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防災センターで

留学って、いいな

留学は楽なことだけではないけれど
困難を乗り越えて自分も成長してきた

なぜ日本に来た?

魏 広森 WEI GUANGSEN京都大学 
魏 広森 WEI GUANGSEN

私は子どものころから車が大好きです。タミヤのミニ四駆は私にとって誰にも譲れない宝物です。将来、エンジニアとして自動車の開発に携わると思います。また、日本の自動車産業は世界でトップレベルにあります。

最初は、まず中国の大学で4年間勉強して、院生のとき、日本の大学院に入るつもりでした。しかし、中国の大学に違う分野に入ってしまいました。1年間大学に通ってしまって、早いうちに日本に留学しようと思って、退学しました。その時、日本語はまったく喋れませんでした。3カ月くらいの勉強を通して、少しだけの日本語の能力を身に付けました。正直に言うと、日本語は思ったより本当に難しいです。
2014年4月8日、ようやく日本に到着しました。

「あ、ここは日本だ!」
以前、日本は漫画とテレビの中でだけ見た国でした。緊張というよりも興奮のほうが勝っていました。初めて日本に来たとき、いろいろ体験しました。「コンビニは何でも揃っている!」、「雪印の牛乳はすごくおいしい!」、「納豆もまずくないよ!」
というイメージを持って日本の留学生活を始めました。

日本の親切さ

一人で外国での生活は大変です。言語も違って調味料も違うから、自炊でもコミュニーケーションでも苦労しました。日本の醤油はいいですが、それを使って作った中華料理の味はなんか変です。

あのとき、私は関西弁が全然わからなくて、言葉が通じない場合が多かったです。道に迷ったときもあります。私の日本語が下手なので、聞き取れませんでしたが、あのおじさん、一生懸命に地図を書いてくれました。本当に助かりました。感謝しています。

両親が私のことを心配して、最初は毎日電話してくれました。「日本は地震が多いでしょう。大丈夫?」、「周りの人の中で悪い人がいますか」私は日本人に助けてもらったことを両親に伝えました。両親は安心しました。

また、町で携帯を拾って交番に行ったり、住民票をもらいに区役所に行ったりすることもあります。私は外国人でも、警察官と区役所の公務員はいつも笑顔で対応してくれます。日本は親切な国です。ありがとうございます。

大学生になった!


「Welcome Party」

2015年4月、京都大学の工学部1回生になりました。大学に初めて入って、なんでも興味を持っています。そして、友達の紹介で生協留学生委員会に入りました。最初は経験がなくて、5月の留学生新入生向けの「Welcome Party」を手伝いました。140人くらいの人が来ました。予想より多かったです。食べ物も足りないですが、みんなが集まって、留学生でも日本人学生でもおいしい食事とゲームを楽しんでいました。
私もこのきっかけで友達ができました。彼はフィリピン出身で、今、京都大学で博士課程に行っています。暇があったら、時々一緒に食事に行きます。彼はいつも面白い話ができる人です。私と同じように、「Welcome Party」で友達ができた人が多いでしょう。それを思って、うれしいです。

「Welcome Party」の後、生協留学生委員会は留学生向けのイベントをもっと企画しました。日本は地震が多い国なので、留学生の中では地震を経験した人が少ないから、防災センターに留学生を連れていって見学するという提案が出ました。みんな、そこで災害の時に役に立つ知識をたくさん勉強しました。楽しかったです。

最近、熊本県に地震が起こりました。大変なことになりました。防災教育の必要性をもっと考えなければならないと思います。今年もこういう見学にみんなと一緒に行きたいと思います。


消火練習 / 救命練習

大学での勉強

今、2回生になりました。1年間の大学の生活を経験しました。1回生のとき、専門の科目が少なく、基礎の科目が多かったです。大学レベルの数学と物理がやはり思ったより難しかったですが、1年の勉強を通して基礎の知識と自学自習の能力が身につきました。単位もほぼ予定通りに取れました。

大学1年生というのは本当に貴重で重要な期間です。授業のペースに慣れたり板書をノートに写す能力を高めたり予習復習したりするなどの習慣を養わなければ、2回生からの勉強がつらくなります。私はもっと勉強しておけばよかったと思います。今年、前の経験と教訓をもってしっかり頑張りたいと思います。

留学は楽しいときもありますし、つらいときもあります。決して楽なことだけではありません。でも、困難を乗り越えて、自分も成長してきました。留学って、いいなと思います。

『Campus Life vol.47』より転載