中川翔子さんインタビュー「大学生はリザード※の時期、人生で一番無敵な時代。好きなことを貪欲に蓄えた力で強くなっている!」

※リザード…ポケモンの進化系の一つ。ヒトカゲ→リザード→リザードンと進化する。

私にとってSNSは『好き』でつながれる場所。大好きなものを褒めるって素敵なこと

若い世代のインフルエンサーとして、情報発信の伝え方や媒体の選び方で意識していることがあれば教えてください。それは多分、全国の若者にとっても情報発信のしかたを考える上でのヒントになるかと思うので。

SNSの種類によっても、無意識に言葉の選び方を変えているかもしれないですね。Twitterだったら等身大で、日々の徒然から真剣なことまで。Twitterって拡散してもらいやすいから一歩間違えると炎上しかねないけど、本当に心をこめて書いた言葉って熱が宿るように思います。

また、YouTubeを始めてからTikTokでイラストを描く動画とか生配信もやってみました。TikTokは年齢層が10歳前後のポケモン好きな子どもたちが多くて、私が描いた絵を見てもらうのはすごく嬉しいんですが、こんなに若い子たちが最先端で遊んでいる場所なんだって、すごくカルチャーショックを受けました。
そこでは子どもの頃の自分が何に夢中になっていたかってことを頭の中で思い出しながら話しています。だから、汚い言葉とか誰かを傷つけるようなことは絶対に残さないようにしたいですね。たまにネガティブなことを書いてしまうけど、ツイ消しとか全然しちゃってますし(笑)。

YouTubeもゲーム実況だともはや安心しきってテレビにも出さない素の自分でいられる。比較的ラジオがそんな感じでしたが、すっぴんで12時間くらいしゃべり続けたりするんです。それがめちゃくちゃ楽しくって。だってファイナルファンタジーとか同じものを好きな皆さんが集まってくれるから。しかも、ロックダウン中のアメリカとかイタリアとかの方も見に来てくれる。大変なときなのに。だから、時を越えて海を越えて「好き」でつながれる場所を見つけられたと思います。

あと私、何かを褒めるってことがすごく好きなんです。もうアニメソングなんか、幼少期から人生かけてずっと聞いているので、一生褒められるんですよね。褒め方も嘘くさくならないように、心の底から思ったことを語彙力駆使して。もっと励みたいなと思うんですけど。同じようにSNSも誰かを褒めたり「いいね」したり、それが一番シンプルで素敵な使い方だなと思うので、そういう褒めるアカウントを作ってもらえたら楽しいと思います。テレビが一番緊張しますね。パッとふられて、いま何か言わなきゃっていうのに、未だに全然慣れないですね。ひな壇とか全然無理ですもん。

褒めるときに自分なりにどう褒めようかと考えたり、練習したりすることってあるんですか。

以前、ブログをいっぱい更新しているときの話です。とにかくアニメソングが好きなんですが、曲って目に見えないじゃないですか。だけどその当時の最先端がすごく色鮮やかにタイムスリップさせてくれるような感覚がある。だから曲について褒めるって、すごく語彙の練習になるような気がしますね。

周りの友達にもちょっと伝わらないような生まれる前のアニメの挿入歌とかエンディングとかをひたすら褒めちぎっていると、カラオケにも入ってないような歌にも色が見えてくる。リアルタイムで見られてなかったアニソンも、音色やベースのオシャレさとか余裕とか、そういうふうに本当に好きだからできる褒め方っていうのは、その人ごとにある気がします。目には見えないけど、自分にとっての思い出も絡んでくるから。

今日は宇宙の中で今日しかない。
毎日1個今日のハイライトを作ったら、めちゃめちゃレベルが上がっていく

この記事が掲載された時に、読者の多くは大学生をはじめとした若い世代になるかと思います。最後に、今の若者世代に向けて、メッセージを頂ければと思います。

繰り返しになりますが、皆さんの世代が人生の中でも最もエネルギーがほとばしる&でも自分でコントロールもできる、とっても無敵な時代だと思います。その眩しさは、発光するダイヤモンドみたいな感じだと思うので、ぜひ今までため込んできた経験値を、やりたいことに悔いなく思いっきりぶつけてください。

よく大人が「若さって尊い」とか「眩しい」とか言うけど、私も人生振り返ったときに、やっぱりその時期に今の自分につながる基盤づくりができていて良かったなとすごく感じますね。なので、貪るように本を読んで、貪るように勉強して遊んでと言いたいです。

本当に人生って30,000日しかないから、もう10,000日近く生きちゃってると思うと、残りめっちゃ少ないって思いますよね。だから何気なく過ぎていく日々も、コロナ禍になって今まで当たり前だったものが当たり前じゃなくなってきたということを忘れずに。
今日は宇宙の中で今日しかなかったんだということを思うと、毎日1個今日のハイライトを作ったら、振り返ったときにはめちゃめちゃレベルが上がっているんじゃないかな。そうしてくれると我々大人も助かります。

大学生時代のこの無敵な日々を一日一日大切に過ごしていきたいと思います。
今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

PROFILE

中川翔子さん

1985年生まれ、東京都出身。
歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターなど、活動は多岐に渡り、多数のバラエティ番組にも出演中。数々の人気アニメ・ゲーム等の主題歌をを担当し、9月には新曲「フレフレ」をリリース予定。同曲はアニメ「ハクション大魔王2020」のエンディングテーマ曲となっている。
文化人としての活動も行っており、2019年夏には、自身の経験を元に書籍『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』を出版。以降は多数の講演会等に登壇し、多様化するいじめ問題に取り組んでいる。
この他に、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた「マスコット審査会」委員を務め、聖火ランナーを務めることも決まっていた。2025年開催の万博に向けた「万博誘致スペシャルサポーター」としても活動している。
最近ではYouTubeチャンネル『中川翔子の「ヲ」』を開設し、イラスト動画やゲーム実況の動画が話題となっている。