識も色々得られましたし、職員さんの視点からもお話しを伺えて刺激を受けました。まあ新学期になれば新入生に共済について話す機会もあったりするので、そう言った面でもジャンル問わずセミナーに参加することで知識が深まり、役立つので良いと思います。
よく共済のセミナーって、結構難しそうだとか行かない人もいる中で、小島さんは食堂購買班なのにちょうど時間が空いていたから…と飛び込んで参加したのは、とても素晴らしいな〜と思いました。全国の学生委員のみんなも、同じように様々なセミナーに参加してもらって、何か新しい事を得られたら良いのではないかと思いました。
三人とも素敵な回答ありがとうございました。
これから学生委員会としてチャレンジしてみたいなって事があれば是非教えて下さい。
最近思い始めたのですが、いま行っている企画はダイレクトに学生生活に関わる事が多いと思います。それももちろん大切ですが、在校生が卒業後を見据えたような企画を何か出来ないか模索しています。先日、大学を卒業して社会人になっている先輩にお会いして、仕事のキャリアの話を伺う機会がありました。名古屋市立大学は、公務員を目指す人が多いので公務員の話に関しては詳しく知る事ができるけど、民間の企業の話が少ないように感じたそうです。学生が主体で何かできる企画があれば、みんなも考えやすく、参加しやすくなるのでは無いかな?と思いました。まだ何も形にはなっていませんが。
やはりこれから就職活動の事とか、未来に向けてぜひ学生委員会として何かアプローチ出来ると良いですね。応援しています。小島さんはどうでしょうか?
入学した後に、生協の施設の使い方や学生委員会について説明する「生協オリエンテーション」と言うのが毎年ありまして、その時に大学の事も生協の事も全く分からない新入生に分かりやすく教えるのはもちろんの事、興味を持ってもらうよう印象に残る紹介ができたらなと思います。
今年は動画編集が得意な1年生が学生委員の中にいるので、動画を流して昨年度よりも楽しく分かりやすいものが出来たら良いなと、バージョンアップしたいと思っています!
生協をもっと利用したいと思ってもらえるきっかけもそうだし、小島さんみたいに学生委員会に興味を持って入ったっていうような人が増えるきっかけ、様々なきっかけの場として「生協オリエンテーション」が機能すると良いですね。来年度も頑張って下さい。
今日、三人から話を聞いていると、すごい笑顔で活動の話をしていて、とにかく楽しい雰囲気がビシビシ伝わってきます。何か楽しくする工夫でもありますか?
私自身思うのは、古川副委員長が盛り上げ役です。(笑)みんなが集まってワイワイするイベントを考えたりだとか、アイディアマンなので1年生も楽しく参加してくれます。
基本的に僕が楽しんでやっています!楽しさは伝播すると思っているので。それと個人の意見とかが通るような発言出来る場があると、一人ひとりが活動の中で役割ができるので、活動も積極的に取り組んでくれるようになります。楽しさでは東海最強!と思っていますよ。
学生委員会ではグループに分かれて活動していますが、まずはグループで仲良くなる。そこにそれぞれに仲良い子が来て、その子とも仲良くなる。でだんだん人間関係を築いて行きます。基本的に2年生以上は毎日部室に入り浸っていますが、そこでご飯を食べたり、課題をしたり、部会関係ない日常生活を一緒に過ごす事によって仲良くなって楽しい雰囲気が出ているのではないかと思います。まあ、その楽しい雰囲気を維持しつつ、締め切りとか大事な事は守る。切り替えをちゃんとする事がこの人間関係を崩さないポイントだと思います。親しき中にも礼儀ありですね。
委員長が古川くんのキャラクターを大事にし、小島さんは班長としてグループの仲を見守りつつ切り替えをちゃんとしてっていうのを意識しながら活動している。三人とも、色々考えながら、明るく楽しくやっているのはすごく素敵だと思いました。
全国の学生委員会の皆さんにメッセージをお願いします。
全国の皆さん!楽しんでいきましょう。各大学にもムードメーカー的な人いると思います。色々なセミナーで会った時に声をかけて下さい。早口治しておきますので。(笑)以上です。
各大学の学生委員の皆さんも頑張っていると思うので、連帯で会った時にお話し出来ると良いなと思いました。
学生委員会の活動っていうのは、やっぱり大事な事だし面白いと思います。ただ学生の本分は勉強ですので活動に熱中しすぎず、時々休憩しながら…というのを繰り返して楽しくやって行けたら良いと思います。体を大事にしましょう。
お姉さん的な発言をして頂きありがとうございます。学生には健康的に会活動を楽しんで貰えたら良いなと私も思っています。では最後に委員長の川瀬さんお願いします。
同期の中でも、こうしっかり任せられるような仲間関係ってすごく大事かな?と思っています。
自分自身そんなつもりがなくても、いっぱいいっぱいになる時もありますよね。そういった時に、もちろん自分でやるのも大事ですが、他の人に頼む勇気も必要です。こういった事をしっかりと任せられる人がいると自身が抱え込まなくて済むと思うし、「頼む」っていう信頼関係も築けたりします。こういう私達の姿を見て、次の後輩に協力したり手伝ってもらえたりするのではないかと思います。
一緒に活動しているよと言うのを忘れないようにすると楽しくやれると思います。
ありがとうございます。今回のインタビューを通して、三人三様の色があるように自分達の色を出しつつ、みんなで楽しく明るく活動して貰えたら良いなと。人と人との繋がりを持って描く旋回活動を楽しんで行こうと言う感じが今回はとてもメッセージとして強く感じられました。
全国の学生委員会の皆さんにも届きますように。今日は長時間ありがとうございました。
川瀬・古川・小島:ありがとうございました。
2023年10月23日 リモートインタビューにて