激甚災害支援・防災

東北復興・再生通信 vol.1

大学生協東北ブロック震災復興再生タスクの抱負

『震災学』(東北学院大学/荒蝦夷)

編東日本大震災当時に抱いた私の「50年近くを過ごしてきた故郷ともいえる被災地の復興のためにできることは何でもやろう」という覚悟については、「東北地区大学生協職員の手記」の中に記しておりますが、それ以来、丸3年が経ようとしております。この間、大学生協東北事業連合理事長・東北ブロック運営委員長として復興支援に微力を尽くす機会を得られたこと、また、これらの役職を退任した現在も東北ブロック震災復興再生タスクの代表として活動を続行できることに感謝申し上げます。

大学生協東北ブロックで展開してきた「未来の大学生応援募金」に基づいて、被災3県の43の高校に義捐金が贈呈されました。私は、このうちの16校の校長先生にお会いして、学校の教育状況や生徒さんの生活状況などを知る機会を得ました。タスクが先日より行っている高校へのアンケートでは、義捐金が有用であったとの回答が、感謝の言葉を添えて多数寄せられております。応援募金が被災地・被災者と繋がるということが実感されましたので、私は、本年以降も何らかの形で応援募金を続行したいと考えております。

「被災地訪問」も、昨年は、訪問先の閖上や荒浜などで現地の方々との直接的な交流が行われるなどして、新たな展開を示しました。仙台市荒井の仮設住宅を訪れ、現地復興の現状と生活設計の課題などについて説明をして頂く機会も得ており、これは、公務員就職希望者をはじめとする多くの訪問企画参加者に強い印象を与えたようです。私は、今年も企画コンダクターを務めさせて頂く所存ですが、より有意義な訪問となるように工夫を凝らしたいと考えております。また昨年は、福島県への「被災地訪問」は企画できませんでしたが、今年は是非とも再現させたいものです。七ヶ浜での学習支援活動の継続に対しては、七ヶ浜ボランティアセンターや大学生協東北ブロック学生事務局をはじめとする皆さんのご尽力に感謝するばかりです。

本年もよろしくお願い申し上げます。

東日本大震災復興再生タスク代表板垣乙未生(東北大学名誉教授)

七ヶ浜・学習支援の集いでクリスマス会開催!

『震災学』(東北学院大学/荒蝦夷)

12月22日に宮城県七ヶ浜町で2013年最後の学習支援ボランティアを行いました。1年間参加してくれた子どもたちに感謝の気持ちも込め、子どもたちに楽しんでもらえるよう、学習の後にクリスマス会を開催することになりました。

当日は小中高生合わせて30名以上の子どもたちが参加し、午前中はそれぞれ冬休みの宿題などに取り組み、午後からはお菓子で家やトナカイ、雪だるまを作ったり、クリスマス会では“弘純バンド”の演奏やビンゴ大会と、とても楽しんでいる様子でした。子どもたちもクリスマス会を楽しみにしてくれていたようで、作ったお菓子をうれしそうにお母さんに見せている子もいれば、「今日のクリスマス会をすごく楽しみにして来て、お兄さんお姉さん達とたくさん遊べてよかった!」と言ってくれた子もいました。

クリスマス会などのイベントに限らず、学習支援もまだまだ子ども達から求められているので、2014年も継続して学習支援ボランティアを行っていこうと思います。

東北ブロック学生事務局 古川舞(岩手大学3年)

南三陸ボランティア


2013年5月3日~4日、南三陸の被災地訪問とボランティアを実施。 参加者からは「TVや写真とは全然違う」「衝撃を受けた」という感想が寄せられました。

七ヶ浜学習支援ボランティア


月2回ペースで開催され、2013年12月までのボランティア参加延べ人数は152人となっています。参加者や保護者のかたからも大変喜ばれているため、継続していくことが期待されています。

2013みやぎ被災地訪問


2013年11月17日、”この震災を風化させず,実際に被災地を訪れ現地の方のお話を聴き、震災復興・再生について考えるきっかけをつくる”ことを目的として、「2013みやぎ被災地訪問」を学生34人、教員3人、生協職員5人、計42人の参加で開催。 今回は、岩沼、閖上、荒浜の3カ所を訪問しました。

大学生協職員の震災手記をHP公開・冊子化


当時の大学生協関係者の体験を手記として残し、「震災を忘れない、震災の記憶を残す」ために、2013年3月11日、HPに電子ブックを公開。12月に冊子化をいたしました。

「未来の大学生応援募金」を贈呈

石巻西高校にて贈呈場面

月日から月にかけて、宮城県石巻西高等学校をはじめとする”被災影響の大きかった”43校に総額1057万円を贈答しました。 入学社が激減し2時募集を行っていたり,部活動やスポーツ等を行う施設が不足するなど、運営が厳しくなっている高校が多いようです。 2014年1月より実施しているアンケートでは、義捐金が有用であったとの回答が、感謝の言葉を添えて多数寄せられています。

~「未来の大学生応援募金」を43校に贈呈 ~

高田高校、大船渡高校、釜石高校、宮古高校、宮古工業高校、大槌高校、山田高校、志津川高校、東陵高校、気仙沼高校、気仙沼西高校、気仙沼向洋高校、石巻高校、石巻好文館高校、石巻西高校、宮城県水産高校、石巻市立女子高校、石巻市立女子商業高校、石巻商業高校、石巻工業高校、宮城県農業高校、福島高校、保原高校、安達高校、安積高校、安積黎明高校、郡山東高校、磐城高校、磐城桜が丘高校、いわき総合高校、湯本高校、双葉高校、浪江高校、浪江高校津島校、富岡高校、双葉翔陽高校、相馬高校、相馬東高校、原町高校、相馬農業高校、小高商業高校、小高工業高校、新地高校

2014年の主な活動予定

1 月20日(月) 「東北復興・再生通信」第1 号
1 月26 日(日) 七ヶ浜学習支援ボランティア
2 月下旬 「未来の大学生応援募金」呼びかけチラシ・ポスターを全国の大学生協に配布
3 月8 日(土)~11 日(火) 全国大学生協連合会ボランティア35 ターム
3 月10 日(月) 「大学生協3.11 震災復興・再生セレモニー」(仙台会館)
3 月11 日(火)~15 日(土) 全国大学生協連合会ボランティア36 ターム
3 月15 日(土)~18日(火) 全国大学生協連合会ボランティア37 ターム
3 月15 日(土) 「七ヶ浜町3.11 メモリアルイベント」(七ヶ浜町)
4 月上旬 「東北復興・再生通信」第2 号
5 月18 日(日) 大学生協東北事業連合総会【特別報告】
5 月下旬 「東北復興・再生通信」第3 号
6 月22 日(日) 「2014 ふくしま被災地訪問」(南相馬・飯館村)
7 月上旬 「東北復興・再生通信」第4 号
9 月5 日(金)~7 日(日)「全国教職員セミナーin 福島」(全国大学生協連)
10 月上旬 「東北復興・再生通信」第5号
11 月16 日(日)「2014 みやぎ被災地訪問」(岩沼・閖上・荒浜)
12 月上旬 「東北復興・再生通信」第6号
12 月 七ヶ浜学習支援ボランティア&クリスマス会
※七ヶ浜学習支援ボランティアは、月1~2回で継続予定です。
※2014 年1 月現在、計画・調整中の活動予定であり、内容・時期が変更となる場合があります。

第2号では、被災県高校43校を対象にしたアンケートの抜粋、「七ヶ浜町 3.11 メモリアルイベント」の様子をご紹介する予定です。(4月上旬)