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わたしの留学生活 アニメからの夢

顔写真
大分大学大学院 経済学研究科2年
彭 叶薇(ホウ ヨウビ)
Peng Yewei

自己紹介

皆さん、こんにちは。大分大学経済学研究科2年の彭彭 叶薇(ホウ ヨウビ)と申します。出身は中国の武漢です。3年前に初めて来日しました。大分大学で交換留学生として勉強し、その後も大分大学の大学院に入って、勉強し続けています。
趣味はアニメです。アニメをきっかけに日本を好きになり、自分の目で日本を見たいという気持ちが生まれました。


旅行先の江ノ島にて

アニメから神社とお祭りを見る


宇佐神宮の御神木に思いをはせる

日本の神社やお祭りはどんなものか。多分日本人の皆さんは、実際に見にいくことでそれを分かっていくのでしょう。けれど外国人の私は、日本に来る前に、ほとんどアニメから日本の神社とお祭りを知りました。
アニメでは、神社は静かな雰囲気で巫女さんは神聖です。しかし、お祭りは賑やかで、私はとても好きです。
アニメは二次元です。私は来日する前、日本は発展しているので、そんな古いものはもう残っていないだろうと思い、あまり期待をしていませんでした。
しかし、日本に来ていろいろなところを訪ねて、日本はアニメの中の日本と変わらないと知りました。
私は交換留学生の一年間で、いろいろなところを訪ねました。これらの場所がアニメのシーンと重なり、ワクワクして、涙が出るほど感動しました。

*熊本神社︱『蛍火の杜へ』
私が初めて訪ねた神社は熊本神社です。熊本神社を初めて見たとき、『蛍火の杜へ』というアニメを思い出しました。
熊本神社は人が少なくて、静寂に包まれた古い神社です。宇佐神宮のような立派な神社にも行ったことがありますが、このアニメは悲しいラブストーリーを語るので、熊本神社の雰囲気ととても似合っていると思います。アニメのバックグラウンドミュージックを聞きながら熊本神社の景色を見ると、素晴らしい感覚を味わえます。

*宇佐神宮︱『犬夜叉』
小学生のとき、『犬夜叉』というアニメを見ました。あの頃、私は桔梗という巫女が大好きでした。桔梗は綺麗で、強くて、神聖です。
宇佐神宮に行ったとき、巫女は可愛かったですが、お守りを売っていたので、がっかりしました。そのあと、今の巫女はバイトだということを聞きました。悲しかったなあ。
『犬夜叉』の中に、古い御神木が出てきました。それで宇佐神宮の御神木を見た時、かごめが初めて樹に封印された犬夜叉を見て、犬夜叉の犬のような耳を触るシーンが思い出されました。すごくワクワクして、友達に写真を撮ってもらいました。

*長浜祭り
アニメの中で、主人公が浴衣を着てお祭りに行くシーンがあります。お祭りでは、金魚すくいやたこ焼きなどの屋台が並びます。大分市の長浜祭りにもいろいろな屋台があって、街が賑やかになりました。お祭りは楽しかったです。


大分県立美術館で浮世絵を鑑賞


大分川の花火大会

日本の就職活動を体験

交換留学生の一年間は楽しくて充実していましたが、大学院1年生のときには勉強とアルバイトが大変で、将来のことを考える時間がありませんでした。
1年生が終わったときに、先生に将来の進路を聞かれました。そのとき初めて、帰国するか日本で就職するかという問題に直面しました。親や友達と相談して、日本で就職することにしましたが、そのときはまだ就職活動の大変さが分かっていませんでした。
2月からエントリーシートと自己紹介文を書いて、先生に送って直してもらいました。3月から、いろいろな説明会に参加して、面接も受けました。
初めの面接は5人の面接官と私で、緊張しすぎて、日本語も話せませんでした。また、SPIという筆記試験があって、短い時間内にたくさんの問題を解けなければなりません。それは、読むスピードが遅い私にとって、とても難しいことでした。
それらの問題を解決するために、たくさん面接練習を受けて、SPIの問題集を解きました。面接の機会を増やすために、5月から大阪にも行きました。そして、7月上旬にやっと内定をもらうことができました。


大阪で就職活動する私

この5カ月の就職活動はとても大変でしたが、日本の他の場所も見られました。説明会のときに、〝協調性〟という言葉をよく耳にしました。日本の文化の和にはこの協調性が見られます。
来年から、私は学生から社会人になります。数え切れない困難が待っていると思いますが、日本に来た頃の情熱を呼び覚まして、困難を乗り越えようと思っています。

『Campus Life vol.61』より転載