組合員活動研修セミナー 2024

開催概要

日時
2024年2月12日(月)~2月14日(水)
会場
TKPガーデンシティPREMIUM心斎橋
主催
全国大学生活協同組合連合会(主管:全国学生委員会)
運営体制

実行委員長 加藤 有希(全国大学生協連理事・全国学生委員長)
企画局長 瀬川 大輔(全国大学生協連執行役員)
事務局長 中野 駿(全国大学生協連理事・全国副学生委員長)

参加規模
68会員生協315名(連合会・ブロックを含む)(うちグループリーダー53名、セミナー事務局16名)

開催目的・位置づけ・獲得目標

○開催目的
  • これまでの活動の蓄積や経験・全国の実践から、組合員活動の価値や意義を学び合い深める
  • 組合員活動の可能性を見出し、自大学生協での組合員活動の発展を考え自信をもって実践するとともに、組合員活動の輪を広げられるようになる
○位置づけ
  • 協同組合の理念・価値を深め、私たち組合員が組合員活動をすることの意義と可能性を見出し、各大学生協での組合員活動の発展と「再建・再生・創造・挑戦」につながるセミナー
○獲得目標
  • 自分たちのよりよい大学生活とは何かを考え、自分たちの大学生活をよりよくするために協同の想いをもって行動できるようになる
  • 協同組合・大学生協の価値・魅力を知り、まわりの組合員と協同しながら組合員活動ができるようになる
  • 一人の組合員として組合員活動の可能性を実感し、協同の想いを組合員に拡げるとともに組合員活動に確かな自信を持てるようになる

各学びの時間

【開会式】

開会式では実行委員長・企画局長から企画の趣旨を説明しました。今年度の全国大学生協連の活動テーマは「つながる元気、ときめきキャンパス~組合員との対話を大切に、大学生協でつながる仲間を拡げよう~」なので、セミナーに参加した組合員との対話を大切にした3日間にすることであったり、3日間を通して参加者になってもらいたい姿を伝え、3日間の学びのイメージを掴んでもらいました。


【アイスブレイク】

アイスブレイクでは、全国大学生協連HPのA2サイトを活用した「みんなで語り合うチャンネル」の中での「私の店舗紹介」を使って店舗の魅力を付箋で出し合いました。実際に「大学生協店舗のここがステキ」をたくさん付箋で出し合いながら自大学生協の店舗の話なども語ることができました。


【企画1】\私は今を生きる大学生!/
『私の』もっと○○したい✨を深めて、『私たちの』よりよい大学生活を話そうよ!

企画1では私たちの大学生活を3日間のスケジュールで振り返り、そこからよりよい大学生活を実現するために、どのようなことができるとよりよい大学生活につながるのか、実現のためにまわりにいる組合員との共感から協同が生まれることを実感する協同体験ワークを実施しました。当日は様々な大学生活が語られ、今の大学生活をさらによりよくするために、どのような大学生活を送ることができるとよいか、まわりの組合員との共感から協同することを考えることができました!


(龍谷大・2年)

感想
今まで「よりよい大学生活」というよりよいの定義が曖昧でいまいちよく分からなかったけどGIの立場としてではなく組合員の立場として考えることができて今後の自分達の生協の活動にも取り入れていきたいので、私たちの「よりよい大学生活」を私たち自身で協同して実現する意識はよく持てた。


【企画2】超次元!組合員活動拡充大作戦 ~カチカチ💎キラキラ✨みんなの価値~

企画2では大学生協2030Goalsをもとに、「大学生協が大切にしていること」を私たちが普段利用している事業やサービスから振り返りました。大学生協側の”想い”は組合員の願いがあるからであり、大学生協が誕生してから変わらない”守りたい価値”と、社会の変化等により組合員の生活スタイルに合わせて大学生協が発展させていく”創造したい価値”を深掘りました。大学生協の価値を実現するために組合員活動を実践していくため、実践イメージを掴んでもらえるように、当日は神戸大学生協の西田さん、立命館生協の風折専務と志知さんに事例発表をしてもらいました。実際に事例発表を聞き、組合員活動へのイメージを持ってもらい、自分自身大切にしたい大学生協2030Goalsの”価値”を深めました!


(日本女子大・2年)

感想
大学生活の支援と学生と店舗の交流に関する活動が多いと感じました。自分たちの生活を助けてくれると分かることで、安心して使うことができ、価値につながっているのだと考えました。
私の意見ですが、大学生協は店舗の運営に力を入れて、安心して利用できるようにしていますが、学びや課題解決という面では、あまり活動できていないと思うので、それらは私達学生委員会が担えるのではないかと考えました。

【大学生協の守りたい価値を大事にした組合員活動】

企画2では、大学生協2030Goalsをもとに年間を通した組合員活動につなげることができた事例を知るために事例発表が行われました!

◯神戸大学生協

神戸大学生協では、組合員の不要な服などを回収しフリーマーケットで販売する”GI冬のフリマツリ”、若者の投票率の低さに目を向け、投票に対してのハードルを下げるために”Go To Elect〜食堂総選挙”、性の多様性・LGBTQ+について組合員に知ってもらうために”SHINDAI RAINBOW PRIDE”などの社会的課題に焦点を当てた取り組みを多く行いました。実際に大学生協が大切にしている”守りたい価値”の中の”よりよい生活・平和・民主主義に希求する大学生協”、”安心・安全で誠実な、信頼できる大学生協”に当てはまる取り組みになっていました!

各企画の中で参加者した組合員にはアンケートに回答してもらい、組合員の生活実態から、今後組合員が社会活動をするにあたって必要な知識の啓蒙活動などを含む、「潜在的ニーズ」にアプローチをする今後の企画にも注目です!


◯立命館生協

立命館生協では、”5万人組合員とつくる!立命館生協2030Goals”をもとに、一つの分野の取り組みが一つの貢献になるのではなく、複数の貢献につながることを示しながら様々な取り組みを行っています。実際に「平和」を基盤に「つながり・交流」「学び成長」「健康・安全」「立命館に貢献」「社会に貢献」の5つのキーポイントをもとにした方針提案を総代会の場で行い、冬服をウクライナに送る取り組みによって、多くの組合員や地域生協ともつながりを築くことができたほか、リ・リパック回収するだけではなく、そこからSDGsや食育などの学びの要素とも関連させたりなど、多くの取り組みを通じて複数のキーポイントを組合員に身に付けてもらいながら組合員とともに今日も立命館生協の発展をともに考えています!今後も組合員の要望や意見から生まれる組合員活動が楽しみです!


【企画3】あなたが主役!ジシンマンマン、あなたが拡げるキラキラセカイ

企画3では、2日間を通しての学びに加えて、どのような組合員が増えて協同することで組合員活動が実践できるか、実際に学生常勤が学生委員会時代にまわりの組合員と協同をして組合員活動を実践した事例を報告しました。その後、今までの学生委員会の活動を組合員活動の視点から振り返り、これからも学生委員会が中心となって多くの組合員と協同しながら組合員活動を拡げていくために、どんな仲間とどのような手法を使って組合員活動を実践していくかを考えてまとめました。最後には一人ひとりが組合員活動に確かな自信を持つために、学んだ内容をもとに組合員活動の良さや魅力について言語化し、これからの組合員活動への可能性について実感することができました!


(山梨大・2年)

感想
今回のセミナーを通して、どうしても学生委員目線で考えてしまうことが多いなと感じたので、まずは一組合員である自分自身がどう思うか、どうしたいかを考えながら行動していきたいと感じました。自分の声、また周りの声に些細なことでも耳を傾けて、より良い組合員活動の輪を広げていきたいと感じました。


【時間外企画】
①テーマセッション

2日目の夜には、テーマセッションとして学生生活実態調査を見て「大学生活」を深め合いました。「大学生活に使う費用」「睡眠」「アルバイト」「登校日数と充実度」のデータを自身の大学生活と比較し合いながら大学生活について、共感する部分やもっと深めたい部分などを「対話」を通して全国の仲間たちと語り合い、リアルな大学生活を共有し合う有意義な時間になりました!


②たすけあい奨学制度募金・能登半島地震支援募金

当日会場では、たすけあい奨学制度の募金・能登半島地震支援募金ブースが設置されました。


③組合員のひとことカード

声をあげてみんなでつくること(運営参加すること)の小さな体験にしてほしいという想いで、そけんセミナー運営に対する要望・質問等に関して「ひとことカード」で声を集めました!日々の活動に関する学びあいの場にもなりました。また、参加者(組合員)からの声に対して学生常勤が真摯に回答し、ひとことカードによる組合員との対話を実践しました!


④みんなで満開にさせよう!桜の木コーナー

そけんへの意気込みや、全国への仲間のメッセージを桜の付箋に書いて貼っていきました!200枚ほどあった付箋を使いきるほどたくさんのメッセージが寄せられました!


⑤ブロック・全国からのお知らせ

各地域で発信している情報を集め、掲示しました。主に春セミや年間のセミナーの広報や学生事務局紹介が行われました!


【閉会式】

3日間にわたる組合員研修セミナー2024を無事に開催することができ、非常に嬉しく思います。今年度は昨年度に引き続き対面開催をすることができましたが、昨年度よりも参加者が50名以上増え、さらに会場全体が盛り上がるセミナーになりました。全国各地よりご参加いただき、本当にありがとうございます!さて、昨年5月に新型コロナウイルスが5類に移行されたことにより、大学構内に組合員が戻ってきました。その一方でコロナ禍前と比較すると、組合員が大学生協を利用する機会が減少しています。昨年10月実施の第59回学生生活実態調査によると、「大学生協が身近である」と回答した人の割合は66.8%となっています。大学入学時などに出資し生協加入をした組合員が、日頃から大学生協を利用・運営しないと「身近である」と感じる機会は少ないかと思います。そのため、今回のセミナーでは組合員活動について学ぶと同時に、大学生協店舗にも着目し、「組合員によるわたしたちの大学生協」をテーマに3日間実施しました。組合員が日頃から大学生協を利用すること・積極的に声を届けて店舗運営に携わる機会を作ることで、組合員自身が「わたしたちの大学生協」を実感し、大学生協というフィールドを活用し同じ想いを持つ組合員どうしが協同し「よりよい大学生活を実現」するために様々な組合員活動が充実して行われると思います。本セミナー内で組合員どうしが「対話」をしてよりよい大学生活の実現のために、協同して組合員活動を拡げることの大切さを実感しました。本セミナー実施後、全国各地で組合員活動を活発に行われるきっかけになると幸いです。組合員による組合員活動は可能性が無限大です!これからも組合員との対話を通じて大学生協でつながる仲間を拡げましょう!

組合員との対話を通じて大学生協でつながる仲間・組合員活動を拡げよう!