新入生を迎える活動と事業

新入生も保護者も入学前に不安解消入学準備説明会 おでんせパーティー - 岩手県立大学生協

早く生協を知りたい友達もつくりたい

岩手県立大学生協では、新入生や保護者の方が持つ入学前の不安解消と、生協からの情報提供を目的とした企画をしたいということで、「おでんせパーティー(入学準備説明会)」を開催することになりました。

毎年、アンケートで出る、「もっと早くに、生協のことを知りたかった」という意見や、「入学式前に友達づくりができると心強い」「困ったときに相談できる先輩との交流をする機会があるとよい」など私たち学生委員(えっちょます★)の入学前の不安を参考にしながら、企画内容を考えていきました。そして、新入生と保護者が持つ入学前の不安の解消と友達づくり(入学式に一緒に行く友達をつくろう!)、生協からの情報提供の三つを目標に掲げました。初めての企画だったので、専務、生協の職員さんや先輩方に相談しながら、企画を考えていきました。

200人以上の新入生・保護者が参加

おでんせパーティーは、推薦・前期・後期合格者それぞれを対象に、3回行いました。企画の内容としては生協の仕組みを説明した後に、学生がよく使う食堂と購買店舗の紹介、ミールカードや学生総合共済についての紹介も行い、一通り説明事項が済んだ後は新入生と保護者とに分かれて、新入生本人は交流会、保護者向けには大学生活相談会を実施しました。

新入生の交流会は各学部1チーム5人~6人ほどで分かれてもらい、クイズやすごろくをしながら、友達ができるような環境の提供ができたと思います。保護者向けの大学生活相談会では大学の先生方や大学職員の方に協力していただき、各学部ごとに分かれての相談会を行いました。3、4年の先輩方にも協力をお願いし、実際の大学生活や大学の講義、実習の様子や就職活動などについても、保護者の方からの質問に応えられるようにしました。

宣伝方法が、合格者へ配られる生協からの冊子のみだったので、当日、新入生や保護者の方が来てくださるか不安でした。しかし、私たちの予想に反して、開催3回で合計200人以上の方々が参加してくださいました。

本番の日は3回の開催日すべてに雪が降り、雪かきなどの想定していなかった作業も加わりました。また、第一回目のおでんせパーティーではかなりその場しのぎの対応となってしまいました。雪のせいだけではなく、今回の企画のリーダーに負担が集中しすぎていて、委員同士の状況把握が不十分だったことが問題としてあげられました。2回目以降のおでんせパーティーでは1回目の反省を生かし、よりスムーズに対応できるようになりました。


受付で資料やドリンクをもらっていざ会場へ


後半、保護者説明会の様子。上級生・先生方を囲んで和やかに会は進みます

新入生も保護者も疑問・質問を解消

アンケートの結果から、新入生やその保護者にも今回の企画には満足していただけたようでした。新入生は初めのうちは話せず気まずそうにしていましたが、会が進むにつれ周囲の新入生と積極的に話している姿がうかがえました。今回は入学前の不安解消のために学部ごとに席を作り、同じ学部の先輩(えっちょます★や、えっちょます★以外で協力してくれた学生にも呼びかけてスタッフになってもらいました)をGLにしました。大学での履修の話や課題の話など、オープンキャンパスやホームページでは知ることのできなかった大学生活の詳細について話すことができてよかったと思います。

保護者の相談会では1回目開催時は一つのグループの人数が多く、発言しづらい雰囲気でした。しかし、2回目以降は一つのグループの人数を減らし、学生スタッフを多く入れて対応したことにより、保護者からの質問も多く出るようになりました。保護者の質問では上級生の学生に対しては一人暮らしについて(自分の子が一人暮らしをきちんとやっていけるかどうかなど)や大学生活(課題や実習、大学で取れる資格についてなど)の質問がありました。先生方に対しては就職などの進路の話が多かったです。

今回初めて行った企画でしたが、新入生から「友達もできて楽しかった」、「先輩の話を聞けて良かった」などの意見をもらうことができました。また保護者の方から生協や学生総合共済の加入についての質問を頂くなど、生協からの情報提供もできました。

改善を重ねて続けていきたい

最初に決めた三つの目標を達成できたのではないかと思っています。

保護者からの感想では、「子どもが決めた大学であまり詳しくは知らなかったが、今回のおでんせパーティーに参加して、子どもをこの大学に入れてよかった」という感想を頂き、新入生だけではなく保護者の方にもそれぞれ不安があり、その解消のお手伝いになる企画だったのだとあらためて実感しました。

反省点はまだまだありますが、来年以降も続けていきたいと思えるような企画になったと思います。企画は楽しんでもらえたようですが、私たちのキャラクターが濃すぎたのでしょうか、新入部員があまり集まらないのが最近の悩みです。


新入生は学部ごとに分かれて交流します

※「おでんせ」は岩手県の方言で「おいでください」の意味
学生委員会の名称「えっちょます★」は岩手県の方言で「一つにまとめる」という意味です

(学生委員 田上 澪)

ざ★ポイント

  • 入学前に開催。学生委員以外の学生スタッフも募集
  • 保護者もグループ相談で上級生や先生方に気軽に質問できる
  • 新入学生委員をつくることも大事

『Campus Life vol.32』(2012年9月号)より転載