大学を元気にする生協の活動

愛媛大学生協「学内関係者との協力で新学期も環境活動も元気に」

ここ数年、大学を取り巻く環境も変わり、毎年の地道な積み重ねが生協と生協学生委員会の活動の幅をさらに広く深くしてきています。生協の活動の幅が広がると学内の協力者が増え、さらに活動の輪が広がる。そんなサイクルが今の活動を作っています。大学との良好な関係、活発な生協学生委員会があってこそ、生協の諸活動が学内の様々な方の協力に基づいて進み、キャンパスが活性化する愛媛大学生協の活動を紹介します。

すべての新学期活動は学生委員会を中心に!!

 愛媛大学の学生委員会は、この間、毎年100名を超える新入生が入ってきています。今現在1〜3年生で245名が所属していますが、オープンキャンパスから受験対応はもちろん、新入生の住まい探しをお手伝いする新入生サポートセンターなども学生委員会中心に運営しています。


新入生の90%が参加する生協ガイダンス

 入学式前にある新入生歓迎週間(講義が始まる4月10日までの約2週間)では、新入生比で80%前後集める生協主催の企画が三つ(全員集合、履修ステーション、生協ガイダンス)あり、春は大忙しの毎日です。加えて、生協管理物件のつどい、ミールカードのつどいなども学生委員会が中心に活躍しています。

新学期にはいろいろな場面で協力関係があります

 前期試験前日は、生協学生委員会だけでは受験生への案内人数が不足するため、アメリカンフットボール部に手伝ってもらっています。事前に生協学生委員会が学習会を開催し、同じ愛大生として新入生を温かく迎えられるよう気持ちを一緒にしています。


SCVさん主催の「何でも相談」

 また、愛媛大学には、SCVという大学公認のボランティア組織があります。SCVも全体の規模は生協学生委員会と同程度ですが、九つのグループに分かれて活動しています。オープンキャンパスでは、入試課さんのもとに、生協学生委員会とSCVがそれぞれの役割の中で高校生に対応します。また、入学前にはSCVのメンバーが生協店舗前に「何でも相談」の窓口を設置するのですが、5日間で約800件の質問があり、そのうちの7〜8割は生協に関することなので、SCVさんとは事前に生協の提案商品や質問対応などの打合せをし、スムーズに新入生に案内できるように協力いただいています。

 新入生の友達づくり企画の「愛大生だよ!!全員集合!!!」では、オリターと呼ばれる先輩を募集します。事前の学習会への参加は必修なのですが、毎年約300名が応募しお手伝いをしてくれます。当日の音響は放送研究会さんが担当してくれていますので、体育館で実施していますが、音響もバッチリです。


愛大生だよ!!全員集合!!!


履修ステーションには85%の新入生が参加します

 履修ステーションは、大学実施の履修登録の補完として学生委員会が実施している企画です。間違ったことを教えると新入生が必要な単位を取れないようなことが発生するかもしれませんので、大学の教務関係の方との密な打合せが必修です。新年度になって「変更になったことはないか」「自分達の認識が間違っていないか」など、生協で作成した冊子などもチェックいただきながら企画準備を進めています。

日常の環境活動でも大学と協力しています

 環境活動では、大学の安全環境課の方々と協力してとりくみを進めています。大学の環境報告書の作成メンバーに生協が参加させていただいたことで、生協で実施している環境活動への理解が広がりました。
 昨年は、廃油を使ったキャンドルナイトのとりくみで協力関係が大きく前進しました。この企画は年2回実施していますが、以前からアカペラサークルさんが歌を披露したり、工学部の先生が水素を使った発電実験をしてくださっています。昨年は、安全環境課の方が企画内容のアドバイスや学内メールを使って企画のお知らせをしてくださいました。
 秋には大学主催の「紅葉ライトアップ」企画とのコラボ企画として実施しました。地域の方々にもたくさん来ていただきましたので、地方新聞や大学の関係者に配布される『文京速報』にもその記事を掲載いただきました。



大学主催の「紅葉ライトアップ」とコラボした
「キャンドルナイト」。イルミネーションが点灯され、
地域の方にも大勢来ていただきました。写真右は、
工学部の先生の実験に興味津々の子どもたち

これからも続く協力関係

 この春からは大学の寮(475室)の管理人業務をお任せいただきました。これまでは大学の方が管理人として常駐されていたのですが、もともと寮には生協のフードショップがあって土曜、日曜も含めて営業をしていたので、管理業務を含めて一体運営をすることで、大学にも生協にも何より住んでいる学生にメリットがあると判断いただいたようです。寮には、学生委員会のメンバーや留学生も多く住んでいます。こういった新しい関係性の中で、また新たに生協活動に参加協力いただける方が増えてくるのではないかと思います。
 このように新たな活躍の場を大切にして、これからも愛媛大学に関わる方が元気になる生協組織を目指していきたいと思います。

(常務理事 溝口 和裕)
『Campus Life vol.55』より転載