2021年度 第4回 社会的課題委員会 開催報告

開催概要

日時:
2021年11月6日(土) 
午前:チーム別協議 / 午後:全体会
場所:
大学生協杉並会館 + オンライン

議題

⓪ チーム別協議

全国社会的課題委員会(以下、全社委)の本会議が始まる前の午前中の時間を使い、「環境」「国際貢献」「激甚災害支援・防災」「消費者」の4つの分野を軸にしたチームに分かれ、具体的に討議をしました。それぞれのチームの様子は以下の通りです。

環境チーム

2021年度の環境チームの振り返りを行いました。学生委員会における取り組み数がここ1年半で急激に減少した要因として、学生委員会組織の弱体化、環境活動以外の優先課題があることなどが挙げられました。一方で、SNSなどを活用し継続的に活動できたことについては、一定の成果です。環境のみに焦点を当てた活動だけでなく、他の一要素として環境の視点を取り入れる活動の推進が求められます。また、本年度から議論を開始している、事業面から見る環境への配慮については、継続的に事業連合と一体となって進めるとして申し送りすることを確認しました。

国際貢献チーム

2021年度の国際貢献チームの振り返りを行いました。特徴的な取り組みの一つであったおにぎりアクションについて、学生委員会で学習会をしたり、店舗と連動して取り組んでいたりした会員生協も見られたことが成果として挙げられました。一方で、国際貢献活動としての新しい動きが作りづらい点は継続的な課題です。次年度への申し送り事項として、TFTやユニセフといった、他団体との連携を継続していくこと、また本質的な部分を考えて、平和活動と同期をとって推進していくことを確認しました。

おにぎりアクション

激甚災害支援・防災チーム

2021年度の激甚災害支援・防災チームの振り返りと、新入生向けの防災携帯カード(仮)の作成に向けた協議を行いました。振り返りとして、チーム別協議の時間が委員の学ぶ場として機能していた一方で、会員生協における取り組みの横展開や全国議論の地域での具体化については課題が残る形となりました。また、新入生向けの防災携帯カード(仮)について、先行事例を横展開するためにこの提案の参考にしている大学生協との連携が重要であるという議論になりました。

消費者チーム

2021年度の環境チームの振り返りを行いました。チームメンバー自身が理解を深め、それをもとにして各ブロックでの推進・個別会員支援へ活かせたことが成果として挙げられました。会員生協での取り組みについてはこの状況もあり、なかなか力を入れて取り組めたところばかりではないことを確認しました。次年度の重点については成年年齢引き下げや金融リテラシーの話題を取り上げることが必要なのではないかという意見が多く出されました。また、12月に発行予定の「ダマされないチカラ養成ハンドブック」の活用促進の提案がありました。

① 各地報告・各階層別委員会報告

全社委は各地域や各階層別委員会の代表が集まり組織されています。そこで、毎回の全社委で、それぞれの地域・階層別委員会における各大学生協や連帯組織の取り組みを持ち寄り、学びあい・励ましあいを行います。

注目した取り組みとポイント

岐阜大学生協「根小谷断層資料館への訪問・報告」
学生委員会の中でまずは地域の災害について目を向けようと考えて行動しました。根小谷断層ができた濃尾地震が2021年でちょうど130年であり、発災日10月28日に近かったことから訪問が実現しました。資料館を訪問したメンバーは防災意識も高まっており、「今後の行動を変えていきたい」「ぜひ他の人たちにも知ってほしい」といった声が多く上がっています。


龍谷大学生協「部会でのおにぎりアクション」
全国の大学生協で取り組んだおにぎりアクションに、学生委員会全体で取り組みました。大学のボランティアセンターとの連携をして、食堂の廃棄食材を使うことで、食品ロス・破棄ロスについて考えるきっかけにもなりました。実際におにぎりをみんなで握ることで、おにぎりアクションや社会的課題を身近に感じさせることができ、また部会録におにぎりアクションを投稿し、組合員が行動するきっかけづくりとなっています。


下関市立大学生協「選挙に関する情報発信」
山口県参議院補選と衆院選の投票日が近いため、SNSを通じて組合員に呼びかけを行いました。また、一方向的な発信だけでなく、質問機能を用いて組合員からの質問に回答するなども行いました。

② 平和の推進について

2021年度は完全オンラインで実施したPeace Now!プロジェクトについて、実施報告とその後の参加者の動きについて共有・協議や、次年度に向けてのPeace Now!の位置づけなどについて議論しました。また、大学生協の考える平和について、「民主的な決定のできる組合員を増やしていく」という考え方の年間を通した推進について振り返りました。

③ SDGsの推進について

大学生協とSDGsは持続可能な社会の実現を目指すという点で非常に高い親和性があります。各会員生協においても、組合員にSDGsを広めるよう取り組みが活発になってきています。理事会・学生委員会の部会でSDGsに関する学習会を行ったり、各大学生協の取り組みのマッピングを実施したりして、引き続き、SDGsへの理解を深めていきましょう。


参考) 東海 BK SDGs とつながロ~ドマップ

④ 2021年度全国社会的課題委員会 振り返り

1年間の全国社会的課題委員会を振り返りました。設置提案書に基づき、設置目的および2021年度の到達イメージについて、各地域・各階層別委員会と全社委との接続に関して振り返りました。また、次年度の全社委設置に向けた申し送り事項を協議しました。