大学生協の環境活動

キャップ回収をつうじて環境・平和への関心を高めたい - 明治薬科大学生協学生委員会 ペットボトルキャップ募金

明治薬科大学では約3年前から、「ペットボトルキャップを分別することで組合員の環境に対する関心を高める」「キャップがいくつ集まったのか、何人分のワクチンになったのかを知らせることで平和に対する興味関心を持ってもらう」という目的のもと、キャップ回収を始めました。しかし、活動開始当初は定期的に回収しておらず、いくつ集まったかを定期的に組合員に知らせることもしていませんでしたし、活動を継続するにあたって上手く引継ぎがなされていませんでした。

この問題点を解決するために、昨年の夏、明治薬科大学生協学生委員会で有志を募り、プロジェクトチームを発足し、回収を本格化しました。生協学生委員会の今までの活動の中では、プロジェクト形式の活動を行ったことはなかったのですが、より学生委員の活動に対する積極性を高め、より良い活動をするためにプロジェクトチームをつくりました。そのかいあって、本年度の引継ぎでは下級生からアプローチがあり、今後の活動に期待が高まりました。

1カ月に約4千個

組合員さんへ古紙回収を啓発する目的で作ったポスター
学生委員会

昨年8月から今年4月までの回収で、約4万6720個(約116・8kg)を回収、NPO法人キャップの貯金箱推進ネットワークに送りました。時期によって回収個数に差がありますが、1カ月あたり約4千個のキャップを回収しています。

キャップは障がい者施設で洗浄・分別され、リサイクル製造メーカーに売却されます(約1kg=約400個=10円)。売却金は約58人分のポリオワクチン代として寄付されました。回収ボックスにはキャップの行方と、キャップ360個でポリオワクチン1人分と交換できることを知らせるポスターを貼り、組合員に分別を促しました。

キャップの貯金箱推進ネットワークから回収個数の概算や重量、何人分のワクチンが寄付されたのか、二酸化炭素換算量などの詳細をレポートにして送っていただき、それをもとに、回収成果のポスターを作成、掲示板に掲示し組合員に知らせました。継続するに従い、組合員が回収ボックス前で、進んでキャップを外し分別している姿を見ることが多くなりました。学生に分別の意識が身についているように感じられます。

課外活動優秀賞を受賞

組合員さんへ古紙回収を啓発する目的で作ったポスター

このキャップ募金活動の成果を大学からも認めていただき、課外活動優秀賞を受賞しました。受賞により、多くの学生に学生委員会の活動を知らせる機会を頂くことができたので、今後も組合員に還元できる活動を行っていこうという想いが強くなりました。

活動に関わった学生委員からは「大学生活の中で身近な活動ができてよかった」「勉強になった」「たくさんの組合員が協力してくれて嬉しかった」という声や、「キャップ以外でもできる回収活動を調べた上でキャップ募金活動をすればよかった」「回収ボックスの設置を増やしたい」「活動成果の認知度アップ」など、今後の改善すべき点があげられました。

今後も、ペットボトルキャップ募金活動は継続し、学生に環境や平和に関心を持ってもらい、さまざまな社会に対して視野を広げてほしいと思います。そのためにも、特に、キャップがいくつ集まったのかなどの広報において、ポスターを掲示するだけでなく新たな広報方法を探し出し、改善していきたいと思っています。

(3年 木原麻希)

樹恩ネットワーク

全国環境セミナー2012
「鳩ノ巣 森林の楽校」
(東京都西多摩郡奥多摩町)

森林(もり)の楽校(がっこう)

阪神・淡路大震災の際に大学生協が建設した、間伐材製の仮設学生寮がJUON(樹恩)NETWORK設立のきっかけであることは、前回書きましたが、樹恩が行っている「森林の楽校」も同様のきっかけで生まれました。

1995 年夏、春休みを返上して間伐材製ミニハウスのための製材をしてくれた徳島の高校生・地元関係者と、兵庫・芦屋でミニハウスを建設したボランティアやそこで生活していた学生が、それぞれの地を訪問しました。兵庫から徳島に行った人たちは、恩返しとして森林の手入れを手伝いました。そこで、過疎地域や林業が抱えている問題を知ることになったのです。

この森林の手入れの体験はその後も続き、樹恩が設立された98年からは「四国のへそ 森林の楽校」として生まれ変わりました。そして、「森づくり体験プログラム『森林の楽校』」は、現在全国13 カ所( 秋田、福島、群馬、埼玉、東京、新潟、富山、岐阜、兵庫、香川、徳島、高知、長崎)での開催にまで広がっています。

「森林の楽校」では、森づくり体験・自然散策や地元の方々との交流などを通じて、森林・環境問題について学ぶことができます。ボランティア活動のきっかけとして、ぜひご参加ください。

(事務局長 鹿住貴之)

『Campus Life vol.28』(2011年9月号)より転載