人と地球にやさしい
持続可能な社会の実現を目指して
6月24〜25日、全国大学生協連とNPO法人JUON(樹恩)NETWORKが主催する「全国環境セミナー2017」が、奈良教育大学にて開催されました。
2017年度全国環境セミナーは「人と地球にやさしい持続可能な社会の実現を目指して」をテーマとし、会場である奈良教育大学に全国から170人が集まり開催されました。
開会式では、奈良教育大学学長加藤久雄先生からもご挨拶をいただき、2日目には市民生協ならコープの辻本善郎様より「たすけあい・ささえあい・わかちあいの共生社会づくり〜吉野共生プロジェクトの実践〜」というテーマでご講演いただきました。また、班交流では、環境問題のイメージを出し合い、自分の生活を振り返り、普段の行動でも環境に大きな影響を与えることを気づかせるワークなど、「環境問題を自分事としてとらえる」ための工夫がたくさん詰まったセミナーでした。
「環境」というテーマは、とても幅広く、そして活動の効果が目に見えにくく、継続し続けることの難しさがあります。しかし、私たちが地球で生活していく中で、絶対に無視することはできないテーマでもあります。学生たちが、どうやって環境問題を「自分事とする」か、活動のヒントがたくさん見つかるセミナーになれば良いと思っていましたが、参加者の感想から、それらを十分に感じることができたセミナーになったと思います。何より私自身が、大変勉強させていただきました。このセミナーを通じて、全国で小さくてもいい、継続的な活動が広がっていくこと、そして来年また、たくさんの成果を持ち寄って集まれることを期待したいと思います。
(奈良教育大学生協専務理事 石間 奈穂子)
全体会(6月24日)
奈良教育大学学長 加藤久雄先生のご挨拶
奈良教育大学 4年生 実行委員 太田あゆみ
2017年度全国環境セミナーが奈良教育大学で開催されました。私は京滋・奈良エリアの学生事務局という立場から、本セミナーの実行委員会メンバーとして制作の段階から参加させていただきました。本セミナーは京滋・奈良エリアで環境活動を推進する身としても、そして奈良教育大学学生委員会のOGとしても、非常に印象深い二日間となりました。
私が環境活動を推進するにあたっていつも意識していることが「自分事とする」ということです。環境活動に取り組むにあたって、身の回りの環境問題を他人事として捉えるのではなく、当事者意識を持つことが何より大切であると考えているからです。今回の環境セミナーにはまさにその想いを反映することができたのではないかと感じています。世界中に起こる環境問題について知り、自分の住む地域の環境へのとりくみを調べ、自分の生活を振り返る、そういった過程を経ることで、参加者が「環境」への理解を深め、自分自身の行動を振り返り、「自分事とする」きっかけを作ることができるようにしたいと考えていました。
ワークシートを用いて自分自身の生活の様子を「在宅時」「食事」「移動」「外出先」といった項目で記入し班で交流するというワークの際には、自分の生活が環境に与える影響を参加者一人ひとりが改めて感じている様子が見られました。いろいろな班を回っている時に、「自分の行動を改めたい」といった声も何度か聞くことができ、そういった一人ひとりの想い・行動から環境活動は始まっていくのだろうと私自身感じることができた瞬間でもありました。
分科会(6月25日)
また、七つの事例発表(分科会)の際には提起者の熱い気持ちをしっかりと受け止め、熱心にメモを取る様子が見られ、地域別の時間で今後具体的にどのようなアプローチを行っていくのかを議論している姿には、セミナー制作に携わったものとしても熱い思いがこみ上げてきました。この全国環境セミナーで参加者の皆さまが学んだこと・感じた思いをこれからどのように活かし、広げていくのかがとても楽しみになる二日間であったと感じています。
残り半分となった学生事務局の活動において、この全国環境セミナーでの学びをしっかりと意識し、「自分事とする」という言葉をキーワードに今後も積極的に活動してまいりたいと思います。奈良教育大学で生まれたたくさんの小さな環境活動の芽が全国各地ですくすくと成長していくのを心待ちに、私自身も皆さんとともに大きく成長していけるように頑張ります。
奈良教育大学 3年生 実行委員 西山厚人
今回、現地実行委員として全国環境セミナーに参加させていただきました。学生委員の活動の中でも、とりわけ環境活動を行うことは難しいと感じています。しかし今回のセミナーで、参加者の皆さんが活動のヒントをたくさん見つけてくれたと思っています。
心を一つに(6月24日)
このセミナーを通して、「自分の考えをもつこと」の重要性を改めて感じました。私たちは「環境にいいとされていること」を神話のように信じて疑わないことがあります。テーマセッションで「そもそも環境問題とは」というテーマで話し合い、私たちが「環境にいいこと」だと思っていることが果たして正しいのかを考えるきっかけになりました。自分の考えを持つためには、知識を得ることが必要です。環境活動を行う際、得た知識から根拠を持って活動することで、より組合員の心を動かすことができるのではないかと思いました。
セミナーの始まる前と終わった後では、参加者の皆さんの表情が全く違ったように思いました。このセミナーをきっかけに、よりよい活動が生まれていくことを望んでいます。自分自身も日ごろから環境問題に目を向け、考え続けていきたいと思います。本当に全国環境セミナーに関われてよかったと思っています。関係者の皆様、ありがとうございました。
テーマセッション(6月24日)
夜の懇親会(6月24日)